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理不尽世界のキリングタイム ―トラブルシューティング―

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理不尽世界のキリングタイム ―トラブルシューティング―

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――通路4にて。

「しっかし、『14』って何なんでしょうねぇ?」
 通路の入り口に掲げてあるプレートに書かれた『14』という数字を見て、ルース(2/3)が呟く。
「さて、単純にブロック番号とかなんじゃないかしら?」
 さゆみ(4/4)が言うと、「ああ」とルースが頷く。
「何があろうとも、気を付けるのよさゆみ?」
 アデリーヌ(4/4)が心配そうに言う。
「大丈夫よ。これだけ強力な物、持ってきたしね」
 そう言ってさゆみが武器庫で集めてきた獲物を見せびらかす。
「そっちじゃないですわ……いい? 決してわたくしから離れてはなりませんわよ? 迷ったら残機がいくらあっても足りませんわ」
 アデリーヌはどうやら別の心配をしているようであった。
「ふーむ……何か思いつきますかね?」
 ルースが、同じくプレートの数字を見るパールビート(2/4)に問う。が否定するように体を捩ると、『考えるのは任せたー』というメモ用紙を見せる。
「任されましたかー……14……ねぇ……」
 苦笑しつつ、ルースが顎に手を当て、考える仕草を見せる。
「……14……まさか、石とか言いませんよねぇ? 何処ぞの映画みたいな大石がこう、ゴロゴローって」
「実際にありそうだから怖いわね……」
 さゆみが眉間に皺を寄せる。パールビートも『ありそう』とメモ用紙を見せる。
「まあ、考えても仕方ないですし、そろそろ行きますか。いざという時の為に走る準備はしときましょう」
 ルースに言われ、さゆみとアデリーヌが頷く。パールビートも頷くような仕草を見せる。
 お互い、覚悟が決まったのか全員揃って廊下へと足を踏み入れる。

――残念ながらあなたたちは死んでしまった。

「「「『え』」」」
 そして、残機を1減らして戻ってくる。
「い、今一体何がありましたかね?」
「さ、さあ? 廊下に足を踏み入れた所までは覚えてるんだけど……」
「わ、わたくし達……残機が減ってますわね? という事は死んだことになるのでは?」
 突然の事に、皆困惑した表情を浮かべる。パールビートも何が起こったのかわからない、と混乱しているようであった。
 一体何が起こったのか。彼らに詳細に説明する事は出来ないが、1つだけ言っておこう。
――『14へ行くことは、死を意味する』と。

「……どうしますかね? このまままたここ突っ込んでも残機が減るだけですよ?」
「だからといって他のルートを回るほど余裕がないわよ……ねぇ?」
 腕を組み、皆考え込んでしまった。

『仕方がありませんね。それでは皆さんに手を貸しましょう』
 手詰まりになった4名(?)になななが語りかける。
『とりあえず、1機で許しましょう』
 直後、4名は爆散。復活先は中央部である。
 こうして、優しいなななの慈悲により中央部へと飛ばされるのであった。

・残機変動リスト
ルース・マキャフリー(0/3)

綾原 さゆみ(2/4)
アデリーヌ・シャントルイユ(2/4)

パールビート・ライノセラス(0/4)



――尚一部の者は通路を渡らず、デスルー●で中央部へと送られた事を記しておこう。

・残機変動リスト
セリス・ファーランド(0/3)
マネキ・ング(0/3)
マイキー・ウォーリー(0/3)

ドクター・ハデス(1/4)
ヘスティア・ウルカヌス(1/4)

葛城 吹雪(0/2)

佐々布 牡丹(1/2)
レナリィ・クエーサー(0/2)