リアクション
エピローグ
結果は、Bチームの勝利だった。
賞品として、Bチームには【学食タダ券半年分】が送られることになった。
そして現在、訓練が終わり、全員で訓練後の反省会という名目のうちあげをしているところである。
単純にうちあげを楽しむ者もいれば、まじめに今回の訓練の反省をしている者もいる。
まあ、みんな楽しんでいた。
だが、そんな中で一人、憂鬱そうな男がいた。
山葉涼司である。
『くっそぉ……してやられた……』
そんな彼に、加夜は問う。
『どうしました? もしかしてあの後一人でスナイパーを倒しに行った時のことですか?』
『あぁ、うん、まぁな』
加夜が、何があったんです? と問う前に、今回の訓練の記録を担当した、ルカルカ・ルーが口出ししてきた。
『ふっふっふ〜。そこの場面もちゃんと録画済みだよ! 見る? もう今回の訓練の録画したものは編集済み。あとでみんなに配ろうと思ってるやつなんだけど、先に見ちゃう? いやぁ、涼司が慌ててるとこ面白かったよ〜』
『ちょ!? そんなもん作ってたのか!? っつかやめろ! あんなだらしない姿見られたくない!』
『それでは! あの巨大スクリーンで、再生!』
『やめろーッ!』
■
涼司は思わず目をつぶった。
爆発音はした。
だが、ビルが崩れる音はしない。
その代わり、バルーンが割れる音が響いた。
『にひひ〜。してやったり、なのだよ!』
涼司は目を開く。
『あ……』
涼司のバルーンが、2つ共射抜かれている。
『ここら一帯のビルを吹き飛ばす爆弾? そんなもの、もちろん嘘なのだよ』
那由他はライフルを片付けながら言う。
『今の爆発音とスイッチはそこにあるブービートラップのものなのだよ。というか、まさか騙せるとは思ってなかったのだよ。単純すぎるよ山葉校長! なのだよ!』
■
『だらしねぇな』
『というか、最後の戦いに行くか! ってかっこつけといて戦わずに終わったのか。だらしねぇな』
再生が一通り終わった後で、そんな声がざわつく。
『さて、涼司! どうだった?』
ルカは楽しそうに聞くが、涼司は、
『もーいっそ殺してー』
と、うずくまっていた。
『もう。でも、楽しい思い出が作れたね。涼司、校長やめちゃうんでしょ? ルカがコレを作ったのは、涼司が校長として参加する、蒼学の最後の行事として、思い出を残したかったからなんだよ』
ルカの言葉に、涼司は耳を傾ける。
『楽しい企画を幾つも立ててくれて有難う。ニルヴァーナでも元気で頑張ってね。…って私も任務で往復しまくってるんだけどね』
ルカはあははと笑いながら言う。
ルカのパートナーであり、今回の映像編集をした、ダリルも、続けて言う。
『まぁ、新婚旅行のつもりで行ってくるといい。いつでも連絡してこい』
ダリルは、握手を求め、手を差し伸べた。
涼司は、ダリルと握手をし、その場の全員に聞こえるように言う。
『あぁ、決戦に向けて力を付けるため、馬場さんに校長を任せてニルヴァーナでの戦いに集中したいと思ってるんだ。少し寂しくなるが、まぁ、蒼空学園にはちょくちょく帰って来るから、その時はよろしくな! それから、今日は皆ありがとう! 楽しかった! また機会があればしようぜ!』
そんなわけで。
今回の合同戦闘訓練 〜市街戦〜。
これにて、幕を閉じる。
初めまして。燐音と申します。
今回、初めて執筆させていただきました。楽しくリアクションを書くことができました。皆様、ありがとうございます。
ですが、実はこのコメント、病院のベッドで書いてたり。
はい。再度気胸でぶっ倒れました。今回は入院なうです。肺に管突き刺してます。すんごい痛いです。
まぁそれは置いておいて。
今回のリアクションですが、バトルもの、ということで、戦闘描写を自分なりに表現してみましたが、どうでしょうか。
それとなく(?)ジョジョネタなどを散りばめたつもりですが、そちらも大丈夫でしょうか。
自分は未熟なもので、小説を書いた数が圧倒的に少ないです。なので、無駄描写が多く、キャラクターの描写量に差がでてしまっていると思います。
なので、掲示板に、酷評でもかまいませんので、アドバイス等を頂けると嬉しいです。
次回シナリオに活かしていきたいと思います。
次回は、退院してからのつもりなので、いつになるか分かりませんが、MGSをオマージュする形で、潜入アクションを書きたいと思っております。
もし興味があれば、参加して頂けると幸いです。
あ、入院中、暇があれば、ペンタブの練習として今回のリアクションの挿絵を描きたいと思っております。pixivか何かで公開すると思うので、そちらもよろしければご覧下さい。
それでは、次にお会いできる時を楽しみにしております。