リアクション
同日 某時刻 某所
「フハハハ!我が名は世界征服を企む悪の秘密結社オリュンポスの大幹部、天才科学者ドクターハデス!」
どこかの暗い部屋。
そこで、ドクター・ハデス(どくたー・はです)はメガネを光らせながら高笑いしていた。
ハデスが見つめる先には、空間投影型ディスプレイ。
それに映るのは、迅竜機甲師団とシュバルツタイプたちの戦闘映像だ。
「ククク、エッシェンバッハ派も九校連・迅竜機甲師団も、どうやら我らオリュンポスの思い通りに動いてくれているようだな。フハハハ! 全ては、この俺の計画通りだ!」
エッシェンバッハ派と九校連との戦力データ、被害状況などを表示させ、ハデスはにやりと黒い笑みを浮かべる。
「エッシェンバッハ派も、九校連も、ここまで、すべてこの俺の手のひらの上で踊らされていたとは、夢にも思うまい! ククク、最後に勝利を得るのは、我らオリュンポスなのだ!」
彼の言葉が真実なのか、はたまた妄言なのか。
それはまだ、わからない。
【第九話】切り札は手の中に 完