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リアクション
「じゃ、手筈通りにね」
「あぁ」
勝負に勝つよりも恋人探しを成功させるために戦って魅せることにした三月と海。
剣さばきそのものでねこねこ草を振る海と、それを超感覚で避けていく三月。
柚から「海くん、三月ちゃん、怪我しないように気をつけて下さいね」と言われていたこともあり、二人の戦い方は見る者を楽しませ、魅了していった。
しかし、次第に二人とも本気の戦いへとなっていく。
「(海くんも三月ちゃんもすごい綺麗な演武です。でも、海くんを好きになる人が出ないか心配です……)」
恋の応援はしたい柚だが、片想いである海に恋人が出来やしないかと不安げに二人の戦いを見ている。
「! 海避けろ!!」
今までねこねこ草を叩き合っていた三月が、ややマタタビ酔いしている舞香たちが乱入してくるのに気が付きそう叫ぶ。
「惜しいわね」
三月の超感覚により、直撃を免れた海。
二人は演武よりも、まずは襲ってきた舞香たちの相手をすることにした。
「後ろは任せてよ」
「頼んだ」
三月と海の息があったコンビネーションで、舞香たちの数人を脱落させることに成功する。
「隙アリよ!」
舞香の特技のチアリーディングで鍛えた応援舞闘術と歴戦の飛翔術を組み合わせた、アクロバティックでリズミカルな舞い踊るように華麗な体捌きで海の攻撃を避けた舞香。
反撃として疾風迅雷の速攻で海をダウンさせる。
救護班に回収された海の元へ柚か駆け寄ってきた。
「海くん、大丈夫ですか?」
ヒールとナージングで手当てをする柚とそれに礼を言う海。
手当てをしている最中でも、広場でのサバイバルは続いている。
……………
……………
あれからしばらくすると、生き残っているのは三月とさゆみ、舞香の三人となった。
この時点でにゃんこ村の勝利が決まっているが、最強の名を手に入れる為に戦いは続く。
その時には濃度の濃いマタタビ煙が蔓延していた。
三人の中でもともと酔いが回っていた舞香がまず脱落し、さゆみと三月の一騎打ちとなる。
双方譲らぬ戦いの末、さゆみのツインスラッシュとソニックブレードが合わさった技で三月を討ち取ったさゆみが最強チャンバラ使いとなるのだった。
◇ ◇ ◇
大会の会場から村に移動した参加者たち。
村の開けた土地でノーンや柚といった料理の得意な人たちで慰労会と言う名の交流会を開くことになったのだ。
即席の壇上にはねこ村とにゃんこ村の村長が立っている。
「えー今年の玉入れ大会・チャンバラ大会共に西の我がにゃんこ村が勝つことになり、非常に嬉しく思いますわ」
「来年の玉入れ大会・チャンバラ大会では、ワシらねこ村が勝つのじゃ!」
「勝敗が決まった今を持って、互いのいがみ合いはなしですわよ?」
「それじゃ、若いもんが作った鉄板焼きを食って、親睦を深めるのじゃ!」
村長たちの言葉も終わり、あちこちで食事や会話が始まる。
ある場所では女性ねこ獣人に囲まれてる男性ねこ獣人がいたり、その逆の男性ねこ獣人にアプローチされている女性ねこ獣人がいたりした。
「おかわりはたくさんあるから、じゃんじゃん食べてね!」
「ノーンちゃんもちゃんと食べるんですよ?」
鉄板焼きを振舞っているノーンに柚がそう言う。
大会中は一部いがみ合っていた村同士であったが、今ではお互いに良い所を褒め合うような良い雰囲気に包まれつつ、今年の大会は幕を閉じるのであった……。
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担当マスターより
▼担当マスター
冬神雪羅
▼マスターコメント
この度は『【猫の日】ねこねこ草とねこ村』に参加下さりありがとうございます。
改めまして、冬神雪羅です。
ねこ耳しっぽというなんとも可愛らしい描写があまりできなかったように思えて仕方ないですが、楽しんでいただけたでしょうか?
ねこ好きな自分として猫宮GMが企画したこんかいの企画に参加できたこと嬉しく思います。
それでは、またの機会がありましたら参加してくださると嬉しい限りです。
それでは失礼します。
▼マスター個別コメント