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架空大戦最終回 最後は勇気で!

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架空大戦最終回 最後は勇気で!

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04 現実から……

 夢から覚めたドクター・ハデス(どくたー・はです)イーリャ・アカーシ(いーりゃ・あかーし)およびシルフィスティ・ロスヴァイセ(しるふぃすてぃ・ろすう゛ぁいせ)に叩き起こされたリカイン・フェルマータ(りかいん・ふぇるまーた)は、一様にコリマ校長の元へと向かっていた。
 それぞれの言い分はこうである。
リカイン→さっさと起きて夢を終わらせないならトリップ・ザ・ワールドを張った状態でフィス姉さんと一緒にキャロリーヌのお腹の中へダイブ!自然と脱出するまでの間今度はこっちが思い描いたイコンを相手に戦ってもらおうかな。
コリマ校長の返事→……も巻き込まれるからそれはかんべんしてくれ。
イーリャ→校長も起きたし、こちら側からリリーの夢に干渉してみるつもり。ジヴァがまだ向こうにいるからコリマ校長の助けを借りて『精神感応』で話しかけられないかしら? 話しかけられたらリリーに色々聞くわ。何がいやなのか? 何をしたいのか? つかれてないか? 何を悩んで夢の世界に引きこもったのか? と……
コリマ校長の返事→たしかに最近色々と働かせすぎたかもしれないので、戻ってきたら今度こそちゃんと眠らせるつもりだということを伝えてほしい。こちら側からリリーにアクセスすることができないので伝言を頼みたい。
ハデス→「フハハハ! 我が名は世界征服を企む悪の秘密結社オリュンポスの大幹部、天才科学者ドクターハデス! この俺を夢の世界に閉じ込めるとは、コリマのパートナーめ、なめた真似を…! すぐに、あのような世界は消滅させてくれよう!」
コリマ校長の返事→それはいいがどうやるのだ?
それに対してのハデスの返答→「よいか、世界征服というのは、……の力で成し遂げねば何の価値もない。あのような、願えばそれが現実となるような世界、何の意味もないのだ。したがって【強制覚醒装置】を使い、夢の世界を壊すために現実世界から働きかけるのだ」
コリマ校長の質問→それはいいが安全性は確保されているか?
ハデス→「足りないのは勇気で補え! ……冗談はともかく、この装置により夢の世界に干渉し、眠っている者どもを叩き起こしてやるとしよう。【強制覚醒装置】は、現実世界から夢の世界の修正力に働きかけることにより、あの世界における【最強の勇者】であるカリバーンを目覚めさせ、魔王であるヘルガイア総帥を消滅させようとするものだ。叩き起こすといっても夢には決着をつけるからひとつのきっかけにはなるはずだ。ようするに、ヘルガイア総帥を消せば、夢の世界も消えるということなのだよ」
コリマ校長、やや考えこんでからの返→いいだろう、やってみるがいい。。
 という感じで話はまとまって、リカインの手法にはさすがに待ったがかかったが、ハデスとイーリャにはGOがでた。そしてハデスはハデスの 発明品(はですの・はつめいひん)を取り出す。
 ハデスの命令で【テレパシー】【サイコメトリ】【その身を蝕む妄執】の応用で夢の世界に入り、前回消滅したはずのカリバーンを復活させる。更に夢の世界の法則を書き換えることでカリバーンとハーティオンの合体も可能とするというシロモノだ。
 そして発明品の力で夢の世界に侵入するとともに、イーリャは夢のなかにいるジヴァ・アカーシ(じう゛ぁ・あかーし)に語りかける。それによって夢の世界が終わるきっかけを作ろうということだった。
 数時間後、校長室には様々な器具類が持ち込まれて一種の実験室的な雰囲気を醸し出しはじめ、規則的な配置をされている器具類のせいでそれらは魔法陣のようにも見える始末であり、これから科学と魔法が融合されたとてつもなく忌まわしい実験が始まるのではないかという気配になっていた。
 そのため、フィスなどは若干引き気味でその様子を眺めており、リカインのペットのキャロリーヌにいたってはリカインを探して校長室にやってきたがあまりの異様さに驚いて逃げ出したために、リカインが捕獲をするために走り回るという事態になってしまっていたのだった……