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ミッドナイト・シャンバラ4

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ミッドナイト・シャンバラ4

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 続いては、カレン・クレスティア(かれん・くれすてぃあ)さんからのお便りです。
 
 イルミンスールの天災少女ことカレン・クレスティアです。イルミンスール魔法学校に通うボクにとって、アーデルハイト様は目指すべき大きな目標なんだけど、やっぱり歳の差、と言うか経験の差で魔法の勝負じゃ全然歯が立たないんだよね〜。でもそんなボクでも以前一度だけ大ババ様を追い詰めた事があったかな。確か蒼空学園でホワイトデーにキャンディテロがあった時、たっゆんへの嫉妬に狂った大ババ様をみんなで止めに行ったんだよね。その時にボクの放ったその身を蝕む妄執を大ババ様に直撃させる事が出来たんだよ。あの戦いで小ババ様が誕生したんだっけ。大ババ様とはその後も本気で魔法勝負をしたけど、簡単に捻られて全く相手にならなかったなぁ。また大ババ様に魔法の稽古をつけてもらいたいんだけど、ザナドゥに遊びに行ったきり帰って来ないし…。もうこうなったら、大ババ様が戻って来る前にものすごい魔法を会得して大ババ様を驚かせてやるんだから!。あー、そう考えたら居ても立ってもいられない!、ジュレ、今から封印された禁忌の呪文を探す旅に出るからすぐに準備して!
 
 まあ、小ババ様誕生にそんな秘密が……。
 でも、大ババ様はどこに行っちゃったんでしょうねえ。最近は、公の場にまったく姿を現さなくなっちゃいましたし。
 なんでも、ザナドゥの悪魔で大ババ様を僭称する不届き者がいるという噂ですが、なでもたっゆんなお姉さんだそうですから、絶対に別人ですよね。
 
 続いては、ペンネーム、ワイルドリリーさんのお便りです。
 
50回記念おめでとうございます!
あたしもずっと聞いてきましたが、毎回楽しませていただいています。
って一度はバイトでも参加してましたね♪
 
そういえば、あたしたち地上の人がパラミタに来てから、もう
2年になるんですよね…… なんというか感慨深いというか…
 
精神的にはあんまり変わってないかな?って思うけど、
周りからはだいぶ変わったって言われるんだよね…
気づかないところで変化してるってのはちょっと怖いかも…?
 
何か考えなしに書いてるとグダグダになりそうなんで、
このへんでペンを止めておきます。
 
追伸:あたしがここで最初に作ったお菓子(マドレーヌ)を、スタッフの方々の分を含めて50個送ります。楽しんでくださいね♪

 
 マドレーヌありがとうございます。ちゃんと届いてますよー。
 スタッフみんなで美味しくいただいてます。
 また今度、スタジオにお手伝いに来てくださいねー」
「おめでとーございまーす」
「ちょ、ちょっと、今本番……。あ、あの、今スタッフが大挙して乱入してきました」
「五十回記念のケーキだよー」
 セシリア・ライトが、ロウソクが五十本所狭しと突き立てられたケーキをドンとデスクの上においた。同時に、アーサー・レイスがハッピーバースデーをBGMで流し始める。
「さあ、チョコが炎で溶けてしまわないうちに、早く吹き消してくださいですぅ」
 メイベル・ポーターがシャレード・ムーンを急かした。
 ケーキの中央には、セシリア・ライトが板チョコの上にホワイトチョコで書いた「番組50回記念 おめでとうございます」の文字が輝いているのだが、いかんせん、五十本のロウソクの火力は絶大で、今にも文字が溶け落ちてしまいそうになっている。
「みんな、ありがとー。じゃあ、消しますねー。ふー、ふー、ふー、ふーーーーーーーー。げほげほげほ……」
 多少むせながらも、シャレード・ムーンがなんとかすべてのロウソクを消しきった。
「大丈夫ですか、ボス。ささ、このお茶を、どうか」
 すかさず、日堂真宵が好著の入った紙コップを両手で捧げるように差し出した。
「そのボスはやめなさい、放送中なんだから」
 小声でシャレード・ムーンが注意するが、微かに拾ったその音声をアーサー・レイスがしっかりと増幅して電波に乗せた。
「お茶のお代わりをどうぞ」
 シャレード・ムーンの紙コップが空になったのをみて、フィリッパ・アヴェーヌがお代わりを差し出した。
『ノー、そこはカレーラムネでなくてはいけまセーン!』
 副調整室でアーサー・レイスが叫んだが、シャレード・ムーンがインカムを脱ぎ捨てて無視した。
「ええと、スタジオがパーティームード一色になってしまったので、CMに行きます。その後は、ゲストコーナーです。ゲストと電話が繋がっていますので、そのまま入っちゃいまーす」
「せーのぉ」
「うわっ!」
 大谷文美が合図してパンパンパンと鳴り響くクラッカーの音に驚くシャレード・ムーンの声がカットアウトしてCMに移った。
 
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変身中の攻撃は反則! ミッドナイト・シャンバラ!」