リアクション
第2ターン 先行するニキータにリョージュが合流する。 「あら、先刻の歌はあなた?」 笑いかけるニキータに、まあな、と言いつつリョージュは内心残念がった。 「どうせなら、可愛い子猫ちゃんかセクシーなお姉さんに聴いて欲しかったぜ……」 女性属性には入るようだが、ニキータは、リョージュのナンパの対象外である。 そんな表情を読み取ってか、ニキータはにこりと微笑み、何故かリョージュの背には悪寒が走った。 その後方では、夏侯 淵(かこう・えん)、小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)、コハク・ソーロッド(こはく・そーろっど)、ベアトリーチェ・アイブリンガー(べあとりーちぇ・あいぶりんがー)、セレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)が合流していた。 「わあ、皆集まったね!」 美羽がコハク達と顔を見合わせて笑う。流石に、この布陣で、相手に誰が来ても負ける気がしない。 「ふむ……」 淵は後方を確認した。敵陣と自陣の丁度中間にあるこの地点を、敵側にも越えて先に進んだ者がいるようだ。 「よし、俺は戻る。この先は任せた」 此処からなら、まだ旗の場所に一息で戻れる。淵は旗の位置まで下がることにした。 大熊 丈二(おおぐま・じょうじ)との接触を避け、中間地点を突破していたのは、天音とブルーズである。 丈二はその外側から、後方支援に徹して着実に進む。 |
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