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三章 新春、飛竜狩り!



「んー、中々動いてくれないですね」

 ツァンダ南、山の山頂付近にて。
 岩陰に隠れて前方を伺うソフィア・クロケット(そふぃあ・くろけっと)
「母親でしょうかね。もしかしたらずっと卵から離れないかもしれませんねぇ」
 隣でルース・マキャフリー(るーす・まきゃふりー)がやる気なさげに呟く。

 彼らの前方には、岩の空洞に作られたワイバーンの巣があった。巣にはいくつかの卵と、それを守るように一匹のワイバーンの姿もある。
 ルース達がいるのは、巣からかなり離れた大岩の影。ルースとソフィアを含め6人が今、その場所に身を潜めていた。

「どうする? 突撃しちゃう?」
「戦闘なら任せるニャ!」
 ルゥ・ムーンナル(るぅ・むーんなる)鳳龍 黒蓮(ほうりゅう・こくれん)が勇ましい声を上げる。

「いや、あれが母親だとしたら、父親のワイバーンも近くにいるかもしれない。戦闘になったら確実に気付くだろうし、そうしたら卵を取るどころじゃなくなるよ」
 城 紅月(じょう・こうげつ)がそう言って卵を守るワイバーンを睨む。
「どうすればいいニャ?」
「俺と虎徹でワイバーンを巣から引き離す。その間に皆は卵を運んでどこかに隠してくれる?」
「なるほど、了解です!」
「とりあえず、どこか別の場所から回り込んで……」

 その時である。

「ぶえっくしょーーい!」

 辺り一体に響き渡る、大きなクシャミ。
 紅月の後ろに座っていた五十嵐 虎徹(いがらし・こてつ)のものであった。

「なっ……こんなタイミングでバカじゃん?! まぢ?」
 慌てて岩陰から覗き込む紅月。
 案の定、ワイバーンは自分達に気付いてしまっていた。

「ォォォォォォォン!!」

 空高く吼えるワイバーン。
「バカバカバカ! 見つかっちゃったじゃない!」
「おまえこんな時にばかでかいクシャミとか、もっと状況考えろっての!」
 ルゥと紅月に責められ、虎徹は言い返す。
「クシャミぐらい仕方ねぇだろ!? ったくゴタゴタ言いやがって!!」
 言い合いながらも、武器を構え岩陰から飛び出す一同。

「紅月! 手ン前ェ、今晩も襲いに行ってやるからなッ! 覚悟しとけよ!」
「おまっ、人前で変なこと言ってんじゃねー!!」

 言い争う二人に空からワイバーンが迫る。
「まったくもう! 予定が狂っちゃったじゃない!」
 ルゥが盾を構え紅月達の前へ進み出る。
 ワイバーンの爪が盾を引っ掻き、耳障りな音を立てた。
 反対の手で剣を振るうルゥ。ワイバーンは翼を羽ばたかせ、飛び上がってそれを避ける。

(わわわ、もう一匹来たニャ」)
 剣と化した黒蓮が焦った声を上げた。

 どうやら先程のワイバーンの咆哮は仲間を呼ぶためのものだったようだ。
 声を聞きつけた仲間のワイバーンがこちらに向かって飛んでくる。。

 人間の大人より一回り大きい飛竜が、計二匹。

「一匹増えた所で問題はねぇ。まとめて叩き落してやらぁ!!」
 虎徹がワイバーンのつがいに突進し、【霞斬り】を放つ。
 ワイバーン達は別々の方向に飛翔しそれを避けた。

「バラバラになってくれましたね。丁度良いです!」
 ソフィアが大鎌を手にワイバーンの一匹へと走る。
 接近してワイバーンの羽を狙い鎌を振り下ろす。だが硬い皮に刃が弾かれてしまう。
「くっ、硬いですね」
「手伝うよっ!!」
 ルゥがソフィアに合わせワイバーンの羽を斬りつける。
 二人はワイバーンの爪や牙を避けつつ、羽を狙い続けた。
「いやぁ、眼福、眼福」
 その様子を離れた所から見守るルース。といっても、彼が見ているのは戦う女性陣の特定部位のみであるが。
「ふむふむ、動いて揺れる胸、ちらりと見えるふともも。たまりませんねぇ……」
 と、ワイバーンから距離を取ったルゥがそれに気付き、ルースの後頭部をどついた。
「サボってないで漢見せなさいよ! というか見た分だけ働けっ!!」
「いや、オレは今日はゆったりと過ごしたいんですが……」
 
 その時、もう一匹のワイバーンがソフィア達を狙う。

「てめぇの相手は俺達だ!!」
 虎徹がワイバーンの前に立ちはだかり、紅牡丹を一閃する。
 やはり弾かれるものの、ワイバーンは狙いを虎徹へと変更する。
「一人で突っ走るなっての」
 紅月が二刀を手にワイバーンへ肉薄する。そしてワイバーンの頭目がけ、強力な突きを繰り出した。
 そのまま休むことなく、連撃を叩き込む。
 
