リアクション
【イルミンスール魔法学校・某教室】
魔法世界との戦いから、一週間と少しの日が経過した。
イルミンスール魔法学校の一角。
「少し、時間があるか?」
相変わらず、恐ろしくまばらにしか生徒のいない閑散とした教室での講義が終了し、立ち上がったハルカをディミトリアスが呼び止めた。
「大丈夫なのです。次の授業のお手伝いなのです?」
普段もたまに手伝うことがあるからだろう、そう言ってハルカは首を傾げたが「いや」とディミトリアスは首を振る。
「話があってな。例の――魔法世界の件で」
そう言われて、首を傾げる思いのまま案内されたディミトリアスの準備室の椅子――二つあるうちの一つに背の高い影が腰掛けている。分厚い魔術辞典からゆるり上がった顔がディミトリアスを出迎えた。
「おかえりなさい先生」
「すまない、待たせた」
「いいえ。先生の部屋は本が一杯あって楽しいです」
「……そうか」
アレクとの軽い会話を済ませてディミトリアスが開いてくれた扉からお邪魔します、と入ってきたハルカは、アレクの姿にぱっと顔を輝かせた。
「あ、アレクさん。こんにちはなのです!」
「Hi.授業はどうだった?」
にっこりと笑うハルカに、アレクが挨拶と共に立ち上がったのに、ディミトリアスはその行動の意味を悟って「すまない」と溜息をついた。
「まだ、色々と片づけが済んでいなくてな」
そう、雑多に物が詰め込まれた状態の今の準備室は、座れる椅子が二人分しかないのである。少女と師に席を譲るところは彼らしいと思うが、流石に立ち話をさせるわけにはいかない、とディミトリアスは首を振った。
「少し歩くが、カフェが有る。そちらの方がゆっくり出来ていいだろう」
「そうですね」
アレクが応じたのに、早速、とばかりハルカが踵を返した、が。
「待ってハルカちゃん」
アレクがハルカの背中に声を掛けるが、彼女は既にドアノブに手を掛け、開きかけているところだった。
「あと一人――」
言いかけた声が、廊下の向こうに吸い込まれるように消えていく。
果たしてそこには既に、否、今まさにあと一人が現れたところだった。
「ああ、そっちに来たか」
アレクに言われた彼は銀色の虹彩をぱちりと瞬かせ、紫へと戻った目で三人をじっと見つめる。
「はなさん!」
彼女の歓迎する笑顔を見て、破名は不思議そうな表情だ。彼は丁度午後の授業が終了する時刻を見計らって、ディミトリアスの準備室の前へやってきていた。
だから、彼はこうして生徒達に出くわすとは思っていなかった。何故ならディミトリアスの受け持つ授業は通称、こう呼ばれている――
「『閑古鳥』……ではないんだな、今日は」
素直に驚いた様子の破名に、ディミトリアスはぴくりと眉を震わせた。
「……閑古鳥は講義の方だ」
自分で言っておいて、軽くへこんだ様子を見せるものの、教え子二人の視線を受けて、ディミトリアスは気を取りなおしたようだ。
彼が先導する形で、一行はカフェへ向かって長い廊下を歩き出した。
*
「――金剛の人形、月明かりに照らされし時、伝説の戦士達が現れ、これ救う。ボンテージスーツの幻影が舞い踊る中、ドのつくマゾヒストが現れ、バトルアックスを持った可憐な乙女と緑のスリッパを携えし漢、異世界の悪鬼を討ち滅ぼさん』…………とかいう新しい伝説が生まれつつあるらしい」
「魔法世界の強い敵をスリッパで倒したのです!? すごいのです!」
アレクの話に瞳を輝かせるハルカは、もうすっかり興奮した様子だ。
「その勇姿はきっとカナンだけじゃなく、シャンバラの歴史にも後世まで語り継がれるのです!」
