リアクション
ノノンが部屋から救助されていた同時刻。 ◇ ◇ ◇ 銃撃戦を繰り広げていたレギオン、ジャック。あちこちで繰り広げられてる惨状に気が付く。 「……どうやら、劣勢のようだな。ジャック」 「ん? どうした、レギオン」 「ここ以外にもさらなる侵入が……」 「あーなぁるほど、んじゃ行くか」 レギオンの言いたいことが分かったジャックは、廊下の窓を手にしている銃器で乱撃する。 「どこへ行くのです!?」 「逃げるのですか?」 「逃がすと思う?」 敵対していたルドウィク、ミーナ、淳二が今さっき割った窓の前に立つ。 「レディ、すみません。別に応援を呼びに行くんじゃないからさー見逃してよ」 「なにを訳のわからない事を言ってるですか」 「青年は分からなくても良いけどさ」 「……所詮は雇用関係だ、劣勢になったらヤンの事は見限らせてもらう。……それだけのことだ」 「そういうこと」 ハードボイルドを投げつけるジャック。3つが3つ共それぞれに命中する。 地味な痛さに身をかがめている三人。 「それじゃ、また逢う時があればお茶をしましょーね、レディ!」 割れた窓から外へ飛び出すジャックとレギオン。 「体が…ものすごく痛いです…」 「……逃げられてしまいましたわね」 「ですが、雇用関係を切るみたいなことを言っていましたし、これ以上私たちの邪魔はしないんじゃないですか?」 「そうだと良いですわね」 ジャックとレギオンが逃げた窓の外を見る三人。 そこには誰もいなかった。 |
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