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リアクション
〜 phase 08 〜
「さて、当面の問題は、KFOのメインサーバーにハッキングをかけてきてるプレイヤーですか
このハッキング速度は教導団の……」
「何を考え込んでおる
何かトラブルでもあったのか?我が忠実な参謀……十六凪よ」
所変わって、塔の最上部にあたる【玉座の間】
その奥でコンソールウィンドウを開いていた天樹 十六凪(あまぎ・いざなぎ)に背後から声をかける影があった
フルフェイスの兜に禍々しいフルプレートの鎧……背中を覆うマントまで全て漆黒に染めて立つその姿
……いつもと佇まいを変えている【魔王クロノス】ことドクター・ハデス(どくたー・はです)の言葉に十六凪は答える
「コントロールルームからシステム介入を受けているので、対応してます
【メカフリューネ】の加速発生ルーチンに対抗するワクチンを打たれましたが、それ以降の介入は許していません
【防衛計画】でファイアウォールを構築し、【情報撹乱】でニセの情報を流して対処してます」
「見事な情報戦だな。ワクチンの方も問題なかろう
……今頃私の緊急対処用プログラムが働いているはずだ、どちらがカッコいいか連中も身をもって知る事になる」
(やれやれ、またハデス君が暴走しているようですね)
主人が魔王モードの為、大人しく従いつつも心の内で溜息をつく十六凪
とはいえ、高度な情報戦が展開できる事や本来の目的の事を考えると嫌いな展開ではない
当の魔王ことハデスもマントを翻し、口調すらラスボスのそれである……まぁ当のラスボスは別なのであるが
そんな真のラスボス【カオスフリューネ】は玉座に座り、ハデス達のやり取りを聞いていた
ハデスの【魔王クロノス】がその名の通りの悠然なる佇まいなら、こちらは優雅と無慈悲と言った所か
「勝手に盛り上がるな魔王
どの道【三騎士】が二人は倒され、攻め入る連中も着実にこの部屋に近づいているのだ
まぁ最も、全員倒さない限り、そこの扉は開かれないからな……残り一柱をどう陥落させるか楽しみだ
お前達の小細工で、アレも相当手強くなっているからな」
【カオスフリューネ】の言葉に隣にいた南部 ヒラニィ(なんぶ・ひらにぃ)が不満を述べる
「もったいぶらずとも個々でまとめて捻ればよいではないか
趣向はわしも好みじゃが、目の前で楽しめないのが口惜しいのう……いや、この強敵っぽい待遇には感謝しておるがな」
ラスボス然(もちろん、真のそれは一人だが)とした二人の中に混ざりながらも無邪気に奥さず
平然と文句を言えるのは豪胆のなせる業か、それとも愚かさゆえか……いずれにしても紙一重ではあるが
元々縁の深い琳 鳳明(りん・ほうめい)への嫌がらせの為だけに参加した筈が、ラスボスに混ざってこの場にいるのだから
彼女にとってはそれだけで僥倖以外の何者でもない
「しかし、こんな面白おかしいネトゲにわしを連れて行かんとは鳳明もおちたものよ
いや、むしろ地味な素材をここまで混沌に陥れた創造主とやらに感謝だな、礼を言うぞ」
ヒラニィの言葉に促され、全員が部屋の置くに点滅してるモノリス状の通信ユニットの方を向く
【SOUND ONLY】という赤く表示された文字の向こうで、言葉に反応する気配があった
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一方ここはダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)達が解析とプレイヤーサポートに奮闘しているコントロールルーム
その一角で極力気配を消して作業を手伝っている招き猫……もとい置物、いやポータラカ人がいる
置物ことマネキ・ング(まねき・んぐ)の前のモニターには小さく通信アイコンが点滅し、そこから声が漏れていた
『その点においては私も同意だな
私という存在を生み出した奇跡は賞賛をもってして尚余りある…協力に感謝するぞ創造主』
「ちょ、もうちょっと静か……コホン、声を控えろ駒共
その質問には愚問だな……我の研究の為に奉仕するのは当然の義務だろうが」
『奉仕とは謙虚だな、まぁいい
……どの様な気まぐれをもっての所業かは、その偉業故に問うまい、引き続き拙い我々に手を差し伸べてくれよ?』
「無論だ、では健闘を祈る」
モニターから通信アイコンが消え、ほっと陶器製の胸を撫で下ろす招き猫
……種を明かせば、会話の通り【カオスフリューネ】の誕生を含めた発端はこの存在が原因にも等しいのだ
