リアクション
第7章 空に花の咲く頃に8
「気づいたら花火大会始まっちゃったわね」
「なんだかんだで縁日・屋台は9割くらい制覇したみたいだけどね」
その後は、花火の綺麗な光景にしばし言葉もなく宙を見つめるセレンとセレアナ。
だがその一方で、互いの指を絡めながら手を握り、その温かなつながりをいつまでも感じていたいと願っていた。
自分達は軍人だから。 次の戦場ではどちらかが死ぬかもしれない。
花火が進めば進むほど、ただ楽しかった時間は忘れられない思い出に変わっていく。
これが最後になるかもしれないから。 必死に心に刻み込む。
気がつけば二人は長い長いキスをしていた………