ぐっとこぶしを握り締めて力説する彼女に、水をさす者は居なかった。破名も素直に感じ入っていたし、ディミトリアスは朴念仁だ。ただ三人組の中で、あのスリッパを何度も喰らった事のあるアレクだけは、くつくつと喉を震わせる。
そんな中、ハルカはぽつりと声を漏らした。
「でも、これから魔法世界がどうなって行くのか気になるのです……。
魔法世界には、もう行くことはできないのです?」
「難しいだろうな」
とディミトリアスは軽く息をついた。
「魔法石が破壊された瞬間に、魔法世界との繋がりは断たれている」
アレク達が帰るための扉を維持していたディミトリアスか、あるいは魔法石に直接干渉していたツライッツであれば、魔法世界へ接続する方法を編み出せるかもしれないが、通信の類はともかく、移動となると不可能に近いだろう、とディミトリアスは続ける。
「世界が違うからな。未来に繋がるのか、過去に繋がるのか……それも未知数だ」
何より、移動したら最後、今度は戻ってこれなくなる危険性もあるのだ。
ディミトリアスの話が確かならば、マデリエネにはもう会う事が出来ないのだろう。それが彼女達の幸せだと分かっているが、ハルカは気を落した表情で俯いた。
「友達になれて嬉しかったのです、けど、もうお別れなのですね……」
そんな彼女の様子を見ていた破名は、そういえば、と思い出したようにハルカへ顔を向けた。
「ハルカ、シェリーが体の具合が悪くなってないかと心配してたぞ。まぁ、それ以上に“ハルカは凄いのよ。姫子も、皆も、凄かったのよ!”って興奮気味に思い出しては繰り返し話している。
――俺も迎えに行けなくて、すまなかった」
感情に任せ素直に迎えに行けば最後、彼女達の命は無かった。ハルカやシェリーは言わば魚を釣るための餌だったからだ。魚が釣れれば無用になった餌の存在など誰が気にかけよう。
「あの時俺はプラヴダで、学校に散撒かれた瘴気を追っていたんだ。そこで予想通りというか、サヴァスと対峙する事になった。
だがサヴァスは強かった。中々均衡が崩れず、結局出来たのは、奴を追い詰めて完全に実体化させてから転移させることくらいだった」
流石は何人かの契約者を退けた実力者であると破名は吐息する。
「その件ではディミトリアスに後始末をお願いする形になった。忙しい中すまなかった。アルケリウスにも、破名が礼を言っていたと伝えてくれると有り難い」
と、二回目となる感謝をディミトリアスに向ける。するとディミトリアスは嘆息する間を置いて
「……正直、教室をまた台無しにしかけたあの人に礼はいらないと思うんだがな」とぼやいた。話の意味が分からず、破名は取り敢えずで頷き、ふと気にかかっていた質問をアレクへぶつけた。
「他にいた君臨する者はあれからどうなったんだ?」
「帝国に現れたピオ・サピーコは、ゲートが閉じる前に魔法世界へ送り返した」
内容を反芻し破名とハルカは引っかかるものを感じる。
「帝国に引き渡したんじゃないんだな」破名が口に出したのに、アレクは首を軽く横に振った。
「勿論あの戦いでシャンバラ……や、帝国側に怪我人が出なかった訳でもない。
が、ピオ・サピーコは帝国の前に葦原島でも事件を起こした。その他にも関与が疑われているものが幾つかある。そうなると、何処の法に則って裁くべきかと言う問題が出てくる」
破名は案の定ピンとこなかったようで、軽く聞き流している様子である。だからアレクは言わなかったのだが、もう一つにはピオを捕縛した権利が何処へ行くかという問題だ。
