空京

校長室

戦乱の絆 第二部 第二回

リアクション公開中!

戦乱の絆 第二部 第二回
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リアクション


■エピローグ

 雲間を割って伸びる光の中へ浮かび上がるゾディアックの姿。
 その威容を見ることの出来た多くの者は驚き、祈りを捧げていた。

 ゾディアックのコックピット内――。
「やはり、もう少し調整が必要そう……だけど。
 大丈夫、私でも動かすことが出来た。
 もうすぐです、アムリアナ様。
 シャンバラから戦乱の運命を消し去るという、望みを叶える時は」

「……ほんの、後もう少しだった。
 私の望みを叶える時は」
 マ・メール・ロア級の要塞の中で。
 カンテミールはモニターに映し出されたゾディアックを眺めながら、無感情な声を吐いた。
「次が最後のチャンスだろうな」
 彼の身体に寄り添うシャムシエルは静かな寝息を立てていた。
 深い傷を癒すため、彼女は一時の休息を得ている。
「いや……好機など、最早関係無いか。
 私たちは立ち止まることなど出来ないのだから」
 カンテミールの手が彼女の髪を撫でる。
 赤い髪を梳く。
 その色に乞うように言う。
「そうだろう? ミルザム」
 傷が癒えて目覚める頃、その髪はまた緑色へと戻っているだろう。




 まるでゾディアックの起動に呼応するかのように、エリュシオンとシャンバラの戦闘は終結した。

 シャンバラはこの戦いで、ツァンダ、タシガン、イナテミスの防衛に成功するも、キマクを帝国に奪われる。
 また、イナテミスで起きた事件により、アーデルハイトはイルミンスールを離れ、ザナドゥへと向かったのだった。


「キマクとアーデルハイトを失い、こちらの被害は甚大……
 とはいえ、この結果は上出来だと言える」
 その羅 英照(ろー・いんざお)の言葉に、金 鋭峰(じん・るいふぉん)は彼を見る目を強めた。
「英照、君は“勝つ”と言ったはずだ」
「もちろんだ、ジン。
 シャンバラは勝利する」
 英照が続ける。
「この戦いの勝敗を握るのは、ゾディアックだ。
 そして、我々はまだコレを巡るゲームのプレイヤーたる権利を保持している。
 更に言うならば、エリュシオンによるキマクの占領。
 これは、さほど大きな意味を為さない。
 なぜなら……
 あのキマクを、シャンバラ大荒野を、占領することなど誰にも出来はしない」


 キマク――。

 キマクの館に本陣を構えたアイリスは、波羅密多実業高等学校校長の石原肥満と対峙していた。
 イコン並みの大きさのメカに乗ったその老人がアイリスを超然と見下ろす。
「帝国さんのお心は決まったかね?」
 まるで孫の友人にでも話しかけるような気安さを持った声だった。
 アイリスはこの老人の持つ得体の知れなさを実感しながら、凛とした態度を崩すことなく彼を見返していた。
「アスコルド大帝は、あなたの要望を全て許可すると言っている」
 帝国に占領された後、肥満は帝国に――
『パラ実をエリュシオン国立の学校にして欲しい』
 と、要望していた。
 これまでにパラ実は三人の七龍騎士を倒している。
 そのノウハウを活かして龍騎士科を開設するためだ、というのが彼の言い分だった。
 加えて、肥満は、これまでと同じく空大への受験の許可やその他諸々の権利をも大胆不敵に要求していたのだった。
 そして、アスコルドはその全てを認めるという。
「ただし――
 この地を占領するのは我ら龍騎士ではない」
 アイリスは努めて淡々と続けた。
「龍騎士たちは、波羅密多実業高等学校の生徒を不倶戴天の敵とみなしている。
 無用の争いを避けるため、占領は七龍騎士団に匹敵する実力を持つ、恐竜騎士団に任せられる」
 恐竜騎士団……
 10年前、ティル・ナ・ノーグで起きた“クン・チャンの大虐殺”以降、表に出てくることのなかった曰く付きの騎士団。
「大帝の言葉は以上だ」
「そうかそうか。
 それじゃあ、アイリスちゃん。気をつけて帰るんじゃよ」
「…………」
 アイリスは義務的に一礼し、踵を返した。


