リアクション
※ ※ ※ 如月 正悟(きさらぎ・しょうご)も、行方不明になってしまったパートナーを、自らの手で見つけるべく、雪の積もったツァンダにやってきていた。 「現場百編といいますからね。現場になった場所と、状況をしらみつぶしに調べ、犯人の正体に繋がる証拠を必ず見つけます」 と、一緒に調査に来ていた神童子 悠(しんどうじ・ゆう)が、声を上げた。 「あ、足あとがある! これは、草鞋の踏み跡だね」 「なんだって、悠さん? あ、本当だ。足あとがあっちのほうへ続いている」 「行ってみよう!」 有力な手がかりをみつけたふたりは、急ぎ足で駆け出した。 と、同じ方向へ向かう飛鳥 流奈(あすか・りゅうな)に遭遇した。 「あ、あなたたちも場所がわかったの? 私も探知機の示す方向に従ってきたのよ」 「そうか、じゃあ一緒に行ってみよう」 やがて、生徒たちがたどり着いたところは、小高い丘にある洞穴だった。 「ここが、女の子たちが囚われている場所なのね。早速入りましょ」 「ちょっと待って、流奈さん。今我々だけで入るのは危険だよ。今日は一旦引き上げて、また後日みんなで行こうよ。愛美の身辺も調べてみたいしね」 「わかったわ、じゃあ帰りましょ」 |
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