魔法石を破壊するための手段とその防衛は確かにシャンバラの功績だが、実際の破壊と、ピオへ対する決定打については帝国の力が大きい。正直どっこいとは言い難いが、どちらが上か、と言い出しては面倒なことになるし、ツライッツとナージャへ依頼を出していたのが連合だと考えると、帝国シャンバラ地球でいよいよの三つ巴だ。
「まあ色々面倒なんだよ。
お前に分かり易い方出すとな? ピオ・サピーコがパラミタや魔法世界でした罪を考えれば極刑、或は終身刑は免れないが、見た目が見た目だ。此方の倫理ではどうもな」
「やり難いのか」ディミトリアスがふむと頷いたのに、アレク「そうですね」と続ける。
「その点葦原島で平太達を襲ったファラ・ダエイのほうはやり易かった」
葦原明倫館で剣の運搬を任された者達を襲った君臨する者。彼女の執拗な追跡と猛襲で、多くの怪我人が出た。
ファラを相手にするには、対抗手段として決め手に欠けていたのだろう、相対した彼等は入院を余儀なくされた程だったが、皮肉な事にそれは事件の深刻さを証拠として残すこととなったのだ。
「ファラ・ダエイは君臨する者で、強力な魔力を持っていたが、それはピオ・サピーコと組む事によって初めて効果を得るものらしい。
ピオを魔法世界に送り返した事で、ファラ・ダエイはただの『風の魔法を使える魔女』になってしまった。そんな事が出来る契約者は五万と居る。
最早脅威では無くなった今、然るべき方法で裁かれ、然るべき場所で拘束中だ」
「拘束か。残った亜人達は「ちょっと」脅したら皆降参して魔法世界へ帰っていったと聞いたが」
尋ねる言葉に、アレクは「そうです」と頷く。彼ら亜人は、単身では決して強くない。彼らが恐怖を忘れたようにその数にあかせて押し寄せてきていたのも、ピオの『声』があってこそだ。それを失えば、居並ぶ帝国勢に、一騎当千の契約者達を前にすれば、我が身可愛さに逃げ帰るのは当然の結果と言えた。
実の所を言えば、彼らがその気になってそのまま進軍を続けていれば、少なくとも圧倒的に人数の少ない契約者達は、体力の限界を迎えて撃破されかねない状態ではあったので、彼らに玉砕の意思が無かったのは幸いだったと言うべきだろう。
「ああそうだ、ツライッツ――彼は? 魔法石へ干渉した際のダメージが残っていないといいが」
ディミトリアスが友人の名をあげ案じるように言うと、「心配ないとカリーニン博士から聞いています」とアレクが応じた。
結局アイギスの干渉そのものはほぼ一人でこなす結果となったせいか、乗っ取りが成功した直後にその負担から一時意識を失っていたらしいが、機晶の専門家であるナージャが居たお陰もあり、すぐに適切な処置が行われその後特に影響は無いようだ。
「俺が会いに行った時にはまだベッドの上でしたが、差し入れのプリンは6個全部食ってました。
そもそも身体であれ精神であれ後々響くような作戦であれば、アレが赦しませんよ」
「アレ……ああ……」
ディミトリアスはツライッツに寄り添う美しい青年――ディミトリアスには黒いオーラの塊に見える――を思い出して納得し、頷いた。
次いで破名も思い当たったようだが、ハルカは一人分からず笑顔で首を傾げる。
彼女が質問してみようかと口を開きかけた頃、一行はカフェに到着する。
「皆さーん!」と呼んでくる声に顔を向けると、賑わう客席の中で豊美ちゃんがアッシュと手を振っていた。
*
「瘴気の力を持ったアレクさん……と呼んだら失礼ですが、その弱点がもっと早く分かれば良かったんですが…………。戦力になれなくてごめんなさい」
豊美ちゃんが肩を落したのに、アッシュは慌てて口を挟む。
「豊美ちゃん達が皆で力を与えてくれたから、俺様はフィッツとハーティオンとラブはヴァルデマールのところへ行く事が出来たんだ!」
