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爆弾と危険なお空の旅!

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第1章 お空の行動開始

「さて、どうしたものかしらね」
 4階建ての豪華飛空挺。その4階に位置する客室の一室。
 客室41号室、その客室の一番後ろ。
 そこで李 梅琳(り・めいりん)は何とかしてこの場をひとまず脱することを考えていた。
 梅琳の前方の入り口は、布袋を頭から被った鏖殺寺院が2人守っている。
 さらに周りには3名乗客達を見て回っていた。
「すみません!!」
 唐突に前方の席から声が上がった。
 声を上げたのは、クローラ・テレスコピウム(くろーら・てれすこぴうむ)だった。
「なんだ?」
 鏖殺寺院の男が近寄り、声をかけてくる。
「こいつ、どうも緊張しておなかを壊したらしくて」
クローラの横にはセリオス・ヒューレー(せりおす・ひゅーれー)が苦しそうにおなかを押さえていた。
「我慢しろ! 数時間くらい我慢できるだろ!」
 男は強く言い放つ。だが、クローラーはその言葉に怪訝そうな声を上げた。
「なら、ここで漏らしても良いと言うんですか!」
「とにかく我慢しろっ!」
 男は、啖呵を切るとその場を離れようとする。
「うっ……もうダメかも」
「おい! 大丈夫か。良いのか本当にここで漏らして!」
 セリウスは、苦しそうな声を上げながら暴れ始める。
「ちっ、わかった。さっさと行け! ただし怪しい行動するなよ?」
 クローラーはセリオスを肩で抱えて立ち上がる。
「おい、まて」
 男はクローラー達を見ると止める。
「1人で十分だろう、お前は残れ」
「いや、俺が抱えないとこいつ無理らしいんですよ、ほら」
 クローラが肩を離すとセリオスはその場に崩れそうになる。
「あーわかったわかった。はやく行け!」
 二人は廊下のトイレへと消えていった。
 そして、その数分後に鏖殺寺院の一人が客室に入って来たと思えば、梅琳の横に立った。
「何かしら?」
「トイレで今唸ってる奴から聞いたが、お前は仕官らしいな。隔離して拘束するから来い」
 鏖殺寺院は問答無用で梅琳を外に引っ張っていった。