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第2回新ジェイダス杯

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第2回新ジェイダス杯

リアクション

 

第12ターン

 
 
『さあ、そろそろゴールする者が出るのでしょうか。
 南鮪選手、ほとんどゴール目前です。全速力で突っ走っています。きゃあ、こないで〜』
 
「ひゃっはー!! 優勝はもらったぜえい。優勝したら、当然の報酬として、シャレさんのパンティーと、エステル様のパンティーと、大谷さんのパンティー……うぼあっ!?」
 ちゅどーん!!
 
『おおって、爆発、爆発です。勢いがよすぎて、南鮪選手、機雷群に突っ込んでしまいました』
 
「ふふふふふ、綺麗な花火ですこと。お茶が進みますわ」
 第95ポイント噴き何お茶の席を設けたミネルヴァ・プロセルピナが、満足そうに自分の仕掛けた機雷に吹き飛ばされていく南鮪を鑑賞した。
「さあ、次に吹き飛ぶのは誰かしら」
 
『南鮪選手、ここでリタイアです。ふう、助かったあ』
『ああ、恐ろしい。最後の最後に仕掛けられた罠。昔の人は言いました。99里をもって道半ばにせよと。この機雷群は、機晶爆弾の倍の感度で選手たちを関知します。まさに死角なし。狙った獲物は食いついて離さない。まさにマングースのごとき恐ろしさ。さあ、この罠を越える勇者は現れるのかあ!』
『はい、綾原さゆみ解説員、解説ありがとうございました。
 
 さて、トップ入れ替わりです。南鮪選手のリタイアによって、ベアトリーチェ・アイブリンガー選手が1番手となりました。お姉さん、頑張った。
 
 2番手は、ノーン・クリスタリア選手、3番手に、フォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手、4番手にイコナ・ユア・クックブック選手と、微少女選手たちが続きます』
 
「サラダ、分かってますの? もっと速く飛ばないと、ドレッシングの刑ですわよ!」
 イコナ・ユア・クックブックが、ハバネロドレッシングを手に、サラダを脅した。ひーっと悲鳴をあげてサラダがスピードをあげる。
 
『5番手は、緋桜ケイ選手が雪国ベア選手に追いついた。この二人は、まさに抜きつ抜かれつ、熱き戦いを繰り広げております。
 
 7番手は、秋月葵選手。8番手は、ジャジラッド・ボゴル選手。9番手は、ペルセポネ・エレウシス選手と、ほぼ一直線にならんでいます』
 
「く、くっさいのが来る。死んでも逃げるんだよ」
ほれほれほれ、臭かろう
 
『おおっと、秋月葵選手必死です。すぐ後ろに迫ってくるジャジラッド・ボゴル選手。じきに手が届きそうだ。これは脅威です』
『ジャジラッド・ボゴル選手は、いざとなったらだきつく気満々ですね。これは、女の子にはトラウマになりますね』
『女の子でなくともトラウマものだと思いますが。はたして、エリュシオン帝国にもぽっとんトイレは残っているのでしょうか。
 ペルセポネ・エレウシス選手、微妙に左右にゆれながらジャジラッド・ボゴル選手の真後ろを避けています。これはちょっと不利か?
 10番手につけたクリストファー・モーガン選手も警戒している。
 
 おおっと、天城一輝選手、またもエンジントラブルか。どうもこの大会ついていません。未だ最下位をキープです』
 
 
    ★    ★    ★
 
 
『このまま優勝かと思われた南鮪選手のまさかのリタイアを受けて、レースの行方も分からなくなりました。
 先頭で激戦を繰り広げている女の子たちですが、じりじりとジャジラッド・ボゴル選手が近づいてきています。追いつかれたら、一生夢に見そうな出来事が待っているかもしれません。
 緋桜ケイ選手と雪国ベア選手のライバル対決も、結果はどちらに軍配が上がるのでしょうか。
 そして、ここからの天城一輝選手の大逆転はあるのか?
 ますます目が離せません。
 それでは、現在の順位のおさらいです』
 
 
1番手 ベアトリーチェ・アイブリンガー
2   ノーン・クリスタリア
3   フォン・ユンツト著『無名祭祀書』
4   イコナ・ユア・クックブック
5   緋桜ケイ
    雪国ベア
7   秋月葵
8   ジャジラッド・ボゴル
9   ペルセポネ・エレウシス&ヘスティア・ウルカヌス
10  クリストファー・モーガン
11  天城一輝
 
 
リタイア    南鮪