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リアクション
■□■
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汝、カレン・クレスティア(かれん・くれすてぃあ)は、
火口 敦(ひぐち・あつし)との冒険の最中、
敦の生命を狙う悪魔の一派と交戦し、恋人をかばって死ぬであろう。
===
「火口君! ボク、大変な夢見ちゃったよ!」
カレン・クレスティア(かれん・くれすてぃあ)が、
恋人の火口 敦(ひぐち・あつし)に、
死の予言について報告する。
「こうなったら、みんなで協力して予言の内容をひっくり返すしか無いよ。
これってボクが何も行動しないと火口君が死んじゃうかもしれないし……」
「カレンさん!
絶対、カレンさんを死なせるなんてさせないッス!
俺も、悪魔なんかに負けたりしないッスよ!」
「そう、そこなんだよ!」
カレンが身を乗り出した。
「ボクが火口君をかばう状況になるって、
火口君が油断してたってことじゃないの?
火口君は悪魔なんていつも片手間に追い払っちゃうから、
きっとどこかで隙ができるんだよ」
「そんな!? それでカレンさんに迷惑かけるなんて、
彼氏として情けなさすぎッス!
悪魔の奴らなんかボコボコにして、二度と襲ってこないようにしてやるッス!」
「うむ。カレンはここで死ぬべき定めにはない。
我も、悪魔の撃退に協力しよう」
ジュレール・リーヴェンディ(じゅれーる・りーべんでぃ)が、
深くうなずく。
「よーし! 悪魔撃退作戦、実行だ!」
かくして、3人は、冒険へと出発した。
■
案の定、悪魔の軍勢が現れた。
「カレンさんを傷つける奴はぶっ殺す!
死ねーッ!」
火口君が、悪魔の軍勢をぶっ飛ばして叫ぶ。
「いいかげんしつこいんだよ!」
カレンも、火口君と背中合わせに、魔法を放つ。
「パートナーの生命がかかっているのだ。
いつもより余分にレールガンを食らってもらおう」
ジュレが、機晶姫用レールガンを立て続けにぶっ放す。
3人が全力で戦闘した結果、
悪魔の軍勢はあっというまに撃退できたのだが。
「さて、これからどうしようか。
今日の目的は、二度と火口君を襲わないようにすることだからね」
簀巻きにした悪魔に、カレンが近づく。
「ここはやはり、延々くすぐりまくる刑かな?
それとも、この効果不明の魔法薬の実験台にするとか?」
そうして、カレンは、悪魔に近づき、
恐るべき(?)拷問を実行に移すのであった。
「カレンさん……もう倒してる奴らに、
さらに、あんな恐ろしいことを平気でできるなんて……。
絶対、怒らせないようにしないとッス!」
カレンの命が危ないことに激怒していた火口君だが、
その行動に戦慄しているのをみて、ジュレがあきれる。
「この程度で……尻に敷かれすぎではないか?」
様々な力関係が垣間見えた事件であった。
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