リアクション
Scene6.夜は更けて……
深夜――。
キヨシは月明りを頼りに、ひとり静かに手紙を書いていた。
「拝啓、兄さん」から始まるそれは、以下のようなものであった。
この下宿は風変わりだけど、とても楽しくて、
だからいつか兄さんにも、一度遊びに来てもらいたいです。
美しい管理人さんもいて……
「……ドージェかぁー」
キヨシは寝転がって、天井を見上げた。
それは立派な星空が広がっている。
「管理人さんは、僕の初恋の人だってことだよな……」
でも、歩さんも守らなくちゃな。
「マレーナさんに誤解されるかな?」
純情青年のキヨシに悩みは尽きない。
第一、のぞきの一件で、歩にすら白い目を向けられている始末だ。
「先が思いやられるなぁ……」
はあ、と溜め息をついて、キヨシは床に潜り込むのであった。
完了
美しき未亡人の下宿での1日はいかがでしたでしょうか?
今回のマレーナとの信頼関係や、下宿の部屋割り、下宿での設定等は、2回目以降のシナリオにも反映されます。
またマスターページへのご要望を受けて、「下宿周辺のマップの掲載」については、次回シナリオガイド発表時に掲示させて頂きます。
それでは、またのお越しをお待ち申し上げております。
ご協力頂きました栗田様に、深く感謝をしつつ。
※3月31日:修正させて頂きました。