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第2回新ジェイダス杯

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第2回新ジェイダス杯

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第11ターン

 
 
『さあ、後半戦11ターンです。
 トップは、南鮪選手がキープしています。強い、圧倒的な強さです。いったいこれは、どこに起因しているのでしょうか、押しかけ解説の綾原さゆみさん』
『そうですね。やはり、パワーの源は煩悩でしょう。ゴールに待っているだろう私たちのパンツ。それを求めているに違いありません。とりあえず、アディ、天のいかづちの準備を』
 万全の態勢を整えるように綾原さゆみがアデリーヌ・シャントルイユに頼んだ。
 
『それを追う2番手争いは、未だ熾烈を極めています。ベアトリーチェ・アイブリンガー選手、フォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手、イコナ・ユア・クックブック選手が横一列です。ここは、ベアトリーチェ・アイブリンガー選手が、見た目お姉さんの意地を見せることができるか』
『ほんとうは、フォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手が……もごもごもご……』
『はい、選手のプライベート情報はほどほどにしましょう。
 
 5番手では、秋月葵選手とノーン・クリスタリア選手が競っています。
 
 それを追う7番手は雪国ベア選手。
 
 おおっと、8番手のジャジラッド・ボゴル選手、急に止まったあ。いったい何をしているのか? 何を……』
『これはあ、ジャジラッド・ボゴル選手、突然全身に恐竜の糞を塗り始めた。気でも狂ったのかあ。観客席から一斉に悲鳴があがるう。だが、本人、少しも動じない。恐竜騎士団、またも黒歴史を綴ったかあ。創龍のアーグラからお咎めはないのかあ!』
 ドンと放送席のテーブルに片足かけてマイクを握りしめる綾原さゆみに、アデリーヌ・シャントルイユが新しく買ってきたペットボトルの水を浴びせかけた。
『えっと、放送席でも、コース上でも大変なことになっていますが、実況を続けたいと思います。
 
 さて、9番手では、雪国ベア選手と熾烈な戦いを繰り広げている緋桜ケイ選手、そしてここに来てがぜんやる気を出したペルセポネ・エレウシス選手がならんでいます。
 
 11番手は、クリストファー・モーガン選手です。
 
 ラストは、天城一輝選手となっています』
 
 
    ★    ★    ★
 
 
『大変お見苦しい画像がありましたこと、お食事中の皆様にはおわび申し上げます。
 では、現在の順位です。南鮪選手、すでに86ブロックを走破し、優勝が目前の位置に着いています』
 
 
1番手 南鮪
2   ベアトリーチェ・アイブリンガー
    フォン・ユンツト著『無名祭祀書』
    イコナ・ユア・クックブック
5   秋月葵
    ノーン・クリスタリア
7   雪国ベア
8   ジャジラッド・ボゴル
9   緋桜ケイ
    ペルセポネ・エレウシス&ヘスティア・ウルカヌス
11  クリストファー・モーガン
12  天城一輝