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【選択の絆】消え去りし火の表裏

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【選択の絆】消え去りし火の表裏
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リアクション



一休 宗純(いっきゅう・そうじゅん)の唱えるお経が終わり、
石原肥満の葬儀は終わった。

肥満は、一同をゆっくり見回した。

『さて、皆の衆。
そろそろ、別れの時間じゃな。
こうして、最後に、儂と向き合ってくれたこと、感謝しておるよ。
これからの、パラミタと地球、そして、ニルヴァーナ……。
この世界は、若者である、君達に託されたのじゃ』
肥満は、穏やかな笑みを浮かべていた。

『君達が言うように、150年後の世界……。
その世界があると、約束してくれるなら、それ以上、うれしいことはないのう』

「何言ってるんだ?」
弁天屋 菊(べんてんや・きく)の問いの直後、
罵助人暴瑠のコートを突き破って、
アールキングの根が飛び出してくる。

アールキングの根から、契約者たちをかばい、
肥満がメカごと吹き出した溶岩の中にダイブする。

『信じておるよ。この世界を救ってくれると』

「石原さんっ!
……うっ!?」
良雄は、悪寒に身をすくめる。
「もしかして、エメネアさんに何かあったんじゃ……」

肥満が時間稼ぎしているうちに、
破壊されていくコートから契約者たちは脱出する。

そこに、旧シャンバラ王都から救出された、ネフェルティティが現れる。

「姉さん……!」
「あなたは、ネフェルティティ!?」
ジークリンデは、記憶は失ってはいるものの、
いろいろな話を聞いているため、
ネフェルティティと自分との関係を把握していた。

「会いたかった……」
ネフェルティティとジークリンデは、ごく短い抱擁を交わした。

「たくさん、お話したいことがあるのですが……。
今は、私の身代わりとなって、
王宮とともに飲まれた、エメネアさんを、助け出さなければなりません。
そして、シャンバラを守りきるために、疲弊してしまった、
アイシャ女王から、シャンバラ女王の力を、
私へと、譲り渡していただかなければ」
「え……可能なのですか?」
「……ええ」
ジークリンデにネフェルティティがうなずく。
難しい事だが、アイシャ自身を救うためにも、それを行わなければならないと。
「女王の力を授かる儀“戴冠式”を、行う必要があります」

「石原元校長は、このことも見越して、探っていたのですわね……」
マレーナが、つぶやく。
「おそらく、エメネアが地図を持っていたのは、
正気だった頃のゲルバッキーがいざという時に交渉材料にするためだったんだろう」
アイリスもうなずく。

「お願いします。
シャンバラを救うため、力を貸していただけないでしょうか?」
「お願いします!」
ネフェルティティとジークリンデは契約者たちに訴えたのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

森水鷲葉

▼マスターコメント

ご参加いただきまして、どうもありがとうございました。

リアクションにありますとおり、
ネフェルティティが旧シャンバラ王都から救出されたかわりに、エメネアが、
アールキングに王宮ごと飲み込まれています。

また、パラ実新校長決定戦の結果、
ジークリンデチームが優勝しましたが、
ジークリンデとマレーナ、アイリスの三人合議制が提案されたため、
今後、パラ実は三人が校長職を務めることになります。

シャンバラを救うためには、
現在、疲弊した状態の
アイシャから、ネフェルティティへと、女王の力を移す必要があります。
戴冠式についての内容は、
次回以降のグランドシナリオで取り扱われる予定です。

それでは、今後も、何卒よろしくお願いいたします。