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【超勇者ななな物語外伝】超覇王の城の地図を探せ!

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【超勇者ななな物語外伝】超覇王の城の地図を探せ!

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 人間が油断する時、というのはいつだろうか。眠る時? 楽しい時? それも間違いではないが、現在の状況にはふさわしくない。
 ではいつか?

――それは勝利を確信した時、だ。

「つまりは地図を入手後、奪い奪い返された争奪戦の参加者を全て退け、これ以上奪われる心配が無くなったと考えた時」
 地図を持って逃げている和輝アニスが、闇勢力であると知って、シャーロット・モリアーティ(しゃーろっと・もりあーてぃ)は、そう小さく呟いた。
 真打ちは最後に登場するもの……というわけではないが、とにかく最終的に光勢力へ地図が渡るように、彼女はずっと身を潜めて地図を追いかけていた。
 現在地図を持っている和輝とアニスは、まだ完全に警戒を解いたわけではなかった。しかし、人間である以上。ずっと気をとがらせることは不可能だ。必ずどこかで気を緩める。そのタイミングを逃さぬよう、目を離さない。
 和輝たちは地図を取り出して眺めていた。
「ねぇ和輝。この地図、なんか変な感じがする」
「ん? 変ってどんな……」
「ん〜〜っとね」
 会話をして、2人の意識が一瞬それた……その瞬間にシャーロットは和輝の手から地図を奪い取った。

「申し訳ありませんが、地図は頂いていきます」

 それだけを言い残して姿を消してしまった彼女を見送って、アニスが「どうするの?」と和輝に尋ねた。

「しょうがない。油断した俺が悪いし、元々傍観する気だったんだしな……で、変な感じって?」
「えっとね、あの地図……」
 アニスが『変な感じ』の内容を話した。



 無事にドロシーの元へと地図を届けたシャーロットは、お礼を言う彼女に告げた。
「どうも、この地図には何か魔力を使った仕掛けが施されているようです」
「しかけ、ですか?」
「はい。微弱ではありますが、魔力が感じられます。また紙の材質も普通のものとは違うようですし、間違いないかと」
「ということは、ここに写っていない情報が隠されているのですね」

 しげしげと地図を眺めるドロシー。シャーロットは「おそらく」と肯定する。さすがに仕掛けの内容まではここへ来る途中で調べるわけにもいかず、彼女にも内容は分からない。
 ドロシーは、ふっと地図から顔を上げ、協力してくれたもの全員の顔を見渡した。

「みなさま、ありがとうございました。今夜は、ゆっくりお休みください」

担当マスターより

▼担当マスター

瓜生和希

▼マスターコメント

 どうもです。はじめましての方もいらっしゃるかもしれませんから、ご挨拶を。舞傘 真紅染(まいかさ まあかぜ)と申します。以後お見知りおきを。
 今回は私が代筆させていただきました。

 いや〜、ドラゴンって響きいいですよね。勇者としてドラゴンを倒す! 熱いです! そして倒したドラゴンと友情を築いて背中に乗せてもらったり、漢のマロンです。
 昔プレイしたRPGを思い出しますね。よし、私も超勇者として……あれ。どうしてみなさん着ぐるみを? え、下着を知らないか? パンを食え? 何のことですか? うわ、何すっ。

※とても楽しいアクションばかりでした。少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。



今回、超覇王の城の地図は光の勢力の手に渡りました。
この結果はイラスト・ストーリー「超勇者ななな物語」の第5回の結果に反映されます。