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ハロウィン・コスチューム・パニック!

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山葉 加夜(やまは・かや)は、猫耳カチューシャと尻尾をつけて、
山葉 涼司(やまは・りょうじ)は、狼耳カチューシャと尻尾をつけて、パーティーに参加していたが。

「……取れなくなってしまったな」
「そうみたいですね」
2人の耳と尻尾は、いつのまにか本物になってしまっていた。
「でも、せっかくだし、この状況も楽しんでみませんか?」
猫のように甘えながら、加夜は、涼司の腕に、すりつくように抱きつく。
「ああ、そうだな。
加夜のかわいい姿が見れて、俺もうれしいよ」
涼司の尻尾が振られているのを見て、
喜んでいることがわかり、加夜は微笑を浮かべた。

「耳とか尻尾とか、さわってみていいですか?」
「な?」
涼司の耳をもふもふする加夜だったが。
「な、なんだか、くすぐったいな」
涼司はそう言って照れつつも、尻尾は振られていた。
その様子を見て、加夜はくすりと笑う。

「よかったら、私の耳や尻尾もさわってもいいですよ」
「そうか?
じゃあ……」
「あ、尻尾は握ったら……」
加夜は、尻尾を握られ、脱力して、涼司に寄りかかってしまう。
「優しくしてほしいです」
潤んだ瞳で見つめ、猫のように、加夜は涼司の胸にすりついた。
「涼司くん、あったかい……」
目を細め、加夜は甘えたように言う。
「撫でてもらってもいいですか?」

「悪い、限界……」
涼司は、狼の衝動で、
加夜を壁際に押し倒してしまった。

「涼司くん……」
涙目になる加夜に、涼司はワイルドに笑ってみせる。
心なしか、犬歯が長くなっているような気がする。
「安心しろよ。優しくしてやるから」
そう言うと、涼司は、加夜に口づけた。

そして、そのまま、涼司は加夜をお姫様抱っこで抱き上げる。
「このまま、お持ち帰りしていいか?
ちょっと、ほんとに、いろいろ限界だからな」
「涼司くん?」
「恐いか、俺が?」
「ううん、そんなことないです」
「そうか、よかった。
猫になった加夜のこと見てると、すごくかわいくて、
頭のネジ吹っ飛んだみたいになる。
これも、狼に変身したせいなのかな」
「私も、狼の涼司くん、すごくかわいくて、かっこいいです」
そう告げると、加夜は、涼司の首に手を回す。

涼司は、もう一度、加夜に優しくキスすると。
そのまま、加夜をお姫様抱っこで、
パーティー会場を後にしたのであった。