リアクション
卍卍卍 シャンバラ大荒野、とあるオアシスの酒場。 「無様なものだ」 鷹山剛次の呟きに、ダリア文庫を読み耽っていたバズラは呟いた。 「まだ“はじまってない”だろ? 私たちの野望も、シャンバラもね……」 「だが、この先どうするつもりだ?」 「家督は諦めるよ。校長がついている限り、もう動かないだろうさ。あとはパラ実卒業を約束すれば新生徒会も追求はできない。そして、空京大学に入ればいいさ。空京にはアニメイトもあるしね」 「今は雌伏の時、という事か。……ならば牙を研ぎながら待とう」 「そうさね。あとは、ニマ様に会いに行こうよ。せっかく、生き残ったんだ」 「ああ」 束の間かもしれない穏やかな時間だった。 卍卍卍 ナラカ。 「もう食べられないよ〜」 ナラカに横たわる数十メートルの巨体。 それは育ちきった(?)、董卓であった。 「いくら何でもデカすぎっすよ!」 良雄ではない、火口敦君である。 「待ってたよ〜」 董卓はナラカの奇怪な生物の持ってきた食料を食べている。 董卓の体はその生物の巣になっているようだった。 敦は呆れるしかない。 「相変わらずっスね」 「火口君こそ、4ヶ月でよくこれたね〜」 「ザナドゥで“魔道最速理論”を知ってからは下り最速ッス!」 パラミタからナラカへ降りてくるのは峠みたいな物らしい。 「ところで、こんな手紙を受け取ったんだ〜」 董卓は瓶に入った手紙を見せてくれた。 親魏倭王卑弥呼が流したものを“偶然”手に入れたのだ。 ※第3回参照の事。 「……ミツエがピンチみたいだな」 「いつもピンチな気もするッスけど……助けに行くッスか?」 「バカいうんじゃねえっ! 今度こそ倒すんだよ! 掴まれ、火口!」 董卓は完全に野心家の口調となっていた。 「あ、熱くなってる!」 「チンタラ150年かけてパラミタに戻ってられねえだろ! 考えたんだ。エネルギー溜め込んで、一気にパラミタへ打ち上がろうってな!」 「ロケットッスか!」 董卓の体からエネルギーが放射され、その体は一気に打ち上がった! “なんでそんな事出来るッスか?”と聞く余裕は火口君にはなかった。 そしてナラカから上がった一筋の光は、そのままパラミタへと向かったのだった。 横山ミツエの演義乙 完 担当マスターより▼担当マスター 冷泉みのり ▼マスターコメント
大変遅くなりました。 |
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