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ミッドナイトシャンバラ2

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ミッドナイトシャンバラ2

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「すみません、すみません。みなさんも、電話に出るときは、近くのラジオのスイッチは切ってくださいね。なんだか、電話から外の叫び声を拾っちゃったみたいで……。酔っ払いでしょうか。電話も切れてしまいましたね。とりあえず、ヴィゼントさんは、名前に通り名とか称号をつけて、それ込みで呼んでもらったらいいのではないでしょうか。頑張って、いいものをつけてもらってくださいね。
 さて、またお便りに戻ろうと思います。
 ペンネーム、やせいチワワさんからのお悩みです。
 最近バイト先の同僚が凄く絡みづらいんだ…。
 なんか、この前サングラスを手に入れたのがよほど嬉しかったみたいで、
 その事で未だに浮かれてるんだろうけども…。

 事あるごとに無理やりサングラスの話題を振ってきたり、
 あからさまにサングラスについて話題を振って欲しそうに、
 サングラスを中指でクイクイしながらチラチラこっちを見てくるのが
 なんというか…もうウザくって!!
 悪口のつもりでサングラサーなんて言ったら、妙に気に入っちゃったみたいだし…。

 悪いことについ先日、もう一人の友人も苦労の末にサングラスを手に入れたとかで同じような状態で…。
 もう訳わかんないよっ。
 何?サングラスで何を競ってるの!?
 私にどんな反応を期待してるの!?

 …あ、そういえば。
 この前バイト先に入ってきた後輩が
 『何となくサングラス入手したんでかけるよにしたんだけど、どう?』
 って言ってたのを聞いて、二人とも凹んでたのは面白かったよ?」
 これは簡単ですね。チワワさんもサングラサーになってしまえばいいんです。
 バイト先って、メガネ屋さんですよね? あれっ、違うのかなあ。
 そういえば、この番組のリスナーにもサングラス愛用していたり、仮面を愛用したりしている人たちがいますねえ。あの人たちは、サングラスとか仮面が本体だとか言われてますが、やっぱり魔鎧のような種族の人なんでしょうか。謎は深まりますねえ」
 
    ★    ★    ★
 
「うっ、これってメガネ屋さんじゃなくて、麻羅の入ってるコミュニティの話じゃないの!?」
 結局また一人でラジオを聞いていた水心子緋雨が、うーんと考え込んだ。
「この間、麻羅についていったとき、やけにサングラスをかけた人が多いと思ったら、コミュの中で流行っていたのね。それとも、コミュの中でサングラサーと非サングラサーでの派閥争いとかあるのかしら。麻羅ったら、そんな所にいても大丈夫なのかなあ」
 ちょっと心配して、水心子緋雨は再び天津麻羅を見やった。その瞬間、新たな疑問がふつふつと湧いてくる。
「それで、麻羅はサングラサーなの? それとも非サングラサー?」
 水心子緋雨は、疑問を解決すべく天津麻羅の布団に手をかけてぐいっと引っぱった。
 
