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廃墟の子供たち

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廃墟の子供たち

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 そして。
 廃墟の周囲は惨憺たる状況だった。
 戦闘で木々は引き裂かれ、砂塵は赤く染まっている。
 時折、地面がボコっ、ボコッと動く。
 戦闘の終わったこの場所で、まだ動いているイコンがある。
アンデッド:屍龍だ。
「ちょっと量が多すぎだけどよー」
 ゲドー・ジャドウ(げどー・じゃどう)は屍龍のコアな部分から、惨状を見ている。
 乗っているイコン、屍龍がワイバーンや恐竜の死体で強化できるが探りにきたのだ。
 地中に半分、身を隠すように屍龍は周囲をみている。
 時折、死に損なったワイバーンが屍龍を襲ってくるからだ。
 死神の大鎌を振り回せば、相手は簡単に倒れてしまう。
「何が大切で、こんな大殺戮が起こったのか」
 一応、ゲドーは今回の原因も理解はしている。
「俺様、子供達も寺院の奴らもどうでもいいけども…」
 血と油の匂いが充満している。
「これ、消えるまで、相当掛かるな」
 屍龍は、少し頭を上げて、死臭を胸いっぱい吸い込んだ。
「もう人の住める場所じゃないな、あの廃墟。俺様の別荘にでもするか、だ〜ひゃっはっは!」
 ゲドーの乾いた笑い声が響く。




----------------- end

担当マスターより

▼担当マスター

舞瑠

▼マスターコメント

初めてイコンが登場するシナリオを担当しました。
とても美しいイコンのイラストに感激しました。


今後とも宜しくお願いします。

時間が足りなくなってしまい、コメントや称号などはつけていません。
このシナリオについての補足は、個人ページで後日行います。
皆様、励ましのお言葉ありがとうございました。



5/27 イコンのリンク作業を行いました。伴い、修正もしています。


▼マスター個別コメント