マスターのセリス・ファーランド(せりす・ふぁーらんど)に内緒で【とある研究】の為、サポートスタッフを偽り参加し
VRRPGを介して、生体サーバー【ニビル】へのハッキングを試みるのが本来のマネキ・ング目的であった
だが、何よりマスターへのバレを防ぐ為、アカウントを【フリューネ】という他人名義を拝借してこっそり行おうとした所
偶然にもシークレットゲストがご本人様であった事実が発覚し、二重のアカウントが折衝を起し……今に至るのである
元々の目的の斜め上を行く展開だったので、なぜ折衝から【カオスフリューネ】だけでなく世界が改変されたのかは解らない
……しかし、どうあっても事の発端が自分なのは確かなので、良心の呵責もあって
このようにプレイヤーサポートをしつつ、こっそりラスボス連中と連絡も取り合っているのである
もう少し揺るがない心があれば【二重スパイ】【影の黒幕】の様な行動が取れるのだが
流石に並み居る強豪強敵がひしめき、緊張感溢れる電脳戦を繰り広げている部屋の一角で、堂々とそれを貫く度胸は……ない
とはいえ、偶然にもうまれた電脳の異形が自意識をもって動くのには興味があるのも確かである
(フッ…どうやら彼女の秘めた本性があらわれたようだな……)
陶器ならではの硬質な顔に緊張感を漂わせながら、不敵に笑う招き猫
そこに背後からシャーロット・モリアーティ(しゃーろっと・もりあーてぃ)が更なる緊迫を孕んだ声で呼びかける
「マネキ・ング、向こうから新しい隔壁が介入をシャットダウンしてます
いそいで対策を立てますので、解析のサポートとログの監視をお願いします!」
「あ、はい!やりますやります!え〜と」
その呼びかけに、いつもの口調どころか
先程の(虚勢もあるが)威厳などどこかに置き忘れた丁寧口調で慌てて答える【創造主】サマなのであった
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「……さて、創造主殿もあのような様子であるし、クライマックスには今しばらく時が必要の様だが……どうする?」
【カオスフリューネ】の言葉にハデスこと【魔王クロノス】が踵を返して答える
「当然、座して待つだけの事よ……今日の余は魔王ゆえ関係などは使わぬ
悪の一文字のもとにやって来る者を共に迎え撃つまでだ……それまでゆっくり待たせてもらおう、行くぞ十六凪」
「かしこまりました」
「わしも待つかの、鳳明もこちらに向かっておるようだ
ザコが面白い事になっている様だし、MPKでも……いやいや
逆に捕まっておるらしいフリューネんとこ言って思いっきりバカにしてやるのも面白いか?
ぬふ、引き篭もりどもの嫌がらせは心躍るのぅ!」
まぁわしも引き篭もりみたいなもんだがな!……と一人ごちてヒラニィも奥の部屋に消えていく
部屋への入り口が閉じ、残されたのは【カオスフリューネ】ただ一人
……だが彼女から出た言葉は、明らかに自分ではなく誰かに放たれたものだった
「……さて、これでお望み通り私一人だ……格好のチャンスだぞ?」
「………あっちゃ〜モロバレだし」
彼女の言葉に広間の柱の影から二つの影が現れる
その一人、瀬山 裕輝(せやま・ひろき)の言葉に不敵に返答する【カオスフリューネ】
「世話焼きな仲間が多くてな【三騎士】との戦いはほぼ中継させて貰っているのだよ
【キレ】に果敢に立ち向かう連中がいる中、完全にスルーして【パフューム】とかより先に通過する姿を見たのでな
最も、周りは戦うのに夢中なのとツッコミ役が皆無だったのか、誰も触れてなかったようだがこの目は誤魔化せぬ
聞こえなくて申し訳なかったが、しっかりツッコミを入れさせてもらったぞ」
「そりゃまたどうも……そんなスキル持ちの悪の親玉なんて聞いたこと無いさ〜」
「頂点に立つものは全てを滑る……もとい統べるのだよ」
「くっ、大真面目に【噛む】ことすらこなすなんて恐ろしい子!流石に俺もこれ以上寒くさせるのは困難だし」
「悪いが今回お前のギャグはこれで相殺させてもらう……そうでないともう一人が盛り上がれないだろう……なぁ?」
「……そりゃもうご親切にどうも」
カオスの呼びかけに答えるもう一人……如月 正悟(きさらぎ・しょうご)
こちらはこちらで既に戦闘準備万端の様相で、その姿にカオスは笑みを浮かべる
「規定のルールでは【メカないし三騎士との戦闘の後】という筈だったがな
それを掻い潜ってここまで到達できたのは……成程、プレテスト経験者故の技量か
その癖、見るからに倒す気満々ではないか?