 ユグドラシル――。

「我が恐竜騎士団に出陣の許可をいただき、感謝いたします」
 爬虫類じみた顔が言う。
 まるで恐竜人類のような姿をした選帝神バージェス。
 彼は心底からこの事態を喜んでいるようだった。
 アスコルドは、じわりと笑みを浮かべながら。
「高潔な龍騎士より、汝らの方がキマクのような地でのやり方を心得ていると思ってナァ」
「もちろんで御座います。
 悪童どもに恐竜の恐ろしさ、植えつけてやりましょう」
 バージェスが咆哮混じりに高笑う。
 アスコルドはその声を聞きながら、目を細めた。
(我は御人良雄と合一し、完全となる。
 さすれば、ゾディアックは我が意のまま……。
 我は、パラミタを救う)




「八卦……八面……」
 タシガンの夜闇に浮かびながら、ウゲンは難しい顔でぶつぶつと呟いていた。
「って、あーもー、いいや。
 八人だけど七曜のままでいいよね。
 またいちいち、あいつらに言いに行くのも面倒くさいし。
 ええと、ほら、十二星華だって十三人居るじゃん。
 まあ、アレはまた特別かもしれないけど」
 欠伸を垂れる。
「にしても……。
 みんな、頑張っちゃってるよねえ」
 やれやれと空に寝転んで、ウゲンは嘲笑した。
「ぜーんぶムダなのにねぇ。
 気付かないかなあ?
 勝てるわけがないってこと。
 だって、僕には理想も守るべきものも何にもない」
 瞼を閉じれば星も無い真っ暗闇。
「みーんな壊すだけなら、これほど簡単なことはないよね」


担当マスターより

▼担当マスター

蒼フロ運営チーム

▼マスターコメント

『蒼空のフロンティア』運営チームです。
大変遅くなってしまい申し訳ありません。
『グランドシナリオ 戦乱の絆第二部 第2回』のリアクションをお送りします。

今回のリアクションは以下のマスターが担当しています。

【1】ヒラニプラ:大里佳保
【2】ツァンダ:九道雷(ツァンダ蒼十字、ツァンダ蒼十字船:村上収束)
【3】キマク:森水鷲葉
【4】【5】タシガン、ポータラカ、プロローグ、エピローグ、その他:村上収束
※特定の番号でかけられていても別の番号のアクションと判定され、そちらで描写される場合もございます。
※諸事情により、上記の通り一部シーンを番号外のマスターが担当しております。何卒、ご容赦くださいますようお願いいたします。


また判定の結果、シナリオ全体の動きは以下のようになりました。

・カンテミールを退け、アイシャがゾディアックを起動した。
・アイリスと第一龍騎士団が撤退し、ツァンダの防衛は成功した。
・ヘクトルが帝国を抜けるも、第七龍騎士団によってキマクは帝国に占領された。
・アイアスと第二龍騎士団が撤退し、タシガンの防衛は成功した。
・ポータラカでミツエの饕餮の改修が決まり、量産型も作られることになった。
・ポータラカ人から正式にブライド オブ シリーズ探索の依頼がなされた。
・『良雄がアスコルドにプロポーズされている』という伝説が広まった。
・イナテミスの防衛は成功するも、アーデルハイトがイルミンスールを離れることになった。(ペリフェラルシナリオ『イナテミス防衛戦〜颯爽の支城、氷雪の要塞〜』より)



今回ご参加頂いた皆様には記念アイテムとして「超霊の面」をプレゼントします。


『戦乱の絆 第二部 第3回』は4月2日の発表予定です。
次回も皆様とお会い出来る事を楽しみにしております。



■今回、ヒラニプラで捕まった方について
今回、シャンバラに捕らえられた下記の6名は、次回『ヒラニプラに拘束されている状態からのスタート』となります。
[辿楼院 刹那、アルミナ・シンフォーニル、霧島 玖朔、ハヅキ・イェルネフェルト、メニエス・レイン、ティア・アーミルトリングス]
※拘束状態はグランドシナリオでのみの扱いとなり、他シナリオへは問題無くご参加いただけます。

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3月30日 PC外見誤記の修正を行いました。
3月29日 リンク切れ、PC名誤記の修正を行いました。
3月28日 リンク切れ、マスターコメントの修正を行いました。