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リアクション
※閲覧注意!!※
※こちらのページは少し他のところよりエロくなっています。苦手な方はこのまま次のページに行かれることをおすすめします※
「お姉ちゃん、助けて!」
アランたちから少し離れた場所で植物たちと戦っていたアリア・セレスティ(ありあ・せれすてぃ)に小さな男の子が抱き着いてきた。
「どうしたの!?」
こんなところに子どもがいることに驚くアリア。
「友だちが……植物たちに!」
「わかった! お姉ちゃんが助けてあげるから安心して。場所はわかるかな? 案内出来る?」
「うん、こっち!」
子どもに手を引かれ、山の奥深くへと入っていく。
「うわぁ!」
走っていた子が転ぶと慌てて、抱き起す。
「大丈夫? どこかケガしてない?」
「うん……平気」
子どもはぎゅっとアリアに抱き着いてきた。
子どもの手はちょうど左手が胸に、右手がお尻の位置にある。
ぎゅっと握られてちょっと顔をしかめるアリア。
(子どもだもん……きっと怖いんだよね。早く友だちを助けてあげなきゃ!)
「大丈夫だよ。必ず助けてあげるからね」
「うん……ありがとう! お姉ちゃん、こっちだよ」
子どもはアリアの手を引き、また走り出す。
しばらく走ったところではジャスミン型のモンスターがうようよしていた。
まだつぼみで先端が少し膨らんでいるピンクの部分がそのままツタになっているらしい。
1株のジャスミンからピンクのツタが何本も蠢いている。
「友だちはどこ!? 早く助けないと……!」
「ありがとう……お姉ちゃん」
アリアが振り返るとそこにいたのはさっきまでの子どもではなくティム・プレンティス(てぃむ・ぷれんてぃす)だった。
『ちぎのたくらみ』で小さくなっていただけのようだ。
「馬鹿な女だ」
「え……?」
ティムがアリアの肩を小突くと、アリアはよろよろとジャスミンの群れへ足を踏み入れてしまう。
アリアに気付いたジャスミンたちはそのツタをアリアへと伸ばしてくる。
「や……いやぁぁぁぁ……!」
攻撃してくるでもなく、ただただ執拗に体の上を這いまわるツタたち。
ティムは携帯で誰かにその様子を報告する。
すると、すぐにこちらへやってきたのはレアル・アランダスター(れある・あらんだすたー)だ。
「へへ、ありがとよティム」
「なに、利害が一致したからやっただけ」
そう言うと、ティムは嫌な笑いをアリアに向けた。
しばらく放置していると、アリアから出る声がだんだん小さくなってきて、水音だけが辺りに響く。
「頃合いだな」
レアルはアリアへと近づくとアリアに絡んでいるツタを切り、アリアを抱きかかえジャスミンたちから離れる。
植物たちが割と少ない場所へとくると、アリアを降ろした。
「さて……これをばら撒かれたくなかったら……わかるよね?」
さきほどのアリアの様子を録った携帯の動画を見せるティム。
アリアは恐怖で顔が凍りつく。
「じゃ、あとはごゆっくり」
ティムはそう言うと、レアルを残し去って行った。
レアルは舌なめずりをすると、アリアへと近づく。
「や……来ないで……」
「ま、そう言うなって楽しもうや」
レアルは薄ら笑いを浮かべると、逃げようとするアリアに馬乗りになる。
それでも抵抗してくるアリアに舌打ちをすると、物陰に向かって声を掛けた。
すると、待機していた従者のヤンキーや事務員が現れた。
レアルが顎で指図すると、ヤンキーがアリアの腕を、事務員が足を拘束する。
「やめ……おねが……」
「こんな良い体してる方が悪い。俺が満足しただけで終わると思うなよ?」
アリアは従者たちのいやらしい笑みを見て、背筋が凍る。
「や……いやぁぁ……」
アリアの叫び声は木々の中に吸い込まれるだけだった。