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「死の予言」を打ち砕け!

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「死の予言」を打ち砕け!

リアクション

■□■

「この馬鹿! 心配させるんじゃないわよ!」
「悪かったって……痛い痛い」
戻ってきた紫月 唯斗(しづき・ゆいと)に、
リーズ・クオルヴェル(りーず・くおるう゛ぇる)が泣いてポカポカ殴ったりと、
大騒ぎの中。

「ぜんぶ、こわす」

五百蔵 東雲(いよろい・しののめ)を失い、
パートナーロストで発狂した、
リキュカリア・ルノ(りきゅかりあ・るの)が、襲撃してくる。

「ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ
こわれろこわれろこわれろこわれろこわれろ
こわれろおおおおおおおお!!」

「ぐっ!」
「刀真!」
樹月 刀真(きづき・とうま)が、
漆髪 月夜(うるしがみ・つくよ)をかばって傷を負う。

「やめろ……」
「!?」
刈り取りの蜀台で殴られた刀真は、しかし、
武器ごと、リキュカリアを抑え込む。
「や、やだ……」
リキュカリアは、苦痛と恐怖にゆがんだ顔で首を振る。

「今のうちに!」
その隙に、エヴァルト達も、
協力してリキュカリアを無力化する。



===
汝、五百蔵 東雲(いよろい・しののめ)は、
ついに寿命が迫り、最後の歌唱を行うことになる。
しかし、志半ばで声が出なくなり、命を落とすであろう。
===


「東雲、あの時、何を言おうとしたの……」

真っ白になる世界の中で、
リキュカリアはつぶやく。
優しい笑顔の東雲の、自分に向かって何か言いかけた最期を思い浮かべる。

静寂が、リキュカリアに訪れた。
それは、安らかなものだった。