「クォォッ!」
 
 ワイバーンが甲高い悲鳴を上げて怯んだ。よく見れば、頭を覆っていたトゲの様な表皮が欠けている。
「やっぱ乱舞すると疲れるな。今の内にドリンクをっと……」
 そう言ってまっすぐドリンコJを取り出す紅月。しかし取り出したそれは既に半分以上消費されていた。
「あ、悪ィそれさっき飲ませてもらったわ。ずっとワイバーン見張ってて疲れたもんでよ」
「このバカ! 飲むくらいならとっとと刀になって戦えよ!」
「チッ、いちいちうっせえなあ。分かったよ刀になりゃいいんだろ!」

 刀と化した虎徹を手に、紅月がワイバーンへと駆ける。

(一撃で決めな)
「おうっ!」

 二人の攻撃を受け大分弱っていたワイバーンは、近寄ってくる紅月を目にすると空に飛びあがろうとする。 
「逃がすか!」
 紅月が魔力を込めた符を投げつける。符はワイバーンの右翼に命中し、大きな炎を上げた。
 痛みと驚きで地面に墜落するワイバーンに紅月が肉薄し、頭部目がけて刀を力一杯振り下ろした。

 刀は深々と頭部に突き刺さり、ワイバーンの動きが完全に静止する。
 
「たああっ!!」

 一方、ソフィア達の戦いも終盤に差し掛かっていた。
 こちらのワイバーンは彼女らの連撃により羽を破られ、空を飛ぶことが出来ずにいた。
 地上ではろくに動けず、猛攻を受け続けるワイバーン。
 すると、ワイバーンは突然大きな口をあけ、目の前に居るソフィア向け炎を吐き出した。
「危ないっ!」
 慌ててルゥが間に割り込み、盾でソフィアを庇う。翼状の飾りが展開され、炎の熱から二人を守った。
(火を噴くとか聞いてないニャー!)
「小型とはいえやはり竜は竜ですか……黒コゲにはなりたくないですね」
 そう言いながらも、大鎌を手にワイバーンへ切りかかる。
 ワイバーンが再び炎を吐こうとソフィア向け口を開く。

「まったく、動きたくないんですが、ね!」
 ルースがワイバーンの頭目がけ、銃を連射した。
 横面にエネルギーのに銃弾を浴びたワイバーンは強制的に顔の向きを変えられ、誰も居ない空中へ炎を吐いた。

「感謝しますよマスター!」
 ソフィアが大鎌をワイバーンの首目がけ振り下ろす。
「これでどうですっ!」
 大鎌がワイバーンの首元を深く切り裂いた。

「オォォォォッッ!!」

 悲鳴をあげ後ずさるワイバーン。
「行くわよ黒蓮っ!」
(とどめは頂くニャ!!)
 長剣を手に疾駆するルゥ。その刃がワイバーンの胸元を、勢い良く貫いた。

 断末魔の悲鳴をあげ、ワイバーンは地面に崩れ落ちる。

(やったニャ、倒したニャよー!)
「まったく、炎を吐いた時は流石に焦ったわね……」

 そこに紅月と虎徹が駆け寄ってきた。

「おつかれさまー。皆動いて汗かいたでしょ? 後で温泉寄ってかない?」
「温泉! いいですねぇ」
 紅月の提案に飛びつくルース。
「言っとくけど覗いたら容赦しないからね?」
 ルゥが釘を刺す。
「はいはい……とりあえず、これを運んでもらいましょうかね。運搬係の人達呼んできますよ」
 ルースはそう言って歩き出す。

「料理もですが、ワイバーンの素材でどんな装備が作れるのか楽しみです!」
「そうね。もし余ったら私も何か作ってもらおうかしら……」

 ソフィアとルゥが盛り上がっていると、やがて業者の人たちが到着。
 倒したワイバーンとその卵を手土産に、一同は学園へと帰還するのであった。




 ルース達がワイバーンと遭遇する、その少し前。
 彼らとは別の場所で飛竜に挑もうとする一人の男が居た。

「ふぅ……」

 フルフィ・ファーリーズ(ふるふぃ・ふぁーりーず)は被っている帽子を脱ぎ、帽子に装飾された獣耳の毛並みを整えてかぶり直した。
 それが自身で決めた『幸運のおまじない』なのだ。

「よし」
 フルフィは身に着けている腕輪、【ハーピーの羽根】を軽く擦る。
 腕輪が一瞬妖しく煌いたかと思うと、彼の両腕から羽が生え始める。そして瞬く間に両腕が大きな翼へと変化した。
 それを思い切り羽ばたかせ、遥か上空へ飛び上がるフルフィ。

