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秋葉原四十八星華討ち入り

リアクション公開中!

秋葉原四十八星華討ち入り

リアクション

■□■2■□■ 襲撃開始

「セクハラ野郎に情けは無用、首を狩ってヴァイシャリーの街で晒し者にしてくれる!」
エヴァルト・マルトリッツ(えう゛ぁると・まるとりっつ)も、秋葉原四十八星華として、
パイルバンカーで扉をぶち破る。
「雑魚の従龍騎士に用は無い、狙うはキラコーズの首一つ!
退け、退けェい! 退かねば轢くぞッ!」
小型飛空艇ヘリファルテに乗り、エヴァルトは屋敷の中を突っ切っていく。
バイクで家の中を走り回るようなものなので、
使用人や従龍騎士が驚いて飛びすさっていく。
「セクハラ?女の子に嫌がらせをするの?
……よくわからないけど、女の子の敵なら、倒してもいいわよね?
あたしもたまに天然とか言われたりするけど、東の代王さんと共通点あるのかしら?」
アドルフィーネ・ウインドリィ(あどるふぃーね・ういんどりぃ)は、そんなことを言いつつ、
悲しみの歌でキラコーズのふがいなさを伝えて戦意を失わそうとする。
「♪ああ、龍騎士ともあろう者が、
女性と見れば代王であろうとセクハラをする……それでエリュシオンは良いのでしょうか?
上司をいさめることもまた、部下として必要でありましょう……」
「おっぱいだいすき龍騎士団♪」
「おっぱいだいすき龍騎士団♪」
御茶ノ水 千代(おちゃのみず・ちよ)や、九条 ジェライザ・ローズ(くじょう・じぇらいざろーず)
芦原 郁乃(あはら・いくの)秋月 桃花(あきづき・とうか)蒼天の書 マビノギオン(そうてんのしょ・まびのぎおん)達が、
バックで歌い踊る。
「えっちなのはいかんと思うぞッ!!」
エヴァルトが吠える。
「いつもボケッとしてると思ったら大間違いよ」
アドルフィーネも、センターでカメラ目線で言う。

こうして、屋敷で混乱が始まる中。

★☆★

一方、そのころ、キラコーズ・ケノス側は。
ロザリンド・セリナ(ろざりんど・せりな)が、キラコーズに取り入っていた。
(そうです! ブラジャーなんて必要のない女性もいるはずですよね。
セレスティアーナ代王がブラジャーつけてないという噂が広まれば、
代王がブラジャーいらないんだから貧乳バンザイの世の中になるに違いありません!
そして世界は平和に。ですから、がんばって噂を広めてもらわなくては!)
「キラコーズ様、東シャンバラのロイヤルガードとして、
不逞の輩を退治することにお力を貸します!
私に必勝の策があります」
「なんだかわからんがやってみるがいい。
ところで、お前のブラジャーの色は……」
「突貫工事を開始します! ハイパーランサーッ!」
ロザリンドは飛竜の槍を振り回してキラコーズをぶっ飛ばし、
屋敷をカラクリ屋敷にした。
「これで、油を塗った階段から登ろうとした人が転がり落ちたり、
ドアノブをペンキ塗りたての状態にしたり、
扉を開けたらチョークたっぷりの黒板消しが落ちたりするようになりました!
私の野望を阻む者は混乱と恐怖の果てに倒れるのがいいのですよ!
オーホッホッホッホ!」
ダークランサー化を始めるロザリンドであった。

そこに、こっそり屋敷に侵入してきていた橘 恭司(たちばな・きょうじ)が、
キラコーズに襲い掛かってきた。
「誰にも気づかれずに侵入するだけじゃつまらないな。
ちょっとキラコーズを行動不能にしておこうか」
しかし、恭司はロザリンドが設置していた罠を踏んでしまう。
「ギャーッ!?」
「うおっ!?」
恭司が床を踏み抜くと、床板が持ち上がってキラコーズが吹っ飛び、
天井に頭から突き刺さってぶら下がってしまった。
ロザリンドの設置した罠のせいであった。
「これはいったい……だいたい思ってた通りになったが」
「ち、違います! 私のせいではないです!」
あっけにとられる恭司の隣で、
ロザリンドがキラコーズに必死でごまかす。

★☆★

ローザマリア・クライツァール(ろーざまりあ・くらいつぁーる)は、
天井に突き刺さってるキラコーズを回収すると、
恭司をぶっ飛ばす。
「うわー!?」
恭司はお星様になった。
「その立ち振る舞い……そなた、小林平八郎の転生だな!?」
キラコーズは、かつての家臣の転生にローザマリアを仕立てあげる。
「え、そうなの?」
「ふふ、面白いではないか。わらわは清水一学役だ」
グロリアーナ・ライザ・ブーリン・テューダー(ぐろりあーならいざ・ぶーりんてゅーだー)は、
エリザベス?世の英霊だが、大立ち回りがしたいので、やはり、吉良方の剣客を名乗る。
「そなたは何役だ?」
上杉 菊(うえすぎ・きく)に、キラコーズが下心のありそうな視線を向ける。
「貴方様の生前の妻、参姫……と言いたい所ですが、参姫は系譜的にはわたくしの孫娘となります」
「なにっ?」
「参姫の祖父の名は初代米沢藩主上杉景勝。わたくしがこの世でただ一人、愛した方です」
菊は微笑を浮かべながらキラコーズに迫る。
「もしや、懲りずにまた誰かに金子を立て替えて貰っているのでは、ありますまいな?」
豪奢な作りの屋敷や、ロザリンドが施したカラクリを見て、
菊が迫る。
「どういうこと?」
「吉良上野介義央が浪費癖が激しく
それを上杉家に肩代わりさせていた事はよく知られている話であり、
菊はそのことを問い詰めているのだ」
ローザマリアに、時代劇好きのグロリアーナが解説をする。
「ち、違いますぞ。私は龍騎士。住居にそれなりの格式を求めるのは当然のこと。
それに、この改造は、ここにいる東ロイヤルガードが勝手にやったのです!」
「えっ、ひどいです!?」
キラコーズは、脂汗を流しながらロザリンドに罪をかぶせようとする。
「そのようなこと……。
エリュシオンにかのシャンバラ領事は公金を横領しているという怪文書が出回ることになりまするぞ」
「く……そのようなこと、シャンバラの契約者である、あなた様ができますかな?」
菊は微笑を浮かべている。
キラコーズは脂汗を流している。
「菊が言ってることできないわよね? ライザ」
「まあ、そういう問題ではないのであろうな」
ローザマリアとグロリアーナは、そんな会話をしつつ、持ち場につくことにした。
ローザマリアは使用人を逃がすため、
グロリアーナは庭で討ち入りを迎え撃つためであった。