彼の心遣いに、豊美ちゃんは「ありがとうございますー」と微笑んで気を取り直したようだ。
「そういえば馬宿に聞きました。東の塔にも同じような私が現れたんですよね。アレクさんの魔法で強化された状態と似ていたようですが……。
皆さんとアレクさんはどうやって倒したんですか?」
純粋な好奇心を孕みながら見上げてくるピュアな瞳に、アレクは不自然なくらいゆっくり首を回す。
「ディオン先生!!!」
妙にでかい声がディミトリアスが襲った。
「魔法で人間をコピーするなんて事は可能なんでしょうか?」
突然の質問に軽く目を瞬かせたものの、少し考える間を空けて、ディミトリアスは口を開いた。
「あちらの魔法とこちらの魔法は違うから、絶対とは言えないが……
アレク。君は以前契約者達と魔法世界に囚われたことがあったと言っていたな」
その問いに教え子が頷くと、ディミトリアスは続ける。
「その時にとった魂の記憶を、再現なり再生なりしたんだろう。
ただ、この手の魔法はあくまで元の魂が無ければ維持は難しい。本来の魂の持ち主の死によって、消滅してしまう類の術だろう。
契約者であるという記憶を欠落させられた状態で、戦う力を持っていなかったにも関わらず殺されずに済んだのは、そのためだろうな」
ディミトリアスの講義に、アレクは感心した様子で目を輝かせる。
「先生の教えがあったから俺は生きて帰れたんですね。有り難う御座います」
アレクの魔法力は契約者としてそれなり程度だ。ディミトリアスの講義を聞いていたからこそ魔法使いとしての力を認められ、トレースされる前に殺されずに済んだのだと彼が言うのに、ディミトリアスは内心照れつつも「そうか」と返す。
しかし素っ気ない反応も何時もの事、アレクは何とも思わずに続けた。
「でも豊美ちゃん達を襲ったのが、俺の未熟な魔力を模倣した存在で良かった。もしディオン先生のように強力な魔法使いであったら、本物か偽物か確かめるよりも早く首をはねなきゃならないですから。その時俺が居たら痛みを感じるより早く落せるように全力でいきます!」
「……できれば君を敵には回したくないな」
その対応は当然だと思う半面で、思わず首を摩ってディミトリアスは呟く。
「それでアレクさん、どうやって倒したんですか?」
豊美ちゃんは質問を忘れていなかったらしい。アレクは今度はアッシュの方へ首を回す。事実は似て非なる作り物、そして殺すのも打ち捨てるのも出来ないという理由があったとは言え、乙女のぱんつを覗くなど完全に変態……否、犯罪者のする事だ。本人に知られるには不都合すぎる。
「お前さ、昔『悪いヤツを倒して有名人になる!』って言ってたんだって?」
それは確かにアッシュの夢で、目標だった。ただこんな出来事があった今では、入学して間もない頃の出来事が遠い過去のように思える。
「実際そうなったな」
破名が指摘するとハルカがその横からひょこっと顔を出す。
「新しい夢はあるのです?」
「…………俺様の夢は――」
アッシュが答えを出そうとした時
「大変だ! トランクスとボクサーパンツを被ったアマゾネスの集団がプールから現れて、男子生徒達を襲い始めたぞ!!」
突如カフェにそんな声が響いた。
皆が一斉に立ち上がったのに、呆気に取られて出遅れていたアッシュは、静かに瞼を閉じた。
そして拳を胸の前で握ると、目を開き、皆へ笑顔を向ける。
「行こう!」と仲間へ手を差し伸べ、アッシュは新たな夢に向かって駆けて行くのだった。
* * *
そこが、一体どこなのか――。
