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爆弾と危険なお空の旅!

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爆弾と危険なお空の旅!

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「敵戦力はテロリストだ。人命は人質と仲間にのみ優先される、敵を見ればこれを討て」
 相沢 洋(あいざわ・ひろし)は、乃木坂 みと(のぎさか・みと)相沢 洋孝(あいざわ・ひろたか)エリス・フレイムハート(えりす・ふれいむはーと)の2人に命令した。
「おい! 止まれ!」
 3階、客室30号室に鏖殺寺院は6名も入っていた。
「みと!限定支援砲撃!撃て!」
「限定支援……了解です」
 みとは少し残念そうな顔をしながらも、アルティマ・トゥーレが翔られた弾丸を鏖殺寺院に素早く撃ち込んでいく。
 鏖殺寺院の4名が一気に倒れた。
「相沢少尉さんでしたっけ? 援護します!」
 葛城 吹雪(かつらぎ・ふぶき)が素早く、洋のそばにつくとクロスファイアーで残り3名を倒していく。
「協力感謝する! クソガキ、爆弾は解除できてるか!?」
「爆弾簡単な構造みたいなんだけど。じっちゃん……おれ、爆弾解体技術持ってないよ……」
「知らん!」
 洋の返答に、洋考は深いため息をついた。そして再び爆弾に手を伸ばす。
「とりあえずなるようになれでやってみるか〜」
「おっと!? まった、爆弾解体ごっこはそこまでだ」
 気がつけば、洋考の頭には銃口が突きつけられていた。
「お前達動くな! こいつの命がなくなるぞ?」
 鏖殺寺院は洋考の頭に銃口を突きつけながら立ち上がる。
「敵戦力と遭遇しました。人質をとっています。対処策を実行、殲滅します。以上」
「かまわん」
 対処を行おうとするエリスに洋は平坦と答えた。
「はっ!?」
 鏖殺寺院は一瞬のうちに宙を舞い、頭から落ちた。
「さあ、敵は去りました。洋考さん早く解除をお願いします」
「あ、りょーかい。ってあれ……」
「じっちゃん、撤退だ! みんなを連れてこの部屋から撤退!」
 先ほどまで沈黙を守っていた、爆弾が音を立てて、カウントダウンを始めていた。
「動くなっ!」
 鏖殺寺院が複数人束になって入り口に集まってきた。
「ふん、撤退しようにもこれじゃあな」
 洋は光条兵器を歩兵携行型ガトリング砲、ミニガンモードで構えると入り口に向けて放った。
「はーっはっはっ! 実際の兵器開発では過剰な重量、運用上の問題ゆえに欠陥兵器として封印された歩兵携行型ガトリング砲!」
「しかも敵以外にノンダメージ!最高じゃないか!!」
「トリガーハッピーモード……って遺伝しないよな?」
 洋の息子である洋考は遺伝しないかと不安になっていた。
 洋のおかげでどうにか、客室の外へと出る。
「ええい、うっとおしい。どいつもこいつもズタ袋なんぞかぶって。お茶でも入れてやるからちょっとその辺座れ!」
 本山 梅慶(もとやま・ばいけい)が1人モップを構えて鏖殺寺院達に対峙していた。
 梅慶はキャビンアテンダントの姿で上二つのボタンをあけ、胸元がはだけた状態だった。
 その直後、梅慶の背後。30号室から爆音が響いた。
「な、なんだ?」
 梅慶が後ろを振り返るとそこには光条兵器を抱えた洋。そして吹雪達が立っていた。
「あ、あのCA(シーエー)さん、何をしているんでありますか?」
「説教ですな」
 笑顔で梅慶は答えた。
「はあ、普通のかたではありませんよね?」
「龍雷連隊の1人ですな」
 再び爆音が背後で響く。
「あの、爆弾ってこの階何個仕掛けられているんでしょうか?」
 エリスが、全員に向かって聞く。
「あの部屋に少なくとも二つは爆弾があったみたいね」
 その質問に爆弾を密かに探していたみとが答える。
「ひ、ひとまずここから離れましょうか!」
 吹雪は一般人を全員を3階階段へと引率した。
 爆風で怪我をした人は全員、エリスによって治療された。
「このままだと……引火する可能性があるな」
 洋はこの後の始末をどうしたものかと悩んだ。