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【5周年記念】スペシャル番組『パラミタ大陸』

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布袋 佳奈子(ほてい・かなこ)の一日】

 佳奈子は朝起きてすぐに顔を洗った。可愛らしい顔は水滴を弾く、瑞々しい肌を保っていた。
 顔を洗い終わったら、棚からフライパンを取り出して、目玉焼きとトーストを焼く。
 料理の最中、機能の夜に下ごしらえをしていた食材を弁当箱に詰め込む佳奈子。
 弁当箱をカバンにいれると同時にトーストが焼きあがり、目玉焼きがいい塩梅になる。
「さあ、いくよー!」
 トーストをかじりかじり、佳奈子は朝を行く。曲がり角には注意してもらいたい。

 学校に着けば、学生として勉学に励む。その昼休み時間、佳奈子は料理の本を見ていた。

―随分と熱心に見ていますね?

 そう尋ねると佳奈子は笑顔でこう答えてくれた。
「うんっ! こうやって作りたい料理を研究中なんだ! 今の所得意な料理は……和菓子かな?」
「料理とは少し違う気がするわね、それ」
 佳奈子の親友であるエレノア・グランクルス(えれのあ・ぐらんくるす)が絶妙な間でツッコミを入れる。
「ええ〜そうかな?」
「そこは肉じゃが、とか言っておいた方がいいんじゃないかしらね」
 なるほど、エレノアさんはテレビも男もよくわかっていらっしゃる。

 学校の帰り道、佳奈子はスーパーに立ち寄る。
 料理の本と交互に見ていたチラシのものがここにあるの! ということだ。
 話を聞くと佳奈子は裕福でなく、かなりの倹約家らしい。
 と、その時佳奈子の表情が、キリリっと変わった。
「チラシのお品物はゲット。そしてこのタイミングで……。
 来た! お惣菜の半額セール! これがあればお夕食や明日のお弁当にも困らない!」
 主婦だ。主婦がいる。きっといいお嫁さんに、いいやお嫁様になる。
 目的のものをゲットしほくほくな佳奈子が帰宅する。
 それから見事な手さばきでキャベツと豚肉をいためてホイコーローを。この香りもたまらなく胃袋を刺激する。
 後はご飯と一緒にいただきます。ご飯を食べながら、佳奈子は笑顔を浮かべている。

―これで足りるんですか?

「ん〜本当はもっと食べたいけど、お金もかかるし、太っちゃうから……って何言わせるの!」
 照れ怒りでカメラに近寄ってくる佳奈子の頬、そこにはごはんつぶがこんにちはしていた。

 これが布袋 佳奈子の一日――