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◆終章◆

 そして、翌日。
「女将さん! これを……これを見てくだせえ!」
 駆け込んできた源の手から、新聞を受け取って、音々が開いてみると……、
「ニュー・パラディーゾの社員逮捕……この人、買収話をもちかけてきた人やないの!」
 風船屋周辺に、モンスターが出没し始めたのは、ニュー・パラディーゾ社員の仕業だった。
 彼らは、大荒野で捉えたモンスターを山へ放つことで、嫌がらせを行い、経営を悪化させ、風船屋を買い取るつもりだったのだ。
「けど、近くにモンスターの出る旅館を買ったって……」
「それも、ここにちゃんと書いてありますぜ」
 モンスターによる風評対策については、風船屋を買い取った後、資本に任せ大々的に山狩りを行ない、その話題をニュースで拾ってもらってCMとする……そんな一石二鳥の手を打つ予定だったらしい。
「助かりやした、これで、買収話は、なかったことに……」


「ねえ、聞いた?」
「うん、風船屋の売却話、白紙だってね」
「売り上げだって、かなりの黒地だったんでしょ。こんなに大勢、お客さんが集まったんだもの」
「これで、風船屋は安泰……ですね」
 嬉しいニュースは、瞬く間に宿全体に広がって……、
「おめでとう!」
「やったね! めでたしめでたし、だよ」
 コントラクターたちは、客もバイトも一緒になって、喜び合ったのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

ミシマナオミ

▼マスターコメント

 はじめまして、ミシマナオミです。
 参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
 そして、お疲れ様でした!
 皆様のおかげで、風船屋はピンチを乗り越え、温泉旅館を続けることができるようになりました。
 これからも、風船屋を……そして、ミシマナオミを、どうぞよろしくお願いします。