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ミッドナイトシャンバラ5

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ミッドナイトシャンバラ5

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今日の私コーナー

 
 
「ゲストコーナー、楽しんでいただけましたでしょうか。いつものラジオとは、ずいぶん違った雰囲気でしたが、これも公開録音の楽しみというところでしょうか。放送ではダイジェストになりますが、御了承くださいね。さあ、では、次のコーナーに行きましょう。題して、今日の私コーナー。
 さあ、魔列車の車窓からさんのお便りです。
 
シャレードさんこんばんは。最近、冬の到来を思わせる寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか? かくいう俺は寒い季節ならではの温泉旅行を計画中です。葦原島の和風な温泉宿を見つくろっているところですが、良い宿が見つかったら、夫婦でのんびりと温泉につかって、のどかな旅情を満喫したいと想っています。 シャレードさんはお勧めの温泉ってありますか?
 
 いいですねー、温泉旅行ですか。私ものんびり露天風呂に行きたいなー」
 シャレード・ムーンの台詞を聞いて、ちょっと会場がざわめきました。
「そこ、なんで反応するかなあ」
 さすがに、シャレード・ムーンも苦笑するしかありません。
 
「ふむ、あの駄目人間、夫婦でイチャイチャと温泉旅行に行くつもりなのですわね。今度会ったら、ノーンとわたくしの分の土産を所望しておきましょう」
 投稿主が御神楽 陽太(みかぐら・ようた)だと鋭く見抜いたエリシア・ボックが、ニヤリとほくそ笑みました。それぐらいは当然です。
「わーい、お菓子ですー」
 ノーン・クリスタリアが歓声をあげます。
 
「おのれ、リア充め。この俺がすぐさま温泉に行って……」
「わーい、私も行くよー」
 憤慨するコルフィス・アースフィールドに、冠誼美が便乗します。
「それは、俺が許さん!」
 ポカリと健闘勇刃がコルフィス・アースフィールドを叩き伏せました。こんな奴が露天風呂に行くだけで、それはもう犯罪行為です。黙って見過ごすわけにはいきません。
「ふふり」
 面白い物が見られたと、枸橘茨が陰でほくそ笑みました。
 
「いいなあ、博士、オリュンポスの慰安旅行で温泉行きましょうよ、温泉」
「ああ、いいですね、温泉」
 ヘスティア・ウルカヌスの言葉に、高天原咲耶が即座に同意しました。
「我が組織に福利厚生はない」
「そ、そんな〜」
 きっぱりと言いきるドクター・ハデスに、ヘスティア・ウルカヌスと高天原咲耶ががっくりと肩を落としました。
 
 
ゲットだぜえぃのコーナー

 
 
『閃いて!聖なる輝きよ!』
 
    ★    ★    ★
 
「ジングルに続いては、こんな物手に入れちゃったコーナーです。
 
 最近レアアイテムをたくさん手に入った。凄く苦労した。
 中にジャスティシア専用のスタンスタッフと風紀委員のスーツが絶品だ。
 おかげで探索もさくさくと進められる。
 あと王の指輪と携行用パイルバンカー二丁。こりゃいい収穫だ。

 
 自称・全速前進の熱血戦士さんからです。
 凄いですねー。それを手に入れるためにどれぐらい苦労したのでしょうか。もしかしてコレクター?
 あまり無理して根を詰めないでくださいね」
 
「凄いです。どんなアイテムなんでしょう?」
 いつか自分も使ってみたいなと思いながら、マティエ・エニュールがこまめにメモをとりました。
 
「続いては、恋愛相手募集中!さんのお便りです。
 
最近女の子のコスプレ服をたくさん買ったぞ!
ナース服、メイド服、それにアイドルコスチューム・・・
これでナンパする時に気になるあの子に・・・!
それに色んな柄のパンツも入手したぜ!
これで毎日こ〜んなことや、あ〜んなことも・・・
イヒヒヒ・・・ぎゃあああ!!!

 
 って、なんてハガキを私に読ませるんですか。もう。
 これって、着せてあげるんでしょうね。まさか、自分で着るなんてことは……。
 でも、最近男の娘は多いですから、分かりませんよね。
 とにかく、道を踏み外しまくりのようなので、早くまっとうな道に戻ってきてくださいね」
 
「変態だ……」
「うむ」
 思わずちょっと引きつるカレン・クレスティアに、そのとおりだとジュレール・リーヴェンディがうなずきました。
 
「へえ、コスプレ衣装、そんなにたくさん買ったんだあ。
 見てみたいかも、ううん、ちょっと着てみたいかも。
 でも、でも、変態さんは嫌だよね。いきなり彼女とかにされるのも……。
 ああ、服だけ来ないかなあ」
 興味を持ちつつも、投稿主の人格にもの凄い不安を感じながら、松本恵が戸惑うようにつぶやきました。
 
「おおっ、俺のハガキにシャレさんが顔を赤らめてるぜ。やった、きっとこれは俺に気がある……うげぼあ!?」
 投稿が読まれて、理不尽な歓喜に叫びかけたコルフィス・アースフィールドでしたが、そのまま名乗りをあげてシャレード・ムーンにアピールする前に、健闘勇刃の必殺の一撃によって吹っ飛ばされました。
「そこ、ホール内での必殺技の使用は禁止って言ったでしょ。先生、お願いします」
「ど〜れ〜」
 さすがに見咎めた日堂真宵が、土方歳三に排除を頼みました。先生の意味が若干違ってきている気もしますが、現在乗りに乗っている土方歳三先生が、無敵のフラワシ天国への扉で、吹っ飛んでいったコルフィス・アースフィールドをそのままホール外へと弾き飛ばし、間髪入れず健闘勇刃をもエントランスへと叩き出します。ついでとばかりに、枸橘茨もつまみ出しました。
「ち、ちょっと、なんで私まで……」
 反論は許しません。フラワシのやることですから、ほとんど自動的に処理していきます。
「あれれれれ、みんな、どこに行っちゃうんだもん!?」
 何か起こったのか把握できず、唖然とする冠誼美だけがポツンと残されました。