 フルフィは前方に見えるワイバーンの巣へと近づく。
 巣には卵を守る一匹のワイバーンが。
 ワイバーンは巣に近づく彼を敵と認識し、巣から飛び上がるとフルフィへ襲い掛かった。
「あぶなっ……!」
 ワイバーンの鉤爪を寸でのところで避けるフルフィ。
 彼は逃げるように滑空して巣から離れる。
 それを追うワイバーン。

「良い調子良い調子、そのままついてきてくれよぉ〜」
 両腕の翼をはためかせ、フルフィは飛び続ける。
 
 それはフルフィの作戦であった。

 地上には、岩陰に隠れて巣へと近づく旅芸人のネタ帳 『偉大で強力な仕掛』(たびげいにんのねたちょう・ぐれーとあんどぱわふるぎみっく)の姿が。
「ふん、最も偉大で強力な魔導書である私には、これくらい余裕ですわ」
 ギミックは崖の上から巣を見下ろした。切りたった崖の洞穴に、藁のような物で巣が作られていた。
 箒に乗って巣へと降下するギミック。

「オーケーオーケー! そのまま全部持ってくるヨ!」
 上空で小型飛空艇に乗って待機するオーケー・コラル(おーけー・こらる)はご機嫌である。

 今回、卵を取りに行くと言い出したのはコラルだった。
 新年会の料理の為、というのも勿論だが、コラルの本当の目的は転売で金儲けすることである。
 フルフィとギミックはコラルの企みには気づいていた。
 しかし、ワイバーンの卵を孵化させて一から育てればきっと懐くはず、という悪魔の囁きに、フルフィは懐柔されてしまった。
 ギミックもまた、「偉大で強力なギミックなら卵くらい余裕で取りに行けるよね?」という挑発に乗ってしまい、結果として三人は今この場所に居るのである。

 ギミックがワイバーンの巣へ降り立つ。

 その時、ワイバーンがギミックの存在に気付いた。 
 鋭い嗅覚が新たな敵の匂いを捕らえたのだ。
 フルフィを追うのを止め、巣へと戻るワイバーン。

「オー! 邪魔は困るネ!!」
 コラルが飛空艇からミサイルを発射する。
 撃ち出された弾丸がワイバーンへと迫る。ワイバーンは翼を羽ばたかせ避けようとするが、数発が胴体に命中した。
「グーッド! 直撃ネー!」
 ミサイルの直撃を受けたワイバーン。しかし煙が晴れると、そこには胴と羽に少し傷を負ったものの、元気な姿のワイバーンがいた。
 さらに、

「クォォォォォォン!」

 長く響く咆哮。それを聞いて、洞穴の奥から一匹のワイバーンが飛び出してきた。

「嘘っ!?」
 慌てて巣から飛び去るギミック。

 数を増やしたワイバーンが、フルフィ達へと牙をむいた。



「見て、あそこ! 誰か襲われてる!」
 竜に乗ったルカルカが崖の一点を指差す。巣らしきものの周辺で二体のワイバーンが飛び回っていた。
「あいつらワイバーンを怒らせちまったんだな。まったく、ああなったら手がつけられねぇぜ」
 ルカルカの後ろに座るキロスがそう言って舌打ちする。

「どうする?」
「作戦変更。コードはヒット&アウェイで頭部を狙え。ルカはキロスと連携して奴等を討て!」
 ダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)が指示を出し、「了解!」「任せろ」とルカルカとコード・イレブンナイン(こーど・いれぶんないん)がそれぞれの竜を駆る。

 ルカルカが飛行魔法を、コードが【ゴッドスピード】を皆に付与。速度を上げてワイバーンに迫る。

「行くよ、キロス!」
「おうっ!!」

 ルカルカとキロスの乗った竜がワイバーンの一匹に近づく。ワイバーンが気付き、ルカルカ達へと顔を向けた。

「喰らいなさいっ!!」
 ルカルカが飛行しワイバーンへ接近。拳の連撃を繰り出した。
「クオォォォッ!?」
 強烈な拳が鱗に覆われていない腹部に叩き込まれる。
「おらあっ!!」
 続けてキロスがワイバーンの背中に回りこみ、連続で斬りつける。


「フルフィ、逃げますわよ!!」
 その隙にギミックがフルフィを箒に乗せ、この場を離脱した。コラルもその後を追う。


「裁きの光よ!」
 一方、もう一体のワイバーンはコードが相手をしていた。
 彼の呼びかけに応じ、上空に光り輝く天使達が現れる。
 天使達はワイバーンへと激しい光の雨を降らせた。翼のあちこちが焦げ、悲鳴を上げるワイバーン。
 その時、怒りのワイバーンがコードへと炎を吐いた。
 距離を取るコード。追いかけようとするワイバーンに、ダリルが重力銃を連射。右翼に傷をつけ、更に剣の舞を踊り追撃する。

