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危険な香りを退け、汚部屋住人を救出しろ!

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危険な香りを退け、汚部屋住人を救出しろ!

リアクション

「ぬいぐるみを持って来たよ」
 ルカルカは熊ぬいぐるみの入った袋を持ってレキの前に現れた。
「ありがとう。すぐに洗うよ!」
 レキは嬉しそうに受け取り、いそいそと洗濯を始めた。
「すごい洗濯物だね。干すの手伝うよ」
 ルカルカは風に揺られる大量の洗濯物を眺めていたが、すぐに手伝いを始めた。

「……うにゃ」
 外に出てすぐポチの助がようやく目を覚ました。
「起きましたか」
 フレンディスが安心したように声をかけた。
「ご主人様!」
 ポチの助は急いで猛き霊獣の背中から降りた。
「……僕」
 今日はほとんど役に立っていない事を思い出し、しゅんと悲しそうな顔になった。尻尾も元気が無い。
「よく眠っていたな」
 ベルクがポチの助に言う。
「わざとだ。僕の嗅覚がどれほど凄いのかを披露しただけだ」
 ポチの助はキッとベルクを睨み、言い返す。その姿もまた愛らしい。
「今日は一緒に来てくれて心強かったですよ」
 フレンディスは笑顔のままポチの助の頭を撫でた。
「本当ですか?」
 喜んで貰えるのは嬉しいが、今回はほとんど役立たずだったのでフレンディスの言葉が本当なのか確認したかった。
「本当です。ありがとうございました。それに寝る子は育つと言います」
 聞き返すポチの助に優しく言うフレンディス。
「はい。僕もっともっとご主人様の役に立ちます!」
 ポチの助は嬉しそうに尻尾を振って元気に答えた。
「……何か違うような気がするが」
 ベルクはフレンディスの言葉に疑問を持つも本人には言わなかった。言う気力が無いほど疲れていた。フレンディスを背負ったり危ない事をしないかと冷や冷やしながら見守ったりと大変だった。おんぶは内心嬉しかったりもしたが。