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学生たちの休日15+

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    ★    ★    ★

『レースは第6ターンに入りました。トップは遠野歌菜選手&月崎羽純選手、2位は小鳥遊美羽選手ですが、ここで両選手共に加速に入った!』
「加速だってさ。そっちも同時に頼むよ!」
「うん、同時加速は実に興味深いよね」
 テンク・ウラニアに声をかけられて、ショワン・ポリュムニアが面白そうに答えました。
 はたして、トップを走る遠野歌菜&月崎羽純の方が加速を得て、さらに小鳥遊美羽を引き離します。
『さあ、3位は風森巽選手&ココ・カンパーニュ選手にクリストファー・モーガン選手がならびました。5位に落ちた綾原さゆみ選手&アデリーヌ・シャントルイユ選手、これ以上引き離されずについていけるか? 中央グループも激戦となっています。6位は御神楽舞花選手、7位はルカルカ・ルー選手とエリシア・ボック選手。9位はクリスティー・モーガン選手。ここは、ほとんど差がありません。はたして、誰がこの集団から抜け出てくるのでしょうか』
「このままじゃ、鉄心やイコナちゃんに負けてしまううさ。ついに勝負の時うさ!」
「ああ、勝負リラ!」
 団子状態にイライラしていたティー・ティーとリラードが、ついに勝負に出ました。
「レガートさんの本気うさ!!」
 ほとんど限界までスピードを上げて一気に源鉄心やミルディア・ディスティンやイコナ・ユア・クックブックを抜き去ります。さらに、加速器に飛び込みました。
「おいでませ〜」
 待ってましたとばかりに、チュチュエ・イルプシコラが加速器のスイッチを押しました。
「えっ、あれ〜うさ〜」
 文字通り勢い余って、今大会最高スピードでレガートさんが吹っ飛んでいきました、コースの外へ……。
『ああ、なんということでしょう。すばらしいスピードを見せたティー・ティー選手&リラード選手、コースから飛び出してしまいました。リタイアです』
「ティーのやつ、何やってるんだ……」
 前を走る10位のイコナ・ユア・クックブックと、11位のミルディア・ディスティンを見据えながら、12位の源鉄心が呆れました。
『さあ、最後尾グループは、13位スープ・ストーン選手&ナウディ選手、14位ノーン・クリスタリア選手、15位ダリル・ガイザック選手選手となっています。こちらはかなり遅れています。はたして、完走できるのでしょうか。では、現在の順位です』

 1.94 遠野歌菜&月崎羽純
 2.81 小鳥遊美羽
 3.79 風森巽&ココ・カンパーニュ
      クリストファー・モーガン
 5.74 綾原さゆみ&アデリーヌ・シャントルイユ
 6.69 御神楽舞花
 7.68 ルカルカ・ルー
      エリシア・ボック
 9.66 クリスティー・モーガン
10.58 イコナ・ユア・クックブック
11.52 ミルディア・ディスティン
12.51 源鉄心&トレリン
      ジェイダス人形群
13.38 スープ・ストーン&ナウディ
14.35 ノーン・クリスタリア
15.29 ダリル・ガイザック

    ★    ★    ★

「さすがに、今生き残っているのは、どれも強者と言うことか」
 周囲を確認しながらセリス・ファーランドが言いました。
「違うな、今いる者は全て邪魔者だ。殲滅あるのみ!」
 あっさりとマネキ・ングが言いました。
「さあ、我が教えに屈するのです!」
「いやあー!!」
 ズンズンと迫ってくるカイザー・ガン・ブツに、ペルセポネ・エレウシスが悲鳴をあげながら逃げ回りました。そりゃあ、逃げたくもなります。

「まだまだ、戦えるであります。まだまだあ!」
 一方、葛城吹雪の方は、レーザーマシンガンで小ババ様を攻撃し続けていました。とはいえ、もう使える武器はこれしか残っていないわけですが。
 さすがに、機動要塞とイコプラでは戦うこと自体が間違っています。健気に攻撃を回避していた小ババ様ですが、ついにレーザーがスラスターをかすめて撃墜されてしまいました。