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闇鍋しよーぜ!

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闇鍋しよーぜ!

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●宴の終わり

 撤収はもう殆ど終わっている。
 後は村人だけで済ませることができるから、ゆっくりしてくれと世羅儀(せい・らぎ)は言われていた。
 手には分けてもらったお酒とそれを注ぐグラス。
 篝火は今にも消えそうなほど、火が小さくなっていた。
 羅儀は地面にどっかりと腰を下ろす。
「はあ、慌しい一日だったなー」
 満点の星空を見上げながら、そう言った。
「ええ、そうですね」
 同じように撤収を最後まで手伝っていた、鉄心も羅儀に同意する。
「俺が言うのもなんですが、これでは本当に軍隊なのか分からなくなります」
 苦笑して、鉄心は言う。
 こんな、サバイバルもどき、訓練というよりもどちらかというと娯楽やレジャーといった要素の強いイベントに参加していると、そう思ってしまうのだろう。
「いいんじゃないでしょうか。生き抜きも必要といいますし」
 手に塩焼きの魚を持った刀真もそんなことを言う。
「そうそう! あ、羅儀、お酌するわよ」
 月夜は後ろ手に何かを隠しながら、羅儀の目の前に座り込んだ。
「あと、はいおつまみ」
 差し出されたのは真っ赤に彩られた、焼き魚。唐辛子や薬味がふんだんにぶちまけられている。
「いやあ、可愛い女の子にお酌されるなんて嬉しいなあ! いいねー、乙なものだねー」
 鼻の下を伸ばしながら、羅儀は嬉しそう注がれた酒を口に含む。
 まだ、劇物には気がついていない。
「全く、教導団の人がそんなんでいいんですか……?」
 少し険のある口調でアルテッツァが言った。こちらも撤収を終わらせてやってきたようだ。
「何かあったときのため、ということでどうでしょう?」
 くすりと小さく笑いながら、鉄心はアルテッツァを諭す。
「まあ、そういうことにしておきましょうか」
 特に喧嘩を売りたいわけでもない、アルテッツァはそう言って腰を下ろした。


 そんな様子を少しはなれていたところから見ていた、白竜。
 普段なら羅儀に小言の一言や二言あるのだが、今日くらいは多めに見ようと思った。
 ポケットから煙草を取り出し火をつける。
 夜の山間の景色を目に焼き付ける。
 そして、白竜は静かに耳を傾けた。

「パラミタかあ……不思議なところだ」

「だからお前は調理をするなと言っただろう……、お酌で誤魔化すな」

 そんな、声を聞きながら、祭りは静かに終わりを告げた――
 紫煙が大気に溶けるようにふわりと、それでいてあっさりと終わった。

                            ――<闇鍋しよーぜ! 了>――

担当マスターより

▼担当マスター

来宮悠里

▼マスターコメント

「闇鍋しよーぜ!」の公開が遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。
 全てはスケジュール管理能力が欠如しているわたしに非があります。
 お返しの遅くなった来宮悠里プレゼンツ、第4弾「闇鍋しよーぜ!」ですが、楽しんでいただけたら幸いです。

 鍋ですが、喋りました。
 イシダケ――笠が石のようにゴツゴツしている。このキノコには何にでも意思を宿させる力があると言われている。基本的には無害。ただし見た目は派手で毒キノコと判断して採取されないことの方が多い。ただし、意思を宿させるのは手作業で制作されている物であること。元々意思を持っているものや、大量生産されたものには効果が無い。
 というキノコを発見した方がいた(リアクション上では削ってありますが、アクション内にヤバそうなキノコ、効果不明のキノコというのがありました)のと謎料理スキルが如何なく発揮されたので、喋りました。
 そして、見た目が普通だが、中身に関しての危険があるのが一番恐ろしいということです。後、謎料理。
 ご期待通りの鍋ではないかもしれませんが、こんな風にまとめてみました。

 秋の熊肉について。
 非常に油っこいみたいですね。ですのでリアクション上は削ってありますが、下湯でのときにハーブと一緒に煮込み、臭みと灰汁を取り除いてあります。そういう体です。
 調理描写は、長くなりすぎたので、短く抑えてあります。

 基本的に全員登場させるといいつつ、闇鍋部分のアクションがある方しか描写できませんでした。
 こちらはマスターコメントでの説明と相反してしまうことになり、本当に申し訳ございませんでした。

 個別コメントや称号は今回控えさせて頂いております。
 参加者皆様に申し上げることができるのはお詫びしかありませんので。

 さて、今回はこれにて失礼します。
 もしよろしければ、次回以降も参加くだされば、と思います。

▼マスター個別コメント