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そして、蒼空のフロンティアへ

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そして、蒼空のフロンティアへ
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リアクション

    ★    ★    ★

★一万年前。

 滅亡しかけたニルヴァーナにおいて、すでに少数の者がパラミタへと脱出し、ポータラカを開拓する。
 ポータラカへむかって、ニルヴァーナの一都市が、大規模な脱出計画をたてる。
 脱出用に、時空港と、多数のヴィマーナの移民船が再廻の大地に作られる。ポータラカの技術者カン・ゼ、計画に参加する。
 移民計画が実行に移される直前に、寄生型のイレイザー・スポーンが時空港を襲撃する。これによって、時空港は全滅。そのまま放棄される。このとき、カン・ゼが、自ら制作した十二人の剣の花嫁と共に、ヴィマーナ母艦に避難する。すでに母艦がイレイザー・スポーンに寄生されていたため、パイロットカプセル内に剣の花嫁を避難させ、カン・ゼはナノマシンとして彼女たちを保護して眠りにつく。

★5千年よりも前。

 2022年にヴィムクティ回廊からナラカへと落ちたヴィマーナ母艦が、パラミタのポータラカとコンロンの境の半島に出現する。この衝撃で、半島はいくつかの島として大陸から分離。その一つが彷徨える島として、パラミタ大陸を周回する気流に乗る。
 ヴィマーナ母艦は、時空転移により変質したイレイザー・スポーンと完全融合。同時に、ナラカにいたテスカトリポカたちの分霊が、イレーザー・スポーンの残骸である銀砂に取り込まれる。
 ポータラカから、ヴィマーナの調査隊が島へ来る。
 調査隊、ヴィマーナの中から、ポータラカ人カン・ゼと12人の剣の花嫁を救出する。このとき、コントロールカプセルの一つが損傷しており、そこから、イレイザー・スポーンがカプセルの中のコウジン・メレに寄生する。
 救出された13人は、ポータラカへと輸送。だが、ポータラカへつく前にイレイザー・スポーンに寄生されたコウジン・メレによって小型ヴィマーナが墜落。そのまま、コウジン・メレは姿を消す。
 ポータラカ人の技術者カン・ゼ、目覚めて元の姿に合体する。ただし、コウジン・メレの分は回収できず。墜落したヴィマーナの搭乗員を助けてポータラカへとむかう。
 ヴィマーナ母艦を調査していたポータラカ人たちが、ヴィマーナ母艦を再起動させる。
 ヴィマーナ母艦の内部にあったテスカポリトカたちナラカの魂が憑依したイレイザー・スポーンの粉末にポータラカ人たちが浸食される。オプシディアンたち6人が誕生し、その場所を離れる。その後、一時期オプシディアンたちはポータラカに身を寄せる。
 母艦内部に詰まっていたイレイザー・スポーンの粒子が増殖。ヴィマーナ母艦が自己修復を開始する。
 ヴィマーナ母艦、サテライトセルとリーフェルハルニッシュを修復。
 サテライトセル、パイロットとなる剣の花嫁を探し始める。
 巨大ヴィマーナ、自己修復がほぼ終わり、パイロットとなる剣の花嫁も11人まで集める。修復の過程で、余分なイレイザー・スポーンの残骸が、微粒子粉末として排出され、周囲に砂漠を作る。