他の者が【私の救出】など生温い考えばかりなので少々興冷めだったのだがな……進入を許したのはその為さ」
「それに関しては俺も同意見だ、だけどそれを願う気持ちだって理解できる
だから最悪言い訳せず汚れ役は受け持つさ、情に流された後の後悔はいくつもしてきたしな」
(こういう状況で『本当に』彼女が開放するという核心がない以上…最善でなくても確実な手をうつだけだ)
胸の内を瞳に写し二刀の【ダンシングエッジ】を構える正悟
その容赦のない眼差しに一層の愉悦の笑みを浮かべる【カオスフリューネ】
「いい覚悟だ、恐らく慈悲抜きで全力で剣を交わせるのはこれが最後になるだろうからな
だがルールを超越した返礼はさせて貰おう……先手は頂くぞ?」
言葉と共に瞬時にカオスの姿が掻き消える
それが【ゴッドスピード】による高速移動と判断し、二人が左右に飛び退いた刹那、足元に剣戟が振り下ろされる
正悟が距離を置いて離脱する傍ら、裕輝の方は至近の距離を保ち、拳と蹴りを叩き込む
胸元に向けて放たれた正拳の肘が、そのまま迎撃の剣の手元を払う防御となり
曲げられた回転を利用して払った剣の持ち手に巻きつこうとする
リズムと予備動作の極力無い動きだが、それを掻い潜ってカオスの蹴りが裕輝の腹に炸裂し豪快に吹っ飛ぶ
……だが、その視覚効果とは裏腹な曖昧な手ごたえに、彼女の口元に笑みが浮かんだ
「ほう、技こそ【歴戦の立ち回り】だがその基本骨子は古武術……見たとこ【柳生】か?」
「めっちゃ動くのダルいだけさね〜」
飄々とした返事への返答は正悟の攻撃で掻き消される
スキルにより強化された剣の一撃を後方に飛んで回避したカオスから【奈落の鉄鎖】が放たれるのを、あえて接近でかわす
その様子を見て裕輝が口笛と共に呟いた
「【三騎士】の上だからマルチバランスと思ってたら【フェルブレイド】寄りだったんやね」
「【魔法】と【剣技】の統合型だろ……ならスピードが勝負っ!」
叫びと共に見事、制剣の間合いまで辿り着いた正悟にカオスが魔剣を振り下ろす
それを二刀を交差し、真正面から弾くのを切欠に凄まじいまでの剣の応酬が始まった
「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」
【ライド・オブ・ヴァルキリー】で速度強化されたカオスの【乱撃ソニックブレード】
それを正悟が【受け太刀】で受け、足りない分は【剣の舞】のパリィで補い連撃の僅かなズレを狙って一手を打つ
再びお互い連撃スキルの態勢に入る隙を狙い、裕輝が飛び込んで体術を繰り出す
【無拍子】と称されるモーションを機能的に接続する方法でランダムな攻撃リズムを生み出し
それが入れ替わりで再び攻撃に入る正悟と、迎え撃つカオスのお互いの攻撃リズムを狂わせる
それによって生まれた隙に何度か正悟の剣がヒットするも、ラスボスに相応しい基本攻撃力の成せる業か
カオスの剣が二人の身をかすめる度に、確実にHPを削っていくのがステータスを確認しなくてもわかった
「面白い、捨て身というわけか!?」
「元々イレギュラーな宣戦布告なんだ、最終目的が果たせれば問題ない!」
「や、出来れば死にたくはないなぁ〜」
トライアングルの頂点が入れ替わり立ち代わる、ボスでさえ保身を考えない研ぎ澄まされた攻撃に特化した戦闘
自分達がHPを維持できるギリギリまで粘り、カオスのダメージを半分までそぎ落とす……そこまで10分
頃合を見計らった正悟が【ファイナルレジェンド】の態勢を取る
……だが、長時間のノンストップの戦闘が連携の集中力を崩したのか
そこにタイミングを乱した裕輝が立ち塞がり、図らずも両者が衝突した
「な……裕輝!?」
「ここまでか、楽しかったぞ?」
勢いで前に飛び込んできた裕輝にカオスの魔剣が突き刺さり、HP減少警告音が鳴り響く
流石の彼も苦痛と衝撃に目が見開かれ……その先は虚空を見つめるばかりとなる
「まず一人……連携などなくなれば、力の差は明白だ……二人がかりでここまでこなした事は褒めてやるがな」
剣から伝わる感触に凶楽の笑みを隠さず、カオスの口から喜びと勝利を確信した言葉が漏れる
だが、一方の裕輝も脱力して入るが、同様の笑みを顔一杯に広げているのだった
「や、目付き悪いけども……別に死んだ目ぇしとらんからな?」
「何?」
その言葉にカオスが顔色を変えた刹那、裕輝は体に刺さった魔剣ごと片腕を全身で押さえ込む
