First Previous |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
Next Last
リアクション
恭也と吹雪を見送った洋は、彼らをフォローする為に血と鉄の効果でラスターハンドガン2丁を同時に使いこなしつつ、とどめの一撃とクロスファイアで弾幕を展開した。
「みと、エリス、洋孝。各自、自由判断での攻撃、好きなだけ派手に撃ちまくれ。歓迎の花火だ!」
「本当に趣味なお方ですね。洋様は。空挺作戦のためにこういう手段をしろとは。ですが、そういうところに惹かれたのかもしれませんが」
チョコパラソル背中に背負ったチョコパラソルを確認して乃木坂 みと(のぎさか・みと)は出撃していく。
「空対空、敵影確認。撃ちます」
マレーナを見つけたみとが火術、雷術、氷術で弾幕を張る。
「制空権を確保するのは戦術としては基本ですからね。ここは空戦の基本を覚えるべきでしょう。……空対空ミサイル一斉射撃開始、剣の結界発動。防御力強化を行います。以上」
剣の結界を展開させ、エリス・フレイムハート(えりす・ふれいむはーと)小型飛空艇ヴォルケーノに備え付けのミサイルをばら撒いて行く。
「私に向かってくるのはあなた方ですわね。全力で迎え撃って差し上げますわ」
マレーナはミサイルを魅那醐露獅で打ち落とし、爆破による煙幕を展開させた。
弾幕と煙幕の間から飛び出してきたのは、卓越の運転術で回避してきた相沢 洋孝(あいざわ・ひろたか)。
「空対空攻撃の基本は動き回って逃げ回り、そして狙い定めて撃ちまくる!」
そう言ってとにかく撃ちまくっていく。
それを避けていくマレーナ。
「動きを押さえろ! 弾幕だけではクリスタルなぞ打ち抜けないぞ!」
「はい!」
「行動範囲を減らします。そこを狙って下さい。以上」
洋孝の連弾とエリスのミサイルにより、回避する位置を定めていくみと。
「行きます!」
狙い定めて、みとはサイコキネシスとその身を蝕む妄執をマレーナにかける事に成功する。
バランスを崩しつつも、滞空し続けるマレーナ。
「神威、その力をこの矢に……届かせたまえ」
エリスは動きが鈍くなったマレーナのクリスタルを狙い、神威の矢を放つ。
それにより、マレーナのクリスタルは青く変化した。
「先制点は西シャンバラ! マレーナのクリスタルを青くしたわ。西シャンバラに3点加算するわよ」
「大将のクリスタルが奪われた時は、直ちに奪われた校長は地上へ降りる事。援護など許さないぞ」
理子とセレスティアの放送でマレーナが失格となり、地上へを降りていく。
地上と上空の間には安全ネットが広げられている。
「脱落しない限りは、大将たちも援護していいんだから、頑張って守りつつも攻めるのよ!」
◇ ◇ ◇
マレーナが脱落するより少し前。
正子の前に光学迷彩で接近していた恭也が現れる。
「勝てない相手に噛み付くのが弱者の矜恃。勝てない相手でも負けないのが勇者の誉れってな!」
バードマンアヴァターラ・ウィングでジグザグに飛びながら接近していく恭也。
「ほぉ。わしの相手はおぬしか」
「校長になったから、そう簡単に喧嘩挑めなくなったからなー。こういう場じゃなけりゃ銃も向けられねぇよ」
「左様か。ならば、わしも全力で相手をしよう」
正子は恭也の出方を窺うように距離を詰めさせない。
対する恭也は、ジグザグ走行に加えHK416とHK45で牽制射撃を仕掛けていく。
「くらえ!」
「甘いぞ!」
接近に成功した恭也は、グルカナイフで魔障覆滅を叩き込もうとするも、正子はアトラスのバットで全て受け流していった。
ブン! と振り回されたバットを避ける為に距離をとる恭也。
距離を詰めてはグルカナイフを叩きこみ、それを受け流されてとなかなか決定打が決まらない。
そんな二人を恭也と共に来ていた吹雪は、不可動式のクリスタルの陰からタイミングを見計らっていた。
First Previous |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
Next Last