ヴァルデマールは、己の知らない世界などというものがあったのかと自分で自分に驚きつつ、必死にその狭苦しい空間からの脱出路を探っていた。
実際のところ、ヴァルデマールが彷徨っているのはパラミタのどこかの街中。
それも、極々ありふれた下町の裏通りに過ぎなかった。
にも関わらず、己の現在地ですら特定出来ないというのは、それだけヴァルデマールが受けた打撃が彼の精神上にも相当なダメージとなって圧し掛かっていたからに他ならない。
「糞……僕がこのまま、終わる筈などあり得ない……」
覚束ない足元でよろよろと狭い路地裏を進むヴァルデマール。
しかし悪態をつくだけの元気は、まだ辛うじて残されているらしい。
「まだだ……また、出直せば良いだけの、話だ……僕にはまだ、それだけの力が残っているんだから……あんな連中に、僕の計画を阻止出来るものか……必ず、目に物みせてやる……」
それは決して負け惜しみなどではなく、ヴァルデマールの本心から出た、出直し宣言であった。
不意に、ヴァルデマールは己の存在感が酷く希薄なったような気がして、悪寒を感じた。
「な……何だ、今のは……?」
何が起きたのか、よく分からない。
自分が圧倒的なカリスマ性を具えていることを、ヴァルデマールは誰よりも自負している。
ところが、その絶対である筈のカリスマですら一瞬で失われてしまったかのような錯覚を覚えたのだ。
一体何が起きたのか。
ヴァルデマールは急に己の自信が木端微塵に打ち砕かれ、自分自身が酷く矮小なものに変じたような気がしてならなかった。
言うなれば、今のヴァルデマールは誰ひとりとしてその存在を全く気にかけない、路傍の石ころ程度の存在にまで成り下がってしまっている――ここまでくると、これはもう決して錯覚などではなく、実際にヴァルデマール自身の存在感がそこまで失われてしまっているのだと考える以外に無い。
何故だ。
何故自分は、ここまで卑屈で、誰からも忘れ去られた存在に成り下がったのか。
いや、それだけではない――存在感が失われたと同時に、ヴァルデマールは強大な力そのものが希薄となり、言ってしまえば完全に失われてしまった事を、ほとんど一瞬にして理解した。
認めたくはない。
認めたくはないが、理解出来てしまったことと、認めたくないという感情論は全くの別物だ。
真相は、こうだ。
たまたまヴァルデマールが今の路地裏に姿を現した時――丁度そのすぐ近くで、ラインキルド・フォン・リニエトゥテンシィがバナナの皮に足を滑らせて、転倒している瞬間だったのだ。
人は彼を、行殺の悪魔、と呼ぶ。
或いは人間Pキャンセラーと称して恐れる者も居るが、それは副次的な話だから、然程重要ではない。
行殺とは即ち、パラミタ式に言えば個人のあらゆる存在感が失われ、行使出来る筈のあらゆる能力までもが存在感を失い、何も出来ない凡人へと叩き落とす現象を言う。
いや、単純にそれだけなら、まだ良かった。
この時ヴァルデマールはよりにもよって、永続の魔法をその身に具えていた。
行殺と永続が噛み合った時、何が起きるのか――それは、火を見るよりも明らかであった。
ヴァルデマールは、永遠の行殺空間に、自ら足を踏み入れてしまったのだ。
こんな馬鹿な、そんな筈はない、僕はまだこれから再起を期するんだ、でも何だこれ、物凄く失敗する気がするんだ、っていうか、僕ってそんなに凄い存在だったっけ、あれ、ちょっと待って、誰も僕のこと覚えてないっていうか、僕って誰だっけ、あぁそうか、ヴァルデマールだ、ヴァルデマールって誰だっけ――。
行殺、完了。
シナリオにご参加頂き、ご覧頂きまして有り難う御座いました!