★五千年前。

 ポータラカから、再度ヴィマーナ母艦の調査隊が派遣される。
 調査隊の剣の花嫁の一人が巨大ヴィマーナに取り込まれる。
 完全再起動を果たした巨大ヴィマーナが移動を開始する。ソルビトールの残留思念によってイルミンスールを目指すようにインプットされていたため、コンロンの西王母を無視してイルミンスールを目指す。
 行方不明だったコウジン・メレが、巨大ヴィマーナの再起動を察知し、その後を追ってパラミタへむかう。
 カン・ゼたちが、ヴィマーナ母艦の移動を知って後を追う。
 巨大ヴィマーナはシャンバラ王国によって巨大イコンと認知され、イルミンスールの森に達する。周囲の光熱魔法エネルギーを吸収していることが分かる。
 シャンバラ王国からイコン部隊が巨大イコンの迎撃に出る。撃墜に成功。騎士の一団が内部に突入し、最終的にイビ・セプテントが光条兵器でメインシステムに干渉することで、一時的なエラー状態を引き起こして停止させる。その後、周囲の魔力を封印することで、一時的なエネルギー切れを起こさせて自己修復を一時停止させる。
 巨大ヴィマーナに追いついたカン・ゼらが、正体を偽って巨大イコン調査隊に加わる。
 ストゥ伯爵を中心とした調査隊、巨大イコンを調査する。結果、巨大イコンが完全停止していないことが確認される。コントロールカプセルはパイロットと完全融合していると判断され、内部の剣の花嫁は救出不可能とされる。カン・ゼ、内部に自分の剣の花嫁を発見できず。
 地球との戦争が激化し、巨大イコンの破壊にシャンバラ政府が難色を示す。破壊のための戦力を割く余裕がないことと、巨大イコンの技術を新兵器に利用できないかと考えたため。そのプロジェクトの一端として、様々な研究が行われる。中心となったのは、ストゥ伯爵とカン・ゼ。
 巨大イコンへのエネルギー供給を絶つために、オベリスクが建設され、巨大イコンを魔法的結界でつつみ込む。オベリスクの管理は、イビ・セプテントら四人の騎士があたる。巨大イコンのコントロールルームには、剣の花嫁が交代で詰めてシステムエラー状態を維持。
 巨大イコンにあった剣の花嫁のメンテナンスシリンダーの一部が持ち出される。その研究から、光条エネルギー吸収装置が作られる。だが、欠陥品でリミッターが利きにくく、一定時間で中の剣の花嫁を出さないと、衰弱死するという物になってしまう。
 ストゥ伯爵と、カン・ゼによって、イレイザー・スポーンの残骸となる銀砂から、精神に融合する微粒子の研究が進む。これに、ギフトのテクノロジーを密かに加味して、インテリジェントソードの研究が進む。その過程で、人の精神を物に込め、特定の形態を作りだす実験の結果、人の思念から微粒子に形状を与えることに成功する。
 鳥形ギフトをコアにして周囲の思念を取り込んでイレイザー・スポーンの粒子に変形する能力を与える試作器である鷽が誕生する。
 鷽が、不確定な物質化を繰り返すため、よりはっきりと精神をサンプリングさせようとした実験が失敗し、逆に人の精神を無制限に引き寄せる客寄せパンダ様像が誕生する。
 イレイザー・スポーンの変質した残骸の微粒子をより生物に近づける実験において、魔法生物要素を加えて、生きた霧であるアストラルミストが誕生する。
 鷽の開発助手であった魔法使いが、持つ者をアストラルミストで一時的につつんで変身させる阿魔之宝珠が作り出す。だが、男性を女性にするにしかできない欠陥品だった破壊して破棄する命令が下る。だが、魔法使いはその命令を無視して、阿魔之宝珠をパラミタ内海へ遺棄する。
 研究の結果として、人を封印したままで外界と精神のやりとりのできる魔晶石が完成し、その応用で剣の花嫁を逆に光条兵器の内部に送り込む研究が始まる。イビ・セプテントら四人の騎士たちのパートナーが実験体に選ばれる。カン・ゼが密かにギフトの技術を応用し、メイちゃんたちをギフト型の光条兵器に取り込むことに成功する。
 これによって、巨大イコンのコントロール装置に交代で突き立てていた光条兵器の代わりに、剣の花嫁のけんちゃんを融合させた剣を使うことによって、半恒久的な封印に成功する。だが、パートナーの騎士は有限の命のため、パートナーロストによる封印の消失を防ぐため、騎士イビ・セプテントが魔晶石に封印され、光条兵器とリンクすることになる。それらのサポートのため、台座が作られる。