★☆★

こうして、菊がキラコーズを問い詰めていると。

ネージュ・フロゥ(ねーじゅ・ふろう)
リカイン・フェルマータ(りかいん・ふぇるまーた)達が部屋になだれ込んできた。
「あたしも今回の討ち入りで活躍して、秋葉原四十八星華入りするんだから!」
「私は場外乱闘専門の助っ人外人枠だけど、ざんすか君に新技を披露するわ!」
ネージュとリカインは口々に言う。
「まてい、エロ河童ども!」
禁書写本 河馬吸虎(きんしょしゃほん・かうますうとら)が、待ったをかける。
「フン、香酢だか坊主だか知らんが
偉そうな肩書きの割に随分礼儀のなっていない三流エロ河童がいるようだな。
いきなり下着の色を聞く?
それで答えが返ってくれば誰も苦労せんわ。
人の名を聞く時はまず自分から、下着の色もまた然り!
先に己の下着を語るのが筋ではないかっ!!
色だけではない、ブリーフかトランクスか褌か、
そうすればフロントホックかリアかヌーブラかと話も弾む、これが一流の嗜みというものよ」
「それはそうと、ハロウィンの時のことを別に恨みに思ってるわけじゃないんだけどね?」
ネージュは無視して自分の世界に入る。
「キラさーん、知ってるでしょ?
OK(オーバーキル)娘でございます。
おーい、萌え萌えのロリいらねーか?」
ネージュは、ハロウィンのパーティーで自分に激辛せんべいを食べさせた
舞衣奈・アリステル(まいな・ありすてる)を、両手で持って放り投げた。
「って、ネーおねえちゃん、あのあとホラー責めにしたのにまだ怒ってるううう!?」
「キラコーズはきっとロリコンだもん! 作戦だよ作戦!」
「って、何こっちに投げてるざんす!?」
「グハアッ!?」
舞衣奈はざんすかにラリアットで弾き返され、
「ゴハッ!?」
さらにキラコーズに激突した。
「つまり、ざんすかのラリアットを遠心力の力で増幅するという作戦だよ!」
ネージュは高らかに宣言する。
「ざんすか君、私も新技を披露する前にあのカバを黙らせないとね。
いつぞやのラリアットの打ち合いお願いできる?」
「ユー達、ミーをなんだと思ってるざんす!?」
リカインが河馬吸虎をラリアットでぶっ飛ばし、
それをざんすかが弾き飛ばしてキラコーズにぶつける。
「あたし達も負けていられないよ!」
「ちょ、ネーおねえちゃん、ひどいのですよ!?」
ネージュは、舞衣奈を放り投げてざんすかラリアットの餌食としてキラコーズにぶつける。
「ふははははは、痛気持ちいいぞ!」
「ちょ、らめーなのですっ!?」
「ぎゃあああああ」
「いいかげんにしやがれざんす!」
リカインとネージュとざんすかの間で、
キラコーズに向かって河馬吸虎と舞衣奈の打ち合いが始まってしまった。

「何をやっているんだ!」
つぁんだがツッコミを入れる。
すると、使用人を連れたローザマリアが通りかかる。
「ん? 君は何をキラコーズ側についてるんだ!
やってしまえ!」
「相変わらず先輩諸氏が浅知
……もとい智謀策略を練っているとお聞きして
その顛末を見届けるべく参りました。
おや? 今回はつぁんだ様自ら陣頭に立たれるのですか。
やはりふんぞり返って命令するだけでは人はついてこない、
ということをその身を以って教えていただけるとは……身に余る光栄です」
空京稲荷 狐樹廊(くうきょういなり・こじゅろう)は、サイコキネシスやフラワシを使って、
つぁんだをローザマリアに向かって押し出す。
「しかたないわね」
「って、やめるんだ、ぎゃあああああああああ!?」
ローザマリアは、つぁんだをボコボコにする。
もっとも、ある程度、キラコーズ側が劣勢になったら、堂々裏切る予定ではあったのだが。
「すぐ倒れてしまっては面白くありませんね」
「うわああああなにこれまたこのパターンかあああああ」
狐樹廊は、つぁんだをヒールや慈悲のフラワシで回復して再び送り出すのを続ける。
「つぁんだ様のお力を拝見したいだけですよ。
まあもちろん冗談なのですが」
狐樹廊はローザマリアにボコられ続けるつぁんだを見て、黒い発言をするのであった。