    ★    ★    ★
 
 続いては、ラジオネーム、冥界急行の車窓からさんのお悩みです。
 こんばんは。シャレード・ムーンさんにご相談したいことがあります。自分には、片想いではありますが、最愛の女性がいます。彼女はとある事情で、現在とても遠くて普通の方法では決して辿り着けない場所に住んでいます。彼女がその場所に行くことになった日の少し前の日の夜、勢いで告白をしました。『…は俺のすべてです! 俺は世界で一番貴女を愛しています!』と伝えました。彼女は「ありがとう」と静かに微笑んでくれたのですが…この返答の場合、果たして脈があるのでしょうか? その後すぐに『また明日学校で』という言葉を残して彼女は去っていってしまったので、自分ではどうにも判断がつきません。彼女は別れの刻を知っていました。単なる温情からの返答なのかも、と考えたりもします。 これから、彼女を迎えに行くべく列車に乗り込みます。再会が叶った時に自分で直接聞くべきかもしれません…が、多分その時はそれ所じゃない状況になっている予感がします。 そこで、もしよろしければ、シャレード・ムーンさんのご意見をいただければありがたいと思います。よろしくお願いします
 これは、頑張ってくださいとしか言いようがないですねえ。
 でも、答えを聞くためというのは、会いに行くためのりっぱな理由になると思いますよ。
 答えを聞けない質問はありませんから。たとえ、それが正答となっていないものだったとしても、聞こうとしなければ謎は謎のままなんですから。
 さて、続いては、ペンネーム、恋する破壊娘さんのお悩みです。
 こんばんは。いつも楽しく拝聴しております。
 前回、恋人の誕生日プレゼントの悩み相談の際、アドバイスをいただき、ありがとうございます。
 ええっと、ああ、あのお手紙ですね。それで、あの後いったいどうなったんでしょう?
 恋人は読書が趣味なので、ブックカバーをプレゼントしました。
 喜んでいただいたようで良かったです。
 本当にありがとうございました! 
 よかったですねー。相手が喜んでくれるプレゼントが一番ですから。
 (追伸)
 私の誕生日の時は、蒔絵の万年筆をプレゼントしていただきました。彼とお揃いなんです。
 とっっっても嬉しかったです
 うーん、ラブラブですね。気をつけてくださいよ。最近リア充の人を狙う人たちもいますから。ああ、でも、そういうときは彼氏が助けてくれるんでしょうね、きっと。
 う、うらやましくなんかないんだから。
 次のお悩みにいっちゃいましょう。
 天心芹菜さんからのお手紙です。
 シャレードさん、スタッフの皆さん、こんばんは。天心芹菜です。
 あたしの悩みを聞いてください。
 今シャンバラって東西に分かれてますよね?
 あたしがパラミタに来たときにはもうそうなってて、びっくりしたんですけど。
 最初に分裂の話を聞いて思ったことは、空京に行けなくなったらどうしようってことです。
 あたしはイルミンスール魔法学校にいるので、東シャンバラなんです。
 空京は西シャンバラですよね?
 関係が悪くなるんじゃないかーって噂も聞いて、不安に思ってます。
 ろくりんピックでは全然そんな様子なくて安心してるんですけど。
 何でそんなに空京にこだわるかっていうと、あたしにはコントラクターじゃない、地球人の恋人がいるんです。
 今、彼との接点は、たまに空京でデートすることとか、手紙くらいかな。
 だから空京に行けなくなるとすごく困るんです!ただでさえ遠距離なのに!
 魔法の勉強するって夢のためにイルミンスールに来たから、転校も出来ないし…。
 う、考えてたらなんか悲しくなってきた…。
 シャレードさん、明日も元気いっぱいで過ごせるように、一言くださいっ!
 それは大変ですねー。
 地球の人だと、自由にパラミタを動けないですから、むこうからイルミンスール魔法学校へ来てくれるってわけにもいかないですしね。まあ、結界装置とかはありますし、パワードアーマーを着ればなんとかはなりますけれど、装甲つきの彼氏とデートしても面白くはないでしょうしねえ。世界樹は、いろいろと楽しい所のようですから、デートには最適なんですけど。
 かといって、彼氏にかわいい契約者でも現れたら、それはそれで気が気じゃないですものね。
 でも、明日が今日より悪くなるとは限りませんもの。そうならないように、あなたたちがいるんですから。
 それにしても、恋のお悩みはやっぱり多いですねえ。
 次のお便りは、ちょっと違うかな。
 拝啓シャレード様。初めてお便りを差し上げます
 唐突ですが私は今とても困っています。是非とも私の相談を聞いてやってください
 
 私には長年、文通している友達がいます
 ですが長年の文通にも関わらず、あまりうまくいった試しがありません
 なので今回、思い切って友達と二人で初めての携帯電話を購入しました♪
 
 なれない操作に四苦八苦しながらもメールアドレスを交換し、家に帰ってさっそく友達に初めてのメールを送りました
 ですが待てど暮らせど友達からの返事がありません
 操作を誤ったのかな、と思いましたがきちんと送信されていました
 
 私はどうしたのかな?と友達を訪ねて聞いてみたのですが、友達はなぜかとても怒っていて口もきいてくれません
 
 私のメールの何が悪かったのか。何度メールを読み返しても何が悪いのか解りません
 
 私は友達に懇願し、どうしてそんなに怒っているのか、私のメールの何が悪かったのか教えてくれるよう頼みました
 
 そしたら友達はこう言ったのです
 
 『だってメールじゃ食べれないじゃないのさ!』
 
 シャレード様、私はどうしたらよいでしょうか。どうか私に知恵をお貸しください
 ペンネーム、白ヤギさんより。
 これは……、ネタ? ネタですかねえ。
 だって、すでにお悩みじゃなくて小話になってますし。
 うーん、こっちが悩んでしまうわ。
 よく分からなくなったので、次のお悩みにいっちゃいましょう。
 続いては、ペンネーム、蒼空の魔女さんのお悩みです。
 こんばんは、シャレード様
 本日は私のパートナーについての相談があります
 というのも、彼があまりにもアホすぎて困っています
 どのくらいアホかと言うと、以前の放送を聞いて、剣の花嫁と契約すれば堂々と胸がもめる!と言って本当に契約してしまったのです
 
 アホも彼の個性かと思い、長い目で見てやろうと思っていましたがここまでアホだと彼の今後の為、世界の為に力づくでも更生させた方がいいのでは、と思えてきます
 ですがこれは私の先入観もあり、客観的に見た場合どうなのか意見を聞きたくてお手紙をさし上げました
 どうか率直な意見を聞かせてください
 アホですね。真性のアホですね。
 世の中には、光条兵器を取り出すときに毎回事故を起こす人もいるようですが、男の子って、そんなに偶然の事故を起こしたいんでしょうかねえ。というより、剣の花嫁の胸だけが胸じゃないと思います。世の中には、もっとたくさんのたっゆんやぺったんこがあるじゃないですか。
 ここは、蒼空の魔女さんが自分の胸を誇示するしかありません。世の中には、剣の花嫁以外にも美乳があると彼に思い知らせるのですよ。それでもだめだったら、教育的指導です」