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リアクション
ゲブー・オブイン(げぶー・おぶいん)は、
他にモヒカンがいないからという理由で、
良雄チームに所属していた。
「おっぱい(女子)も大切だが、校長にならせても幸せにできないぜ!
おっぱいを気持ちよくして、
おっぱいあってよかったーと思わせるのが俺様のセイギ(性技)!
それに良雄が校長になったら毎分カツアゲできるしな!」
「って、何気にとんでもないこと言ってるッスよこの人!」
「良雄は、【モヒカンキング】の俺様より下の存在だぜ!
ソフトモヒカンだからな!
ってことで、ボールもないし、良雄を使って得点させるぜ!」
ゲブーは、良雄を捕まえると、
良雄にバンジーヒモをつけて、
ゴールボードの上にくくりつけ、何回もゴールへバンジージャンプさせる。
「飛び込んだらまた上にあがってきて、またゴールに落ちて、
ゴールを通るたびに得点が入るはずだぜ!」
「ぎゃあああ、熱いッス!! 熱いッス!!」
良雄は、バンジージャンプさせられるが、
豪運により、溶岩には落ちずに、何度も得点が入る。
「さすが良雄!
思った通り、何度も得点が入るぜ!
俺様、天才だぜ!
マレーナも、こんな俺様が
自分の味方してくれないことにヤキモキしてるはずだぜー!」
ゲブーが、マレーナの方を見るが、
マレーナは笑顔のままであった。
「だって、これ、良雄さんのチームはマイナス得点ですもの」
ルールにより、
良雄チームは、どんどん、マイナス得点になっているのであった。
「って、気にしてないのかよ、マレーナ!?
こうなったら、どんどんいいところ見せて、
俺様におっぱい揉んでほしくなるようにしてやるぜ!」
ゲブーもゴールに乗っかって良雄を強制ダンクする。
「ぎゃああああああ!
やめてくださいッス!!」
そこに、ゾンビをボールにした、遠距離からのマレーナのシュートが飛んでくる。
「な、あれはスリーポイントシュート!
あんな距離から!?」
「いや、このゲームでは、どんなに遠距離からでも、1点と数えられるはずだ!」
海とヤマダが解説する中、
ゾンビのシュートが決まる。
「ぐふうううっ!?」
ゲブーも、ゴール真上にいたため、ゾンビにぶつかって落下して、
溶岩に落ちる。
ゲブーも含めてマレーナチームの得点になるのだった。
「あれも含めての作戦だったのか……」
「さすがだな、おそるべし、マレーナ……」
海とヤマダが解説する。
一方、良雄は、ゴールからぶら下がったままで、
溶岩の真上でつりさげられている。
「ぎゃああああああああ、死んじゃうッスよ!?」
しかし、豪運で落下しない。
堀河 一寿(ほりかわ・かずひさ)は、
パートナーとともに、アイリスチームに所属して、
ゾンビを倒していた。
「おやおや、美しくないお客様がたの到来だね。
塵より生れしものは、塵に還りたまえ、ゾンビ諸君」
ヴォルフラム・エッシェンバッハ(う゛ぉるふらむ・えっしぇんばっは)は、
サイコキネシスで動きを止めたゾンビを、火術で燃やして浄化する。
「どこまでふっ飛ばせば、動かなくなるものなのかね、この死人連中は」
ダニー・ベイリー(だにー・べいりー)は、
ゾンビにさわるのを嫌がっていたが、
エアーガン/パッフェルカスタムを乱射して、
ゾンビを倒しまくっていた。
「この手のゲームなら、
誰にも負けないぜ!」
ダニーが、不敵に笑う。
「相手……パラ実。
だったら、容赦、必要ない。
ゾンビだし、慈悲のかけらも必要ない。
一寿、望む、この戦いの勝利」
ランダム・ビアンコ(らんだむ・びあんこ)も、
爆炎波でゾンビを吹っ飛ばして数を減らしている。
「全力、尽くす」
ランダムは、パートナーのために決意していた。
「だが、このままじゃ……」
一寿は、周囲を見渡してつぶやいた。
「すまない、みんな!」
一寿は、アイリスチームのため、
パートナーたちをゴールに叩き込んでいく。
「待て、一寿、
それはどう考えても美しくな……うわああああああああああああああああ!!」
ヴォルフラムが悲鳴をあげながら、溶岩に落下した。
「って、待てよ、おい!?
いくらルール無用だからって、俺を……わあああああああああああああああああああ!!」
ダニーも、溶岩に落下していく。
「一寿、望む。
なら、私、点になる」
「すまない、ランダム!」
ランダムは、素直に、一寿に放り投げられた。
「ぎゃあああああ!
皆さんがぶつかってきて、俺も落ちるッスよー!」
得点のたび、良雄も溶岩に落ちそうになるが、落ちそうで落ちないのであった。
ヴォルフラム、ダニー、ランダムは、
ぶら下がっている良雄につかまって溶岩を脱出しようとする。
「ぎゃあああ、放してくださいッス!?」
「放せよ、ヴォルフラム!
俺が先に上るんだ!」
「ダニー、見苦しい真似はやめなさい!」
「私、もう一度、得点になる」
しかし、3人で良雄を取り合いになり、全員、溶岩に沈んでいく。
その様子を見て一寿は涙する。
「すまない、みんな……。
争いまでさせてしまって、すまない……」
「海くん、私もゴールさせてください!」
「何言ってるんだ、柚!
できるわけないだろ!」
しかし、杜守 柚(ともり・ゆず)の決意は固かった。
「いえ、この、ボールがないという状況で、
ヤマダさんに勝つためです!」
(海くんも、……私も!)
柚は、しっかりと、海を見据える。
「死なないはずですから、私を信じてください!」
しばしの沈黙ののち、海は、力強くうなずいた。
「わかった!」
海は、以前のように、柚を持ち上げてゴールへ運ぶ。
そして、シュートされた柚は、ジークリンデチームの得点となった。
「な、自分に好意を持っている子を、シュートするだと!?
……カイ、甘ちゃんだと思っていたおまえがそこまで強くなるとはな……」
「すまない、柚!」
ヤマダが驚愕する中、海は、柚に詫びていた。
「か、かいくん……」
柚は、ずぶずぶと溶岩に沈んでいく。
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