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蒼空ヒーロー大戦・魔法少女DX!!

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蒼空ヒーロー大戦・魔法少女DX!!
蒼空ヒーロー大戦・魔法少女DX!! 蒼空ヒーロー大戦・魔法少女DX!!

リアクション

 
〜 STEP 6 ヒーロー・エンディング 〜
  

 「ルカさぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!よかったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
 「ひゃうっ!?な、なにいきなり!?ちょっと!?」

不意に控え室の扉が開き、起こった出来事にルカルカ・ルー(るかるか・るー)は悲鳴をあげる
目に涙を一杯溜めて桜井 静香(さくらい・しずか)が着替えていた彼女に抱きついてきたのだ
ラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)が可笑しそうに後から入ってくる

 「後半からずっとこうなんですの。よっぽど楽しかったんでしょうね 
  途中子ども達と一緒になって応援してましたし、なかなか見てて楽しかったですよ」

彼女の言葉に抱きついたまま涙目で、何度もうんうんと頷く某主催者
予想外のハイテンションぶりに苦笑するルカルカ

 「あ、ありがと静香
  まぁキャラを要望したのは自分だけど台本は巽とハーティオンの賜物だからね
  それにどっちかというと沸いたのはねぇ……」
 「………そういえば、涼司さんはどこに?」

ここまでの道中見かけなかったことを思い出し、静香が質問したところに
様子を見にきた火村 加夜(ひむら・かや)がやってきて返事をする

 「涼司さんなら、応接用控え室にいますよ
  恥ずかしいから誰も近づかないでくれ、ですって。あんなにノリノリでしたのに、ねぇ?」
 「う〜ん、まぁその点にはちょっと否定は出来ない、かな?」

おかしそうに笑う加夜に代り、ちょっとバツが悪そうにルカが言う

 「だって最初は完全にラブラブだったんだよ?ルカ達の役
  それは色々ヤバイって抗議したらハーティオンがぼやかしてくれたけど、最後のあたりなんて……ねぇ?
  ………ごめんね?」
 「はい?何がですか?」

済まなさそうに上目遣いで言う彼女に、きょとんとした顔で反応する加夜
とりあえず、彼女の懐の深さに感謝し、これがあの某校長が惚れたところかと実感するルカルカである


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 「みんな、お疲れ様。まぁ何とか終わった……といったところだけど
  まぁ会場は盛況だそうだ。ちょっと退場で手がまわってないから元気な人は手伝って欲しいそうだ」
 「はいはい、じゃあ言ってこようかな……どうせ俺顔見られてないし」

風森 巽(かぜもり・たつみ)の言葉にエヴァルト・マルトリッツ(えう゛ぁると・まるとりっつ)が腰を上げる
控え室は終了直後の熱狂が少しおさまり、逆に疲労に満ちていた



司会陣も同様で小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)鍵谷 七海(かぎや・ななみ)
長原 淳二(ながはら・じゅんじ)がドリンク片手に座り込んでいる
ドリンクを飲み干しながら美羽がベンチにもたれながらぼやく

 「ふぇ〜、喉ガラッガラ……出番少ないって最初思ってたけど、全然そんなことなかったよ」

その言葉に頷く司会者二人

 「そうだね〜頑張れって応援だけであんなに疲れるとはおもわなかったよ」
 「子どもに持っていかれるんだよ、俺達以上の声を出してるのに今も元気なんだから子どもって凄いなぁ」

七海の言葉に同意し、客席側の喧騒を伺い実感の言葉を呟く淳二
特にステージ初体験の七海は実感することが多かったようで、何度も頷きながら言葉を繰り返す

 「ライブは魔物……かぁ、846プロの先輩達が言っていたのはこういうことだったんだ……勉強になったよ」
 「ま、トラブル対処もなんか体験したし、いい実践だったんじゃないか?」

彼女の言葉に悪戯っぽく返答し、美羽の方を見ると露骨に聞こえない振りをしていた
しかし額の【反省】の文字は今しばらく消えないようである



 「にゃああああ!何なのあれ?ちょっと覗いただけで子どもが殺到してくるんだけど!?
  ニャンコ何かした!へんな事した!ねぇ!?」
 「……そりゃあアレでしょ?カッコいい事したからでしょう?」

舞台袖にあわてて飛び込んできた超 娘子(うるとら・にゃんこ)
愛刀の手入れをしていた永倉 八重(ながくら・やえ)が答える
隣には大の字になっている結城 奈津(ゆうき・なつ)がいた

