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◆第七章◆

「なるほど、あのモンスターたちは、ここに生息していたものじゃなく、近くの山から、自発的にやってきたものでもなく、どこかから連れて来られた可能性が高い……あれ?」
 モンスターの目撃情報があったあたりを調べていた永井 託(ながい・たく)は、同じことをしているジョン・カポネ(じょん・かぽね)に気付いた。
「ジョンさんも、調査を?」
「モンスターの発生源捜索を、アルカネットに依頼された、ってのもあるけどな……」
 自分の境遇と照らし合わせて、女将の音々に同情したジョンは、何としても、宿屋を脅かしているモンスター発生の原因を探り出すつもりだった。
「モンスターの問題を解決しないと、これから先がないからねぇ」
「ああ、俺も倒産したから分かる……あんなものは、女子供に経験させるべきじゃない!」
 ふたりは、お互いが集めた情報と、モンスター退治組からもたらされた情報を合わせ、状況を整理した。
「輸送用の飛空艇が、風船屋のある山に、何かを運んでいたらしいんだ」
「芦原の飛空艇の空港に、記録が残っていた。飛空艇の持ち主は、ニュー・パラディーゾ」
「ニュー・パラディーゾ……風船屋を買収しようとしている会社じゃないか!」
「表向きはリゾート開発の優良企業とされているが、表沙汰にならないレベルでは、『かなり強引な手を使う者も居る』と噂されている会社だぜ」
「風船屋周辺に、突如、現れるようになったモンスター。イコンによって捕らえられた形跡のあるボス熊。どうやらこれは……」
「真相に近づいたようだな」
 託とジョンは、力強く頷き合った。