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ハロウィン・コスチューム・パニック!

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ハロウィン・コスチューム・パニック!
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一方、
杜守 柚(ともり・ゆず)は、
恋人の高円寺 海(こうえんじ・かい)の女装姿に見とれていた。
「うわあ……。
海くん、とってもスタイルいいです」
「そ、そうか?」
海は胸が大きくスタイルのよい美人になっていた。
声は中性的で、どことなくかっこいい感じがする。

柚は、海を見上げて言った。
「海くん、触ってみてもいいですか?」
「な、何言って……?」
そう言いつつも、柚は海の大きく柔らかな胸にさわっていた。
「元は、パッドだったのに……」
そう言いつつ、柚はだんだんと落ち込んでくる。
「……」
「ど、どうした?」
「海くん、私より……」
柚も、小さいわけではないが、現在の海ほど巨乳ではない。
「私もパッド入れてみようかな……」
自分の胸を触り、柚はそんなことをつぶやいた。
「でも、触り心地、とってもいいです」
そんなことを言いつつも、柚は自分だけ触るのは悪いのでは、という気持ちになってきた。
「海くんも触ってみますか?」
海の手を取って、柚は自分の胸に近づけようとするが。
「な、何言ってるんだ、こんなところで……」
海は慌てる。

すると、柚は、海をぎゅっと抱きしめる。
「やっぱり、女の子と抱き合ってるみたいです。
海くんはどんな感じですか?」
「いや、オレは……なんだか、変な感じだ」
意識は男性のままであるため、
海はかなりドキドキしているのだが、
そのことに柚は気づいていない。

「あ、そうだ。
せっかくですし、海くんのドレスと、
私のワンピースを交換しませんか?」
「え?」
「女の子同士になってるからいいですよね?
一緒に着替えちゃダメですか?」
お願いのまなざしで、海を見つめる柚だったが。
「な、だ、ダメに決まってるだろ!」
海は、慌てて言った。

そして、深くため息をつく。
「さっきから……もっと自分を大事にしろ。
オレも、柚のことが大事だと思うから、いきなりそういうのは……」
「海くん……」
真面目に言っている海の顔を、柚はじっと見つめる。
「……なんで女の身体なんだ、オレ」

そう言うと、海は柚の額にキスをした。
そして、海はそのまま柚を抱きしめる。
「……続きは、オレが元に戻ってからでいいか?」
「……わかりました」
柚は、小さくうなずいた。



その後、元に戻った時、
柚は我に返り、自分の言動の意味に気づいて真っ赤になった。
「色々とごめんなさいっ」
「ああ、ちょっとびっくりしたけど」
海は、そっと、柚を抱きしめ、今度はちゃんとしたキスをしたのだった。