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星座の闘衣を纏いし戦士達!

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星座の闘衣を纏いし戦士達!
星座の闘衣を纏いし戦士達! 星座の闘衣を纏いし戦士達!

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星座たちの即興曲
 胴を持って逃げていたシーソー座のリカイン・フェルマータ(りかいん・ふぇるまーた)一行の前に立ちふさがったのは、水瓶座のラブとその従者のハーティオンだった。
「どうします、お嬢? こりゃ、まずいですぜ。なんせ相手は黄金だ」
 そう言ったのはヴィゼント・ショートホーン(びぜんと・しょーとほーん)。ラム座のリッターだ。
「とは言ってもさ、あの伊達乳に射手座の闘衣を着せて真っ向から勝負するまでは、負ける訳にはいかないしねえ〜」
 とは天馬座のシルフィスティ・ロスヴァイセ(しるふぃすてぃ・ろすう゛ぁいせ)
「思わず闘衣を持って逃げるのに協力しちゃたけど、こりゃ、傍観してたほうが良かったかな〜?」
 とフィスが言うと、
「射手座の闘衣は小娘の遊び道具では無いのだよ。この乙女座のラブ……直々に青銅位の小娘どもに引導を渡し、闘衣を取り返してくれよう。だが……あたしも最も神に近いと言われた女。射手座の闘衣を置いて消えると言うならば、命だけは助けよう」
 その言葉に、あえてハーティオンは突っ込まなかった。痛い目を見るのは一度で十分である。
「どうする? 置いてっちゃう? どうせ星座の導きで射手座のパーツも結局は集まるんでしょ?」
 メタな発言をするフィスに、リカインは賛同した。
「そうだね。もともと興味ないし……フィスがそれでいいならいいよ」
「ちょ、まて、あたしの立場は……」
 慌てるラブ。
「知らないわよんなもん。フィスは伊達乳にしか興味ないもん。それに、一時的にそっちの手にわたっても、伊達乳が取り返しに行くでしょ」
「そ……そんな……」
 あ、いじけた。
「というわけで、置いていくから。どうぞ。じゃ、ばいばーい」
 そう言うとフィスはフリューネがいる方向へ飛び去った。
「まったく……」
 こめかみを抑えながらもそれについていくリカイン。
「お嬢、待ってくださいよ!」
 慌ててついていくヴィゼント。
 そして、取り残されるラブとハーティオン。
 と、付近にあった湖の不思議な力で呼び戻されるリカインたち。
「???」
 何がったか理解できない。
 そこに一人の男が登場した。
 いや、女だ。
 白銀位のリッター、蜥蜴座のフィーア・四条(ふぃーあ・しじょう)だった。
「何用だ、白銀の」
 ラブの問にフィーアは答えず、マントをはだける。
 と、そこには【馬鹿には見えない闘衣】を着たフィーアの姿があった(一応パンツは履いてる)
 これも一応必殺技で、エリーゼ・トリューブズィンというらしい。
 それはともかく、あまりの出来事に思考能力を失った一行は、セフィーの放つ大技を避ける事は出来なかった。
ファイナルレジェンド!
 なんだかよくわからないがとにかくすごいその一撃で、天高く吹っ飛ぶ。
『ぐあああ〜〜ッ!』
 ハーティオンが叫ぶ。
 そして顔面から地面に激突する一行。
「バ……バカな……キラッと光ったと思ったら……わ、私の五体がズタズタにされているとは……お、恐るべき……リッター……」
 そしてそのままガクリと倒れる。それはたしかに、リッターですらない雑兵のハーティオンにとってはたまったものではない。が、他の一道もことごとく気絶していた。
 そしてフィーナは水場で完璧に全裸になって、水浴びをし、こう言った。
「神 よ 僕 は 美 し い 」
 と、途端にどこからともなく闘衣を纏った男がフィーアの腹部に一撃を食らわせて気絶させると、担いで退場した。
「何やってんだよ、この変態女はよ!!」
 と、名無しだとかわいそうなので名前を記しておくとコップ座のベイリン・サヴェージ(べいりん・さべーじ)。フィーアの相棒? であった。

 それからしばらくして、ラブが目覚める。さすがは黄金位か……
「起きなさい、馬鹿ども!」
 そしてハーティオンとリカイン一向に蹴りを入れて叩き起こす。
「んー? もうたべれないよー」
 ベタな寝言を言うフィス。
「何馬鹿なこと言ってんの。とりあえず……」
 周囲を見渡すリカイン。
「あの痴女はいないみたいね」
 と言って安堵する。
「ところで乙女座のラブさん? だっけ? またあんなのに出くわすとなんだし、しばらく一緒に行動しない? うちのフィスお嬢の目的はあくまでフリューネと戦うことだけだから」
 というリカインの提案に対して、ラブは鷹揚に頷く。
 ということで一時的にチームを組むことが決定したのだった。
 どちらにしろパーツが全部揃わなければ、どちらの陣営もここに来ることになるだろう、という予測のもとに、胴のパーツはある意味第三勢力のものとなったのである。