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リアクション
エンディング
東京地検特捜部。
「石原さん、そろそろ話して頂けませんか。あなたが隠した“埋蔵金”を……」
「カカカッ! やはり、それが目当てだったか」
契約者でもあるエリート検事の前で、石原肥満は笑った。
2009年にパラミタ開発の目的で集められた資金数十兆円。
その資金はいつの間にか闇に消えた。
シャンバラ宮殿や海京・天沼矛の建設に使われたともいうが、御神楽環菜からの資金提供があった事を考えるとあまりにも大きすぎるのだ。
「……といってもワシは何も知らん。どうせそのままにしていてもダムの建設やらなんやらで消えていたムダ金じゃ。どうなろうと構わんだろ?」
「それならばこちらにも考えがあります。
あなたが校長を務めていた波羅蜜多実業高等学校。そのどこかに、埋蔵金はあるはずですからね……。
大切な生徒たちはご心配ではなくて?」
その言葉に肥満は検事を睨みつけた。
その眼光に検事は震えた。
「あんた、契約者のようじゃな。ならば何故パラミタへ向かわん?」
「契約者としての力は、何もパラミタだけで発揮される物ではないでしょう。我々契約者が政治・経済の要として……」
「そんな所じゃろうな。地上からパラミタにいる契約者を見下すか!」
肥満の一喝に検事は声を上げることが出来なかった。
「今回のワシの検挙も、シャンバラの東西分裂の責任を民自党政権に押し付けようとする、主民党の策謀じゃろうが……そううまく行くかのう。
そういえば、キミの所の検事局長じゃったが、最近体の具合も良くなかったじゃろう?」
「コレステロール、尿酸、血糖、血圧。体内で様々な値が急上昇して……まさか!」
検事は部屋を飛び出した。
「生徒が出来る事、校長に出来んと思ったか。甘い、甘いのう!
さて、次はパラ実の決着をつけんと。……教頭先生に頼むとしようか」
卍卍卍
空京・新幹線のホーム。
そこに一人の男が降り立った。
昭和の極道といった風貌の男は、小型結界を体に巻きつける。
その時に見えた鍛え抜いた体には、大きな龍の刺青が見える。
(坊ちゃん。パラ実を甘く見ちゃいけない。……この身に変えて何としてもお守りしやす)
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Last
担当マスターより
▼担当マスター
冷泉みのり
▼マスターコメント
大変お待たせしました。
いつも遅れてしまい、申し訳ありません。
『パラ実占領計画第一回』をお届けいたします。
初めましての方もこんにちはの方も、ご参加くださりありがとうございました。
リアクション中で太平洋に落とされたPCさんは、次回もご参加いただける場合、出発点が異なりますのでご注意ください。
また、会社を立ち上げたPCさんですが、これらの設定は当キャンペーンのみ有効となります。他のマスターのシナリオではこれをもとにしたアクションはかけられませんことをご了承ください。
第二回のシナリオガイドは10月10日(日)の公開予定です。
それでは、第二回でもまたお会いできますように。