First Previous |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
Next Last
リアクション
リサとべネデッタ
ツァンダの小さな一軒家。
「べネデッタ、ご飯いらないよ。学校行くね!」
リタ・ピサンリ(りた・ぴさんり)はパートナーのベネデッタ・カルリーニ(べねでった・かるりーに)に
あいさつをし、急いで着替えて家を出ようとした。
リタは蒼空学園大学に通っていたのだ。
10年前の月日はリタを明るく元気な女の子から、一人の淑女へと成長させていた。
……ように見えたのだが。
「リタ、今日はやけに早いお目覚めですね」
ベネデッタはリタの布団をまくり上げた。
そこには大きな染みが。
「ええと、これは……」
「やっぱり。お布団は干しておきますから、シャワー浴びて来てください」
「はあい」
リタのおねしょは未だに直っていなかったのだった。
■□■
リタはシャワーを浴びて着替え、ベネデッタと共に食事をした。
そして玄関で。
「リタ、いってらっしゃい」
「うん。あっ……んん!」
ベネデッタとリタは情熱的なキスを交わす。
リタの小学校卒業以来、二人は恋人でもあったのだ。
濃密なキスの後、
リタの唇から舌を抜いたベネデッタは、そっと囁いた。
(帰ってきたら、お仕置きをしますからね)
(!!)
リタはその言葉を聞いて顔を真っ赤にしながら家を出た。
“お仕置き”とは10年前のそれとは意味が違う。
(もおーーっ、講義に集中できないよ!
……でも、幸せだな)
リタは帰宅後の甘美な時間を想像しながら学校へと向かった。
First Previous |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
Next Last