【東 安曇】
東安曇です。
シナリオ全体の判定の話ですが、今回バトルとしては中々苦い結果になりました。
バトルアクションとして前提になる部分が抜けているアクション、ガイドにある敵の弱点をつけなかったアクションなど惜しいものが多く、PCだけでは各パートボスを撃破出来ない、という結果が多くなってしまいました。(NPCが急に出て来て無理矢理終わらせたパートは、そのような結果と判定されたパートです。)
PLの皆様には少々苦い結果になってしまわれた方もいらっしゃるかと思いますが、上手くいかなくても、失敗してしまっても、全てのアクションが集まって、一つの話が完成し一年以上続いたシリーズが無事完結に導かれました。
終了まで頂いた全てのアクションは、シリーズ参加のゲームマスター一同大事に受け取り執筆致しました。僭越ながら代表し、お礼申し上げます。
今迄シリーズへご参加頂きまして、本当に有り難う御座いました!!
【泉 楽】
泉です。この度はご参加ありがとうございました。
このシリーズには前回と今回のみの参加で、いいのか本当に、なんか場違いじゃないかと思いつつ、PCに向かっています。平太はお役に立てたでしょうか?
蒼フロにマスターとして参加して、三年半。執筆は、これが最後になるんじゃないかなと思います。なので、カタルにもちょっぴり登場してもらいました。
もう少し話が続けば、平太たちは更なる試練と不幸に巻き込まれたでしょうが、取り敢えずはこれで話はおしまいです。平穏を望む彼が、望む通りの人生を送れるかは神のみぞ知る……。
でもどこかで、彼らの話をできたらいいですね。
それではこれにて。次は「三千界のアバター」でお会いしましょう。
【革酎】
こんにちは、革酎です。
何で私がここにコメント書いているのか、と不思議に思われた皆様。
気のせいです。
私は最初から、ここには居なかった。
そういうことにしておいて下さいませ。
【九道 雷】
九道です。
長く続いたシリーズの決着をつける最終戦に関わらせていただきまして光栄でした。
毎度東マスターを始めとするマスター陣には迷惑ばかりですみませんでした。
皆さんにも少しでも楽しんでいただければと思います。
アツいアクションの数々を有難うございました!
【逆凪 まこと】
逆凪パートへのご参加&ご指名ありがとうございます
物量バトルやら何やら、楽しんで書かせていただきました
何だかにぎやかなことになりましたが、少しでも楽しんでいただけましたら幸いです!
【寺岡 志乃】
こんにちは、寺岡です。
当パートにご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。
まさかカナンを書けるとは思わず。お話が舞い込んできたとき、やった! と思いました。
カナンはいろいろと思い出深い場所です。ご参加いただけました皆さんにとってもそうであったらいいなと思います。
【保坂 紫子】
保坂です。この度は一会十会のラストバトル「一会→十会 ―雌雄分かつ時―」に参加して頂きありがとうございます。
思えば、保坂はパンツからの参加でしたが、結果この様な壮大な物語になるとは思っても見ず、ただただ「はへー」なんて間抜けた声を出していたりしてました。
果実狩りで蜂の巣になりかけていたアッシュが自分の因縁とケリが付き、己を取り戻したことも、保坂は想像もしておりませんでした。
また、このシリーズに幸運にもお呼ばれしてから出来た縁も様々と多く、つくづくと行動を起こすというのはこういう事なんだなと実感いたします。
少しでも皆様のアクションにお返し出来ていることを祈らずにはいられません。
【猫宮 烈】
猫宮です。ご参加いただき、どうもありがとうございました。
振り返れば『一会→十会』シリーズ、約一年半も続いたのですね。
最初はタイトルすら決まっていなかったものが、よくもまあこのような形まで出来上がったものと思っています。
自分は基本、合同物には不向きな性格をしているので(一人で勝手気ままにやってしまう性格です。個人のなんてまさにそれ)、これだけの物をこのような形でまとめることが出来たのは主に東マスターの功績だと思っています。
基調な経験を得ることが出来ました、ありがとうございます(ぺこり
余力がありましたら、グラシナ公開後(そこでパラミタがどうなるかが決まるのでしょう)日常系シナリオを出してまとめたいなぁ、と考えています。
もし実現した際には、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、また。