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「死の予言」を打ち砕け!

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「死の予言」を打ち砕け!

リアクション

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汝、夜月 鴉(やづき・からす)は、
女装している最中に柄の悪い男に声をかけられ、
男だとばれてしまい、逆上した相手に殺されるであろう。
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「じゃあ、とにかく、女装しなければ死ななくてすむんだな!
つまんないとかのツッコミは無視だ! 無視!
まずは光翼の短剣探すぞ!」

しかし、
夜月 鴉(やづき・からす)
パートナーである、ユベール トゥーナ(ゆべーる・とぅーな)は、
猫耳とメイド服を用意していた。

「鴉は女装をして殺されるのね……
だったら、この際開き直って女装して
「私は女です!心は!」って言い張ればいいじゃん。
きっと楽になるよ」

「あの、こういうシナリオだからってはっちゃけちゃダメだぞ?」
「え、ダメ?
何でよ、どうせこの世界はどこか別の世界って扱いになるんだから良いじゃない」
「そういう問題じゃない!
駄目なこと言わない!」
「えー、つまんないの。
しかたないなぁ、次の死亡フラグに期待しよっ」

【この塔に入れるのは女だけ※女装は可】
「な、な、な、なんじゃこりゃーーー!!?」

塔の入り口には、こんな看板が設置されていた。
もちろん、トゥーナが設置したものである。

「し、しかたない。
こんなところに柄の悪いヒャッハーなんていないだろ……」
トゥーナは、猫耳メイド服を笑顔で鴉に渡した。



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汝、強盗 ヘル(ごうとう・へる)は、
かつて盗みを働いた貴族から、
自分の世話している孤児院を襲われ、子どもたちを助けるかわりに殺されるであろう。
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ザカコ・グーメル(ざかこ・ぐーめる)
強盗 ヘル(ごうとう・へる)は、
トレジャーセンスなどで隠し部屋を探していた。

「光翼の短剣を早く探し出して、
「彼女」とやらをとっとと助けだして、
このふざけた予言をやめさせてやらないとな!」
ヘルが、狼のマスクの口元をゆがめる。

ザカコは籠手型HC弐式で、捜索の情報共有を行う。
一緒に塔を探索している者達と連携することで、
孤立を防ぎ、探索を順調に進めることができていた。



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汝、夜刀神 甚五郎(やとがみ・じんごろう)は、
パートナーの草薙 羽純(くさなぎ・はすみ)が掃除をしようとしたところ、
Gが現れ、錯乱したホリイ・パワーズ(ほりい・ぱわーず)も暴れ、二人を止めようとするが、
羽純の掃除のせいで家が爆散し、死ぬであろう。
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(とんでもない夢を見た。あれが噂の予言か?)
夜刀神 甚五郎(やとがみ・じんごろう)は、
草薙 羽純(くさなぎ・はすみ)に掃除禁止令を言い渡すと、
家には煙状の害虫駆除薬を設置して真相解明に乗り出していた。

「敵の監視下にある塔なのだから、
警戒も十分に行わなければな」

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「彼女」を捕えたのは、求婚を拒まれた、狂った魔術師である。
魔術師は、遠見の水晶玉で「彼女」が苦しむ様子を監視している。
もし、それを邪魔する者が現れれば、転移の魔法で現れ、必ず殺そうとするだろう。
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魔術師が、いつ襲撃してくるかわからない。
そう考えると、なるべく警戒するにこしたことはない。
「殺気看破」「トレジャーセンス」「トラップ解除」を駆使しつつ、
甚五郎は探索を進める。

一方、草薙 羽純(くさなぎ・はすみ)は、
けして物を拾わないように気をつけていた。
予言が発動してしまわないためだった。

「結構たくさんの方が予言というか呪いというかを見ているんですねー」
ホリイ・パワーズ(ほりい・ぱわーず)が、
塔の探索にわくわくしながら言った。
イナンナの加護で、いざという時は助力が得られるだろう。

ブリジット・コイル(ぶりじっと・こいる)も、
「殺気看破」「トレジャーセンス」「トラッパー」「ピッキング」等を駆使して、
隠し部屋の発見や、トラップ、襲撃に警戒する。

「おや、あれは?」
ブリジットは、乱雑な足音に気づいて、歩みを止めた。
「敵襲かもしれません。
当機ブリジットの自爆を承認しますか?」
「承認しない。
そんなことより、本当に敵かもしれんぞ」
甚五郎が、パートナーの妄言はスルーしつつ、身構える。

そこに現れたのは、
ヘルを追った貴族達だった。

「あの狼頭!
ここにいるのはわかっているんだ!」

ちょうど、そのタイミングで、
女装した鴉が、トゥーナの用意したバナナの皮ですべって転ぶ。

「パンチラゲット!」
携帯で写真を取ったトゥーナがほくそ笑む。

「どうなってんだ!? うわっ!?」
よろけた鴉は、
柄の悪い男達……悪徳貴族とその部下にぶつかってしまう。
すると、服が乱れて中が見えてしまう。
さらには、胸を触られる。
「ぎゃああああああああああああ!?」
気色悪さに鴉が叫ぶと、
男だということに気づいた悪徳貴族達が逆上する。

「こんなところでなんだ貴様は!
変態か!?」
「ち、違う!?」

しかし、弁解もつかの間、
悪徳貴族達に、鴉は刺されてしまった。

「な、な、なんじゃこりゃ……」

鴉は目をむいて倒れた。

「今のはいったい……」
「わーん、こうなったら敵討ちよ!」
呆然とする甚五郎達と泣くトゥーナは、
悪徳貴族を倒す。

「おや、こんなところにバナナの皮が」
「拾ってはダメだ!」
羽純は、バナナの皮を拾おうとして、
掃除禁止のため、甚五郎に厳重に止められた。



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汝、玖純 飛都(くすみ・ひさと)は、犯罪の調査中に、
相手に見つかり、集団で襲われて、多勢に無勢で死ぬであろう。
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玖純 飛都(くすみ・ひさと)は、トレジャーセンスで、
光翼の短剣を探す。

(同じような予言を受けた何人かが情報を交換し、糸口が見えてきた。
正直不安はある。短剣の捜索が安全だという保証は無い。
予言の犯罪というのが『彼女』を捕らえていることで、
オレは予言通りに行動しているのかもしれない。
だが、そうだとしても何もせずに予言通りになるのに比べたらずっとマシだ。
短剣を見つけられれば誰かに在処を示すことが出来る。
見つけられなかったとしても、その分捜索すべき範囲は縮まる。
オレで無くても誰かが短剣を見つければ
予言の被害を食い止めることができるかもしれない)

皆で分担して探索を行ううち、
飛都は怪しい場所を発見して調べようとするが、
罠が発動して、ガーゴイルの群れに襲われる。
「危ない!」
甚五郎とパートナー達が飛都を助け、
その隙に、飛都は隠し部屋を発見する。
「あった! この不自然な石組みは……!」

ヘルとザカコも連絡を受け急行する。

「ガーゴイルですか……やはり、短剣はこの奥にありそうですね」
ザカコがうなずく。

十分に、全員で手分けして罠を警戒して隠し部屋を調べると、
その奥には、光輝く短剣があった。

「……これが「光翼の短剣」ですか」
並のマジックアイテムにはない気迫を感じ、ザカコが息を飲む。

さっそくザカコは仲間に連絡して、短剣発見を伝えた。