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リア充密告作戦

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リア充密告作戦
リア充密告作戦 リア充密告作戦

リアクション

■□■2■□■ アーデルハイト・リア充疑惑

そこへ、城 紅月(じょう・こうげつ)と、
レオン・ラーセレナ(れおん・らーせれな)
じぉ こーげつ(じぉ・こーげつ)
光条砲台の精 れおれお(こうじょうほうだいのせい・れおれお)がやってきた。

「アーデルハイトちゃん、さいきん、俺のかわいいれおれおの元気がないんだ。
どうすれば元気づけられるかなあ?」
「紅月……」
レオンは、れおれおが、自分と紅月の仲のことを嫉妬していたことを知っているが、
そのことは告げられずにいた。
「わーい、ぱーてぃーなんだじぉ! れおれおも元気出すじぉ!」
こーげつは、テーブルによじ登ってお菓子を食べている。
「む、お前は密告を行った地祇じゃな。
リア充はこいつらか!?」
「リア充って、なぁに?」
アーデルハイトの発言で、れおれおの密告がバレれしまうが、紅月は天然発言をする。
観念したれおれおは懸命の告白をする。
「自分と同じよーな顔したレオンと結婚なんて納得できないですぅ〜!
ちょっと……れおれおの身長がレオンの十分の一なだけなのに、
出会いが遅かっただけなのに。
グラシナで宣伝ってどーよ、教導団キャンペで『夜を過ごした』ってどうよ?
チョコレートになって好きだって気が付くってどーよ、ですぅ!
地祇だって恋愛したいんですぅ!」
「なに、結婚じゃと!?」
「今度、結婚します♪」
レオンは、紅月を抱き寄せて宣言する。
「れおれおも、結婚したいですぅ!」
「れおれおタン……」
紅月は、れおれおの前にしゃがみ込んで言う。
「れおれおタンは俺の可愛い地祇だからなぁ。ちゅー♪ だけじゃ、ダメ? 一生大事にしてあげる♪」
「ちゅーしてくれるですぅ!?」
れおれおは急に表情を変えるが。
「お前ら、私の前でよくもイチャラブと……」
アーデルハイトに、こーげつがお菓子を差し出しながら言う。
「アーデルハイト、モテないじぉ? こーちゃん、アーデルハイトを可愛いと思うじぉ」
「何!?」
またもフェイントでアーデルハイトが驚いていると。
「愚痴ならいつでも聞くじぉ。友達になるじぉ♪」
「こーちゃん、さすがですね。天然っぷりが紅月そっくりです」
レオンがつぶやく。

「これは……アーデルハイトさんもリア充ということですね」
その様子を見て、アルバ・フレスカが顔をしかめる。

「ち、違うぞ、このリア充どもめー!」
アーデルハイトはごまかすためにも、
紅月&レオンとれおれおをぶっ飛ばす。
「え、なにこれ、お星様?」
「一緒にきらめく夜空の星になりましょう」
「ちゅーは、ちゅーはどうなったですか〜!?」
紅月とレオンとれおれおは、お星様になった。
「おおー、みんなきれいだじぉ」
アーデルハイトに告白したのでぶっ飛ばされなかったこーげつが、その様子を見上げながら言う。

★☆★

「まあまあ、アーデルハイト様。
お茶でも飲んで落ち着いてくださいませ」
風森 望(かぜもり・のぞみ)は、メイドらしく甲斐甲斐しく使える。
すでに2組のカップルを密告していたりするのだが。
そこに、手紙を握りしめたざんすかが、走ってくる。
「アーデルハイト!
ユーもリア充だったざんす!
この密告の手紙にそう書いてあったざんす!」
ざんすかが掲げた手紙には、遠くから見てもわかるような大きさでこう書かれていた。

「俺、見たぜ!
以前、大ババ様がイルミンスールの校舎内で『風森望』って奴と服の紐をずらしたり、
キスしたり、子守歌歌って寝かせた後に毛布かけてたりしたのを!
普通なら、そんな事したら魔法でドカンと吹き飛ばされてるとこだぜ! 絶対に出来てるって!
リア充撲滅とか言っておきながら、百合リア充とかふざけんなって話だよ!
【該当リアクション:『ホレグスリ狂奏曲』10ページ】」

そんなざんすかを、ルカルカが一瞬で蜂の巣にする。
「違法行為はやめ……って、大丈夫?」
「誰がやったと思ってるざんす!?」
全身から煙をあげながらざんすかが言う。
「ざんすかさん、また大ババ様を殺そうとしていますね!
許しませんよ!」
ザカコも、アーデルハイトをかばいながら言う。
「いま、そこの最終兵器にミーが殺されそうになったざんす!」
「え? 最終兵器? か弱い普通の女の子よ」
ルカルカは照れる。

「お待ちなさい! 今、うちの望について、聞き捨てならないことをおっしゃいましたわね!?」
ノート・シュヴェルトライテ(のーと・しゅう゛るとらいて)が進み出る。
「確かに望はロリショタコンで、
『アーデルハイト・ワルプルギス連続殺人事件 【後編】』の10ページで
大ババ様に迫っていた時と比べたら、確かに大ババ様からの態度が軟化しておりますが!
このシナリオのガイドで『この私を無視して、男同士で〜』と言ってます通り、
大ババ様の恋愛対象はおと……あら? 『両方』になってますわね?」
「そうだったんですか。では、アーデルハイトさんは百合園への強制転校も考えなければ……」
アルバ・フレスカが真面目くさって言う。
「な、何を言っておるのじゃ!」
「やだ、そんな……ばれてしまいました♪」
「って、望、お前まで何を!?」
「大ババ様には自分が……」
ザカコも、その様子を見て慌てる。
「生徒2人とフラグを立てているリア充ですか。
これは、厳しい処分を考えなくては……」
「落ち着くのじゃ、アルバ・フレスカ!」
両手を振り回すアーデルハイトの前に、
カレン・クレスティア(かれん・くれすてぃあ)が涙を流しながら現れる。
「『ワシだって、まだまだ女としての勝負から降りたつもりはないというのに……』って。
合コンでは、大ババ様の真意を量りきれなかった、この不肖の弟子をお許し下さい!」
カレンは、8人の従者を連れてきていた。
「大ババ様をリア充にするため、選りすぐりの男の子を連れてきました!
ヤンキー、狩猟採取民、埼玉県民、HPライナー、
文官、事務員、自宅警備兵、フライングヒューマノイドの皆さんです」
「って、明らかに人としてダメな奴らが混じってるだろう。
フライングヒューマノイドはそもそも人ではないし」
ジュレール・リーヴェンディ(じゅれーる・りーべんでぃ)がツッコミを入れる。
「まあ、我は、湖に落とされた者を救助するために、
スクィードパピーを連れて待機するとしよう」
「ということで、『フィーリングカップル1対8』を開催だよ!」
カレンは、従者にアーデルハイトを取り囲ませ、
「スキデス」と言わせはじめた。
「ウギイイイイイ」
「ぎゃああああああ」
「あっ、フライングヒューマノイドの激しい愛情表現が!」
「私の頭に噛みついるだけじゃろうが! 助けんかー!」
「これは、リア充と判断せざるを得ませんね」
「何を言うのじゃ、アルバ・フレスカ!?」