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【蒼フロ2周年記念】タシガンの血闘

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【蒼フロ2周年記念】タシガンの血闘

リアクション


■■■ War Zone


15ターンがやってきた。
ここまでくると、レベル65というかなり強力なクリーチャーも召喚可能となる。
しかしそのままでは瑠樹の戦闘力7000を超えられない。

もうろくりんぴっくは去年のことだというのに、血闘場には4体のろくりんくんがいて「がんばれー」と気の抜けた応援をしている。

「残りライフはまだ8000ある……1撃なら耐えられるが、後がないな……
 ドロー!(残り7枚) 
 『“闇商人”佐野 亮司(さの・りょうじ)』を召喚する!!」


レベル53 佐野亮司 戦闘力5300


佐野が場に姿を現すと、突如としてラドゥのデッキが震えだし、一枚のカードがそこから飛び出した。

「な、なんだそのクリーチャーは!」
怒声を上げるラドゥ。
「“闇商人”はあらゆる商品を取り扱う。特に花妖精をな。
 このクリーチャーが場にでると、花妖精を一体強制的に呼び出すことができるんだ。
 それが相手のデッキだろうとな!」
「花妖精は扱ってない! 闇商人いうな!」
佐野の抗議も虚しく、真奈美の場に花妖精が出現した。


レベル34 “…いぢめる?”ラルム・リースフラワー(らるむ・りーすふらわー) 戦闘力3400

「まさか、貴様、自分のデッキには花妖精を入れず、私のデッキに花妖精があると見越して闇商人を使ったのか!?」
「当然! さあかかってきな!
(いや、そんなことはないです。ただ佐野さんには1ターン壁になってもらえればよかっただけです)」

真奈美ターン終了。
(手札6枚)


16ターン。ラドゥのドロー(手札6枚)

「場に出ているゆる族の数は変わっていないな。
 よし、『曖浜 瑠樹』でアタックだ」

「『ラルム・リースフラワー』でブロックするぜ」


レベル62 曖浜 瑠樹 戦闘力7000
レベル34 “…いぢめる?”ラルム・リースフラワー 戦闘力3400


瑠樹が幻槍モノケロスを突き出すと、ラルムは何の抵抗もなく倒れた。
倒れたラルムの体からは、草木や種もみが生えてきた。

「ラルムの特殊効果発動!
 種もみ剣士であるラルムは倒されると、苗床となって高レベルクリーチャーを生み出すんだぜ!」
真奈美の言葉とともに、ひとりの拳士が特殊召喚された!


レベル85 “黒印の拳”四谷 大助(しや・だいすけ) 戦闘力8500


「悪いけど、負ける気は無いんだよね。手加減ナシでいくよ!」
カードゲームだろうと容赦しない、そういう大助の心意気である。

しかしラドゥは余裕の表情だ。
「かかったな!
 もともとラルムは我がデッキに入っていたカード、その特殊効果が使われることは予想していた!
 貴様のデッキから最強のクリーチャーが召喚されることもな!」

「なんだと!?」

「マジックカード発動! 『らぶりーショット』だ!」

「おーっほっほっほっほ
 キャンティちゃんの必殺カードがでましたわ!」
場外でキャンティ・シャノワール(きゃんてぃ・しゃのわーる)が高笑いしている。
カードの効果を思えば、その勝ち誇りっぷりも無理はない。


 『らぶりーショット』
 効果:カードを使うと、某黒魔術少女のコスプレをキャンティが現れ、スナイプで一撃必殺らぶりーショットをおみまいする。
 このカードを盤上1メートル以上の高さから落とす。
 落下地点にあったクリーチャーは魅了状態となり、コントロールを奪われる。
 そのクリーチャーはターン終了時にゲームから取り除かれる。


ちなみにこの『らぶりーショット』、バラバラにちぎって投げてもよい。
その場合は接触したクリーチャーすべてをコントロールできる。


「ま……まさか、そのカードを、ちぎるつもりじゃありませんわよね?」
キャンティちゃん、急にこのことに気づいて動揺。

「勝利のためだ、仕方ない」
「ぎゃー!! なにをなさいますのーー!!」

ラドゥ、容赦なく『らぶりーショット』をちぎってばら撒く!

紙吹雪のようにカードがヒラヒラと舞って、『ろくりんくん』の片方(きぐるみのせいで『幸運の勇士』なのか『改造人間パラミアント』なのかはわからない)と『四谷大助』の上に落ちた。

「フン、『闇商人』は取りそこねたか。まあいい、『四谷大助』は頂くぞ」

「壁にカードを貼り付けておけば防げたな」
真奈美は意外に平静である。
『らぶりーショット』でコントロールを奪われた『四谷大助』は、ここでゲームから取り除かれるからだ。
損害ではあるものの、永続的な脅威となるわけではない。

しかしラドゥは追い打ちをかける。

「さらにマジック発動。
『The Sacrifice of Roses』(日本語版:『薔薇の供犠』)
だ」
タシガン語版である。


「なるほど、ここでそのカードを使うとはね」
観客席にいた黒崎 天音(くろさき・あまね)はこのカードを知っているらしい。


『The Sacrifice of Roses』

効果
このカードが場に出された時、あなたは場にある自分のクリーチャーを好きな数だけ、盤上から取り除く。
各ターンの開始時に、あなたは取り除いたクリーチャーを好きなだけ盤上に戻してもよい。
但し、最終ターンまで盤上に戻されなかったクリーチャーは、あなたにダメージを与える。


「な、なんだ!?」
大助の足元に魔法陣が浮かび上がり、そこから這い出した黒薔薇と茨が大助を覆い、そのまま地中へと引きずり込んでしまった。
もう一体のろくりんくんも同様である。


「これによって『四谷大助』は『らぶりーショット』の効果を逃れたわけだ。
 ターンエンド!」