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激突必至! 葦原忍者特別試験之巻

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激突必至! 葦原忍者特別試験之巻

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【終幕】

 目に明るさを感じ、利経衛は目を覚ました。
 眼前にはシン先生の顔がある。どうやらまだ職員室にいることに気づいた。
「あれ? 拙者……どうしたんでござるが?」
「気が抜けて、倒れていたんだよ。全く、戦いが終わった後とはいえ戦場で気を抜くものじゃないぞ」
「う、申し訳ないでござる」
 頭を押さえつつ、身体を起こす利経衛。
 そこで自分が来客用の畳に寝ていたことを知った。
「さて、ちょうど日の出だ。これで試験終了だな」
 そしてシン先生は巾着の中のものを畳の上へ全て出し、
「成果は既に見せて貰った。当然私の巻物も含めて、全部で十一……惜しかったな。もう少しで完全制覇だったんだが」
「あ、そうでござる……な」
「おいおい、なにを不安そうな顔をしている。言うまでもないが試験は合格だぞ」
「え、ほ、本当でござるか!?」
「当たり前だ。ここまでの成果を出されて文句など言えるものか。よくやったな、利経衛」
「は、はい! でござる!」
 思わず嬉し涙を流し始める利経衛。
 そんな彼に、シン先生は珍しく言いづらそうな口調で、
「あー、それはそうとな」
「はい! なんでござろう?」
「この試験の為に、明倫館があちこち壊れてしまっただろう。それを先程、総奉行に見つかってしまってな」
「え」
「試験だからという理由で事前に許可はとっておいたんだが、さすがに被害が大き過ぎるとかで……私を含め試験に関わった葦原忍者のみで修復作業をすることになった。というわけで、さっそくはじめるぞ。利経衛」
 その後。
 葦原明倫館が完全に元通りになるまで、丸々一ヶ月はかかり。
 更にそこから一ヶ月、利経衛は筋肉痛で動けなくなったったという……。


                                     おわり

担当マスターより

▼担当マスター

雪本 葉月

▼マスターコメント

 こんにちは、マスターの雪本葉月です。
 今回は懲りずにまた対決ものをやってしまいましたが。戦う相手をふたりほど選べるように指定したので、若干アクションに戸惑った方もいらっしゃったようですね。
 ゴブリン7の時に思ったのですが、対決ものでひとりと戦って終了というのは、なんだか物足りない感じがしたもので。色んな相手と戦えた方がいいかなぁと考えた結果こういう形にしてみました。
 たくさんの種族が出てきてそんな彼らと勝負するというのは、一度やってみたかったネタでしたしね。
 しかしその結果、かなーりPCの動かし方が難しくなり自分の首を絞める結果になってしまいました……。今後はもっとガイドに配慮を加えるべきと考えた回でした。九作目にもなって、今更という感じですけれどね。
 ちなみにテーマは『認められたい』という思いでした。

▼マスター個別コメント