「クァァァァッッ!!!」
 翼を傷つけられ、思うように空を飛べないワイバーン。
「俺達の目の前で人に危害を加えた時、お前の運命は決まったのだ」
 さらにダリルはワイバーン周辺の重力を操作。地面に吸い寄せられるような圧力に、ワイバーンは傷ついた羽を懸命に羽ばたかせ、抵抗する。
 そこに、両手に槍を構えたコードが突撃してきた。
「はあっ!」
 翼の傷と重力で身動きできないワイバーンに、コードが二本の槍を突き出す。槍はワイバーンの両目に突き刺さり、絶叫がその場に響き渡った。
 さらに、コードは槍を伝わせワイバーンの体内に電撃を放つ。電流が脳を焼き、やがてワイバーンは小さく痙攣すると地面に墜落していった。

「あっちは終わったみたいね。そろそろこっちも終わらせましょ!」
 ルカルカがキロスと共にワイバーンに迫る。こちらのワイバーンも既にボロボロで、何とか宙に浮かんでいる状態だった。
 ワイバーンが最後の気力を振り絞り、ルカルカ達へと突進する。
 するとその眼前に突如巨大な氷の壁が立ち塞がった。突然のことに静止が間に合わず、顔面から氷壁に激突するワイバーン。
「ありがと、ダリルっ!」
 その隙を逃さず、ルカルカがポイントシフトで一気に距離を詰める。
「これでトドメよ!」
 ルカルカとキロス、二人の剣が同時に突き出される。
 その一撃はワイバーンの皮膚を破り、心臓を貫いていた。

 絶命し地へ落ちるワイバーンの巨体へ、ルカルカは祈りを捧げる。

「無駄には、しないからね」




 ルカルカ達がワイバーンと戦っている、その下で。

 自力で崖をよじ登る葛城 吹雪(かつらぎ・ふぶき)イングラハム・カニンガム(いんぐらはむ・かにんがむ)の姿があった。

「お〜、頑張ってるでありますな〜」
 頭上で行われている戦闘に、のんびりと感想を述べる吹雪。
「連携がしっかりしてるでありますね〜。あ、一匹倒したであります」
「地面に落ちたようであるな。肉が痛んでいなければ良いのだが」
「でもワイバーンの肉はまずいと聞いたであります」
「そうであるか? あれだけ大きいのに勿体無い……」
 イングラハムが溜息をつく。彼は蛸のような足を使い、器用に崖に張り付いていた。

 そんな話をしている内に、ワイバーンの巣へと辿りつく二人。
 洞穴の入り口に作られた巣には、たくさんの卵が。

「これがワイバーンの卵でありますか。本当に大きいであります」
「まあ小型とはいえ飛竜、当然であろう」

 そうやって二人がのんびりと卵を観察していた、その時。

「グルルルルル……」
 
 洞穴の奥から、突如一匹のワイバーンが姿を現した。

「!? 野郎、まだ中に残っていやがったのか!!」
 キロスがそれに気付き、慌てて飛んでくる。
 巣へと着地するキロス。ワイバーンは吹雪へと飛びかかる
「ほいっ」
 すると吹雪はキロスの後ろに回りこむと、キロスを盾にワイバーンの攻撃を避けようとする。
「んな!? てめえ何してんだ!!」
 慌ててワイバーンの噛み付きを剣で防ぐキロス。

 すると、背後に回りこんでいたイングラハムがワイバーンに絡みついた。隣に居たキロスごと、である。
「なぁ!?」
 さらに、吹雪がキロス達を巻き込み巣から飛び降りた。
「ぬぉ!?」
 驚いたイングラハムの拘束が緩む。その隙にキロスはイングラハムを振りほどき、空へと飛び上がる。
「卵を必ず届けてくれであります〜」
「なぜ我まで〜!?」
 崖下へと落下する吹雪達。
 地面に激突する直前、吹雪はワイバーンを地面に叩きつけ、その反動で自分は横に吹っ飛ぶ。
 綺麗に着地した吹雪の隣に、べしゃりとイングラハムが着地した。

「はぁ、はぁ……飛行魔法のおかげで助かったぜ……」

 そう言って冷や汗を拭うキロス。眼下では動かないワイバーンの隣で、吹雪達が寝転んでいた。どうやら無事らしい。

「ったく……おい! とっとと卵持って帰るぞ!!」
 ルカルカ達と協力して卵を運び出すキロス。




 こうして、珍味と呼ばれる三つの食材が揃い、新年会の料理に使われることになった。
 
 しかし、このままではただの食材でしかない。

 これが美味しい料理に変化するかどうかは、料理をする者達の腕にかかっているのである。