 「知ってる?あなたの相方客席であなたのグッズ売ってるのよ?
  もともと容姿というかキャラがそれなんだから子ども受けはいいと思うけど」
 「ニャ?そうなのか〜」
 「………自覚が無かったのね」

娘子の反応に溜息をつく八重
顔にかかっていたタオルをはがして奈津が会話に続く

 「ま、プロレスは年齢選ぶけどな……まぁあたしももりあがって良かったよ
  最初は八重とやりたいって文句言ってたんだけどな」
 「存分に暴れられて良かったでしょ?九条さんに感謝する事です」
 「あいよ〜!」

再びタオルを顔にかけるプロレスファイター
そんな様子を音響を確認してまわっていた林田 樹(はやしだ・いつき)が見かけ、声をかける

 「おいおい、たかが45分で随分なバテ様だな、大丈夫か?」
 「大丈夫だって!まぁちょっと力の加減が難しくて暴れすぎたけど」

タオル越しに答える奈津の声がちょっと切なげになる

 「……でも楽しかったなぁ、また暴れたいなぁ」
 「?………何言ってるんだ?あと2時間後に2ステ開始だぞ?」







 「は?」

当たり前のように来た樹の返答に驚いて声をそろえる奈津達3人
それこそ意外、といった風情で音響担当の話は続く

 「2ステ終わって1時間後に握手会もあるぞ、子ども相手に1回で終わるわけ無いだろう?なぁ」

彼女の傍を通り抜けようとしていた風森 巽(かぜもり・たつみ)に樹が声をかける
何となく話を聞いていた彼が返答した

 「当たり前だ、東○ドームシ○ィとか連休だと1日4、5回公演とかザラだよ?
  本当はイベント自体が二日間の予定だったんだ、その場合は明日も同じ数やるつもりだったんだと」
 「複数やる……というのは口頭だったが、スケジュール表は渡したはずだぞ
  たしか瀬山 裕輝にそこに貼っておいてくれって頼んで……」

樹が指差した先には何も貼られておらず、片隅のゴミ箱に鼻をかんだちり紙が転がっているだけだった
………いや、良く見るとちり紙に時間割が書いているように見えるのだが


 「ああああああああああああんの馬鹿!いますぐコロス!マットの土と化してやる!どこだ!」
 「落ち着け奈津!あいつもキャストだ!殺すのは本番終わってからにしろ!
  聞こえるかコタロー!楽屋を片っ端から廻ってキャストにスケジュール把握してるかどうか確認だ!
  大丈夫、スタッフはさっき確認したからみんな把握してる!
  とりあえず巽!キャストを集めて………」
 「樹さん!巽さん青い顔して倒れてます!いけないニャンコ!救護室の夜月さん呼んで!」
 「さっき売店にお菓子買いに行ったきり戻ってないニャ!!どうしよう八重〜!!」



かくして戦いは終わらず、戦士たちは奔走しながら準備を始めるのだった

次のステージの幕は2時間後、つぎの成果やいかに……?


  

担当マスターより

▼担当マスター

OGA-SAN

▼マスターコメント

今回当シナリオを担当させて頂きました、OGA―SANと申します。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。
今回で4回目のマスタリングになりました

原案からの完全オリジナルの初シナリオです
いきなり濃い感じのシナリオだったので参加枠が心配だったのですが予想以上の多さにひと安心です
その分『好きすぎて困る』ヒトのアクションが多彩で思った以上に見世物としてまとめるのが一苦労でしたが
ショーイベントというものが裏方も含め、こんな感じで廻っているのか……と体験して頂けたら幸いです

アクションに書かれた設定や台詞は組み合わせでちょこっと変えてしまいましたが
できる限り『こうしたい』という要望に答えてみたつもりです
イヤホント、正統派を狙うヒトとネタ弾丸特急なヒトが別れて、時々カオスなんですけど……まぁライブですから

歌の歌詞もちょっとアクションに書かれてたのと変えてます
歌い手は可愛いのですがイメージは水○奈○が戦闘中に歌うならというメロディとリズムなのです
あれ?それってシンフォギ…(以下自粛

あとは劇中劇という要素が意外に難しかったです
もともと三国志的なキャラが大勢出てくると誰が誰だか判らなくなる性分なので
話の章ごとにキャラリンクをつけてるのですが、ショーの役名とあわせてるので見難かったらスミマセン

あとショーの役名が書かれてなかった方で、話が動かしにくかった数キャラは
こちらの判断で付けさせて頂いたので、それをもって【称号】とさせて下さい

最後になりましたが、ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。
また機会がありましたら、お会いできることを楽しみにしています!


とりあえず、一番大変なのは戦闘員ということで☆(←力説