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リアクション
一方、石原肥満に真っ向対峙する者たちがいた。
泉 椿(いずみ・つばき)は、
ジークリンデのチームに参加して、
肥満の率いるゾンビ軍団を相手に戦う。
「誰が校長になっても構わないと思ってたが、パラ実生総ゾンビ化だと?
そんなバカなことさせねえぜ!
ゾンビなんて顔が崩れてるじゃねえか!
イケメンじゃねえ!」
椿は、ゾンビをゴールにシュートしまくる。
「点になる助っ人は自分のチームのじゃなきゃだめだなんて、
ルールに書いてねえだろ?」
『ほっほっほ、パラ実生らしく元気があっていいのお』
「目を覚ませよ、校長……いや、石原!
おまえも溶岩に叩き込んで、頭、冷やさせてやるぜ!」
『ほっほっほ、溶岩では熱されてしまうのではないかの』
「うるせーな、言葉のアヤだよ!」
【パラ実新生徒会会長】の、姫宮 和希(ひめみや・かずき)も、
友人である椿と肥満のやりとりを聞きつつ、
肥満に話しかける。
「石原校長。アンタはそんな簡単にゾンビになって
他人の言いなりになる様なタマかよ?
パラ実の俺らが心配で見に来たってところかよ?」
『ほっほっほ、そうじゃのう。
お前らと思いっきりタマころがしあうのも一興じゃねえか?』
肥満は、和希に意味ありげな笑みを浮かべる。
「やっぱ、そっか」
和希は、にやっと笑ってみせた。
「大丈夫だ。アンタがいなくなっても俺たちはやっていけるさ。
もっとも、口先で言うだけじゃ納得できないだろうし、
ここはパラ実式に拳で俺たちの熱い思いを伝えさせてもらうぜ!」
と、拳でと言いつつ、和希は蹴りでゾンビをシュートする。
「アンタが戦争で荒廃した日本を立て直し、
パラミタへの道を開いたように
俺たちもパラミタを、
大荒野を昔のように豊かな世界にするために頑張るぜ!」
言いながら、和希はまたもゾンビを蹴ってシュートする。
「道は遠く険しいだろうが、俺たちにはたくさんの仲間がいる。
ひとりひとりは小さく弱くても、力を合わせれば大きな事もできる。
だから、心配かもしれないが、もう向こう側で見ててくれ」
和希は、肥満のパラミタへの想いを受け継ぎ、
豊かな世界を作ってみせると宣言した。
『お前は、さすが、生徒会長に選ばれるだけはあるの、和希よ。
じゃが、でかい夢を語るだけなら、ただの馬鹿でもできるのじゃ。
さあ、お前がただの馬鹿じゃないってことを見せてみるがいい!』
面白そうに笑いながらも、肥満は、
どんどん、ゾンビをけしかけてくる。
「言われなくてもだぜ!
アンタが向こうに行っても安心できるよう、
このバトルが手向けだ!
もう、誰も腹を空かせて争うこともない、
平和な世界を作ってやる!」
そう、叫びつつ、和希は、ゾンビをどんどん蹴りでシュートしていく。
「ん、和希、どこのチームだっけ?
ま、いっか。
あたしも手伝うぜ!」
椿も言って、一緒にゾンビと戦う。
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