レベルによる腕力強化があるとはいえ、人ひとり撒きついた腕を容易に動かせるわけはない
「貴様……捨て身か!?最初からこうされる事を狙ったのか!!」
「長く細くより短く派手に……ネタに活きるモンの心意気……いいんじゃない!?」
両足を腕に挟み込み伸ばす事で、強引に脇に開かせる
その僅かな隙間から再び正悟の二刀が突き出され、カオスの胸に突き刺さり……本来の狙い【剣の舞】が発動する
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
SPギリギリで連続で叩き込むこと30……気力でスキル接続の為に5連を2回繰り出しての40連撃が繰り出され
とどめの突きと共に溜まった息を一気に吐き出す……即座の再攻撃は不可能
だが、渾身の狙いが通じたのか、驚愕の表情と共に【カオスフリューネ】の姿が掻き消えた
一人は連撃の疲労、もう一人は捨て身のダメージで立ち上がることも出来ず、床に崩れ落ちる
荒い息をしながら、本来パーティープレイで無いと成し得ない偉業をこなせた事に正悟は安堵する
少々イレギュラーじみて避難が起こる気もするが、本来の目的を鑑みればどうって事はない
あとは、システムエラーでバグや緊急停止が起こらない事を祈るのみ………そこまで考えて、違和感に気がついた
(ボスを倒したのに……勝利サインが出ない?)
目の前で【カオスフリューネ】を倒し、このように疲れきってから既に1分が経とうとしている
しかし、システムに動きがないどころか、この空間すら何の変化もなく【囚われの姫】が何処にいるのかも示されない
どう見てもシステムが今の戦闘を【なかった事】として認識しているような
「…………うわ、マジっすか?そりゃちょっときっついわぁ」
隣から聞こえる声に首を動かすと、口の端を無理に引きつらせて笑う裕輝の姿が見える
その見つめる先に視線を向け……正悟は同様の心境を持つ事になる
『………本来、設定したステータスは最低でも6人はプレイヤーが必要なレベルにしていたのだがな
捨て身の攻撃か……成程、VRでしか考えられない発想だ、やはり勉強になるな、いいデーターが取れた』
二人の視線の先……先程【彼女】が座っていた玉座の上に魔方陣エフェクトが広がる
そこから降下して見せるシルエットが、先程と寸分違わぬ声で二人に話しかけてくる
『だが、所詮はルールを逸脱した行動に過ぎない……間違った攻略は修正される、たとえリアルな電脳ゲームでもね
私だってこれ位のルールを超えた行為も許されるものだろう?』
言葉と共に全身姿を現した【カオスフリューネ】
その姿は、戦いのダメージも完全に消去され、全てのステータスが回復しているようだった
『一つだけ褒美代わりに教えておいてやる
君達は見事にシステムの裏を突いて戦略やルート進行を進めている様だが
ここまでリアルに空間を再現できる世界で、そんな穴が沢山あると思うかい?
それをシステムデザインを丸ごと改変した程の力が見逃すとでも?……どう考えても違うに決まっているだろう?
どれも遊ばしてやっているんだよ【人間という物がどれだけルールを逸脱した行動を取るか】知るためにね』
「……裕輝、回復は?」
「無理無理……そっちだってアイテムもないでしょ?それに……」
「わかってる【逃亡】も【転移】も使えない」
迫る彼女に見えないようにウィンドウからコマンドを入力していた正悟が、観念したように裕輝に答える
(せめて出来る事は、後から来る連中に奴のステータスを知らせることか……)
引き続き見えないようにコマンド処理をする正悟
だがその肩を容赦なく【カオスフリューネ】が踏みつけ、正悟は苦悶の声を上げた
『悪いがそんな企みも既に承知だ……まぁ態々ここまで手を尽くして無駄死にというのも悔しかろう?
作業が終わるまで待ってやる……だがな、こちらも【学習と応用】はする者だ
当然、次の連中は別の目的と手段を持っているからな……相応の演出を用意してやるよ』
そう言って彼女がかざした手元にカードのようなものが現れ、その手に落ちる
それに横たわるドレス姿のフリューネ・ロスヴァイセ(ふりゅーね・ろすう゛ぁいせ)の姿が描かれていたのを薄れゆく意識で見ながら
正悟と裕輝は【彼女】の声が、いつの間にか少年のようになっていた事にようやく気がつくのだった
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