 残り三人の騎士が志願し、同様のシステムでオベリスクを永久管理することになる。
 巨大イコン、茨ドームに封印され、隠される。
 女王器としての星剣の実験が進む。異なるスキルを有する星剣の一つに、巨大イコンのエネルギー吸収機能を付与した星拳スター・ブレーカーが作られる。他の星剣が悪用されたときに、それを無効化する物としてデザインされている。
 試験体の剣の花嫁として、アラザルクが星拳の実験を行う。ある程度はコントロールできるものの、フル稼働すると星拳を維持できない状態が続く。
 星剣の宿主となる剣の花嫁として、女王の血を使った剣の花嫁の案が出され、女王の影武者兼護衛として十二星華が作られる。これによって、星剣をコントロールできるようになる。(うそ)(ゴチメイ隊が行く2 メイジー・クレイジー
 アルディミアク・ミトゥナが、星拳の担当となる。サポートとして、アラザルクが補佐としてつく。公的には兄妹として、二人が暮らし始める。アラザルク、ミトゥナ姓を名乗るようになる。後に恋人同士に。(【十二の星の華】双拳の誓い(第4回/全6回) 虜囚
 光条エネルギー吸収装置が、十二星華なら耐えられるということで、アルディミアク・ミトゥナが実験を行う。そのため、アラザルク・ミトゥナが吸収装置の研究を始める。
 戦争が激化し、カン・ゼがポータラカに疎開する。
 鷽と客寄せパンダ様が行方不明であったコウジン・メレと空賊によって盗み出される。
 空賊とコウジン・メレが仲間割れを起こす。空族が鷽を持って逃げる。
 残ったコウジン・メレの持つ客寄せパンダ様が暴走し、葦原島近くの島に町ができ始める。それを知った葦原島の陰陽師・散楽の翁によって、客寄せパンダ様封印される。
 コウジン・メレ島を脱出するも、散楽の翁によってパラミタ内海海岸の祠に封印される。
 空族、鷽をもてあまして、コンロンの北の端に遺棄する。
 ポータラカ近くの巨大ヴィマーナが出現した場所に引き寄せられた鷽は、イレイザー・スポーンの残骸を吸収して疑似生物となる。このときに、イルミンスールに行くという情報が残骸に残っていたために刷り込みをされる。以来、イルミンスールに行くようになる。人々の精神に反応して様々な形態に変化するが、欠陥品のためにエネルギー消費が激しく、形状を長く維持できず、1日活動すると、元の巣に戻って1年かけてエネルギーの再充填をするようになる。
 吸収効率を低めた光条エネルギー吸収装置と光条砲を積んだ戦闘用中型飛空艇隊が作られ、アルディミアク・ミトゥナが指揮することになる。このときのアルディミアク・ミトゥナの乗機に搭載された光条エネルギー吸収装置は、先行実験用として巨大イコンから運び出された物の一つが使用される。
 パラミタ内海での戦闘により、光条エネルギー吸収装置を積んだ中型飛空艇隊はほぼ全滅。大半が海中に墜落する。
 アルディミアク・ミトゥナとアラザルク・ミトゥナたちの乗った飛空艇も撃墜され、地球へと墜落する。フランス郊外の山に光条砲の発射で洞窟を穿つと共に反動でなんとかブレーキをかけて不時着する。飛空艇は大破し、吸収装置内で弱っていたアルディミアク・ミトゥナが瀕死の重傷を負う。そのため、アラザルク・ミトゥナが吸収装置を応急修理し、アルディミアク・ミトゥナを吸収装置内に封印する。
 ストゥ伯爵がタシガンの城に隠遁する。アストラルミストに、自己のデータを移植し、死亡後も自分という存在を維持しようとする。
 戦争によって、後に空京神社となる場所にあったゆる族の墓場が、儀式ができずに地中に埋もれる。そのため、怨念がたまっていく。
 オリジナルのシリンダーに、生体再構成機能があることに気づいたアラザルク・ミトゥナが、アルディミアク・ミトゥナの再生を始める。このとき、欠損部分を分解再構成したために、アルディミアク・ミトゥナの身体が少女の年齢まで戻る。
 シリンダーに、イレイザー・スポーンの融合能力が残っていることに気づいたアラザルク・ミトゥナが、それを利用して自身を制御リングにデータとして残すことにする。後に、アラザルク・ミトゥナ死亡。