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リアクション
第四章 何でもないようなことが、死につながるんだと思う
――準備を整えた容疑者達は、目的地中央部へと向かう。
しかしその前に通過しなくてはならない通路。4つある通路は中央部へと繋がっている、らしい。
そのどれもが怪しく感じられる通路。果たして、容疑者達は無事通過できるのか。
各々の風景を見ていこう。
――まずは、通路2から。
「どう、セレアナ?」
セレンフィリティ(3/3)がアサルトライフルを構え、通路を先行。
「……付近にこれといった生体反応はない、と思うわ」
その後ろをセレアナ(3/3)が銃を構えつつ続く。彼女の銃はアサルトライフルではない。
何やらセレアナは時折銃自体に視線を向け、何かを確認しているようであった。
「ねえフラット。あの人、あんな銃持ってたっけ?」
「さあ、フラットわからないわぁ」
後ろを着いてきていたミリー(2/3)とフラット(2/3)が、セレアナの銃に目を向ける。が、2人とも「まあいいか」と通路へと視線を移す。
通路はこれと言って目立つものも無く、ただ真っ直ぐと伸びる道。
「……敵の一匹も出て来ないってなると、怪しく感じるわよねぇ」
通路の中盤に差し掛かる頃、セレンフィリティがライフルを構えつつ、呟く。
「その分罠があるって事じゃないの? 油断はできないわね」
そう言いつつ、セレアナが銃に目を向け何かを確認していた。
「んー、でもあんまり罠っぽい罠もなさそうだね」
「そうねぇ、つまんないわぁ」
ミリーとフラットが、退屈そうに呟いた瞬間。
「「「「え」」」」
今まで立っていたはずの地面が消失していた。足元だけでなく、通ってきた道も、これから向かう道も、この通路の床が一瞬にして消失したのである。
悲鳴を上げる間もなく落下する4名。何処までも何処までも、永遠に続くと思われるフリーフォール状態。
だがフリーフォールも終わりを迎える。全身を貫く衝撃を持って。
漸く辿りついた地面に叩きつけられ、4名の意識は段々と闇に包まれていく。
全身に走る痛みに抗えず、意識を手放す最後の瞬間、見た物は南米の風景であった――
――と、ここで4名は通路の入口へと戻される。
「え、何今の? 落とし穴に落ちて……え? え?」
「わ、わからないわよ……ジャングルみたいな感じだったけど……」
流石の展開に、セレンフィリティ(2/3)とセレアナ(2/3)が戸惑う。
「ん、何だろこれ?」
ミリー(1/3)が見たのは、入り口に備え付けてあるプレート。『ブ……ル』と書いてあるのが辛うじて読める。
「汚れてるねぇ。ミリー、拭いてぇ」
フラット(1/3)に言われ、ミリーがプレートの汚れを拭く。その結果、新たに文字が現れた――『ブラジル』という文字が。
その文字を読んで、セレンフィリティとセレアナは固まるのであった。
「……つまり、この道通るとブラジルに送られるってこと?」
痛むコメカミを押さえつつ、セレアナが言う。
「……で、これどうする? 突然床消えるなんてどうしろってのよ」
セレンフィリティが言うが。誰も答えられる者はいなかった。
『仕方がありません。手を貸しましょう』
手詰まりとなった4人に、なななが語りかけた。
――直後、4人は何の脈絡も無く突然爆発四散し、中央部で復活するのであった。
救済措置、所謂デス●ーラである。
こうして4人は残機を減らしつつも、心優しいなななの慈悲のおかげで中央部へ辿りつけたのであった。
・残機変動リスト
セレンフィリティ・シャーレット(1/3)
セレアナ・ミアキス(1/3)
ミリー・朱沈(0/3)
フラット・クライベル(0/3)
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